今回は、アメリカ軍航空機用コクピットクロックを分析します。
よく出回っているのは12時間計ですが、今回はちょっと特殊な時計ですね。
どんな航空機に搭載されていたのでしょう?
精度はともかく、中古品ですが現在も稼働しますよ!
目次
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1 アメリカ軍航空機用コクピットクロック(A–11–24)とは?
以前も旧ソ連軍戦闘機/攻撃機用コクピットクロック(クロノグラフ)を分析しました。
あのモデルは12時間計でしたね。
今回は、1950年〜1960年代の主に爆撃機や輸送機などの長距離を移動する航空機に搭載されたモデルになります。
航続距離の比較的短い戦闘機や攻撃機は、12時間計でも問題ありませんが、長距離を飛ぶ航空機は、場合によっては12時間以上に渡り断続的に飛行することもあるので、こんな時計が必要なのですね。
もっとも当時から腕時計でも24時間計があり、アメリカ軍は一部の職種に官給品を支給していましたが…やはり航空機に搭載していると安心ですよね。
さてさて、それはどんなコクピットクロックなのでしょうか?
今回は、航空機マニアのみならず、レトロなデスククロックをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
左側面
薄いですね。
右側面
上面
下面
背面
データプレート
有名なワクマン社製
A–11というのは、大戦中の官給品腕時計にあったと思いましたが???
何か関連があるのでしょうか?
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3 その特徴とは?
文字盤はブラックで、目盛や数字はホワイトです。
軍用の時計には定番の仕様ですね。
(視認性抜群ですよ!)
リューズは左下にあり、そのまま右回りでゼンマイの巻き上げ、引っ張って左右に回して時刻を調整します。
秒針を24時位置で停止させるフライバック機能はありません。
文字盤に「8DAYS」とありますように、一度フルに巻き上げると概ね8日間は作動するという当時としては長期間稼働型です。
(アメリカ軍のコクピットクロックは、この種類が多いですね。)
単純な24時間計で、クロノグラフ機能はありません。
(シンプルイズベスト!)
薄く軽量で、通常はコクピットのインスツルメントパネル(計器盤)に2本のボルトで組み付けられています。
アナログの時計は、何より経過時間などが直感的に判断できるのが魅力ですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1950年代
製造場所 スイス
契約会社 アメリカ
製造会社 スイス
サイズ 縦 約60mm
横 約60mm
奥行 約45mm
文字盤大きさ 約50mm
状 態 中古並品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
今回のモデルを、パソコン横に置いて、デスククロックとしていた時期がありました。
当時小学生だった息子が、いつもの時計と違ったので、興味深げに見ていましたね。
飛行機についている時計だよと教えると、早速質問がきました。
「変わった時計…時間はわかるけど、分はどうやって見るの?」
「一番外側の目盛は何本あるのかわかる?」
「1、2…5、5本でこれが12あるから60本!」
「そう…つまり「分」は普通の時計と同じなんだ!長い針が分針だよ!」
「へえ〜(興味津々)」
なんていう会話を思い出しました。
(君は将来、マニア一直線間違いなし!…と笑顔で息子を見てたら、奥(神)様が恐ろしい顔でこっちを睨んでいました!😱…って家族に仲間欲しいですよね…?)
それはともかく、24時間計は、長時間の作業などでも経過時間が一眼でわかるのが良いですよね。
しかも、コクピットクロックなら小さくて邪魔にならないし、一度巻き上げると約8日動いているのも助かります。
(精度はクォーツなどに比べて良くないですが、その修正も楽しいですね。)
あなたのデスククロックにいかがですか?
ただ、このモデルも品薄です。
(12時間計なら、どこにでもあるのですが…。)
日本では殆ど見かけません。
欲しいあなたは、海外のオークションを覗いてみましょう。
(または、大阪の「C店」に問い合わせてみましょう!)
私は、この時計のオーバーホールを検討したいと思います。
今回は、使い勝手が良く、デスクの片隅に置けるアメリカ軍航空機用コクピットクロック(24時間計)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231225更新)
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参考:他のミリタリークロック&ウォッチに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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