
今回は、1970年代のアメリカ軍M51ウールフィールドトラウザーズを分析します。
以前分析したアメリカ陸軍M51ウールトラウザーズと同じ時期の製品ですが、一般的な官給品とは違った箇所がありました。
仕様なのか製造誤差なのか不明ですが、とても興味深いですね。
長期保管のデッドストックですよ!
目次
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1 アメリカ軍M51ウールフィールドトラウザーズ(DPSC・後期型)とは?

現代主流のスリム・タイトで強いテーパードパンツのシルエットとは、一線を画したアメリカ陸軍M51ウールフィールドトラウザーズ。
全体的に太めのゆったりしたデザインとその材質で、日本の寒候期用ズボンとしてもミリタリーマニアのみならず、ファッション界でも大人気ですね。
(私も5本コレクションしています!)
型式どおり1951年に採用されましたが、時代に伴いデザインが変更(マイナーチェンジ)されていますね。
今回のモデルは初期型にあった
- 左ヒップポケット
- 右ウエストのコインポケット
が廃止された後期型になります。
しかも民間業者が軍に納入したものではなくて、軍内の工場で製造されたDPSC(Defense Personal Support Center)版ですね。
でもSPECは記されず、かつ一部のパーツやデザインが変更されていましたよ。
さてさて、それはどんなM51ウールフィールドトラウザーズなのでしょうか?
今回はアメリカ軍装備マニアのみならず、寒候期用の暖かいズボンをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
相変わらず太めのシルエットですね💕

背面
後期型なのでヒップポケットは右側のみです。

前面裏側
ポケット内側生地は生成りです。

ウエスト前面裏側にはサスペンダー用のループあり。

背面裏側
タグはウエスト補強生地下とヒップポケット内側生地にあります。

前合わせは頂部のボタンとジッパーで開閉。
ん?ボタン?

ウエスト背面中央には生地余りが。
これで数センチはウエストを拡げられそう?

タグ①
サイズですね。
NATOサイズが表記されています。
スタンプですね。

タグ②
生地が100%ウール製になっていますね。
(1950年代の官給品はナイロン混紡(15%)でした。)

使用されているボタンは、全て両面使用可能な肉厚プラスティック製なのですが、表面がツルツルピカピカです。
これはM51フィールドジャケット後期型やトロピカルコンバットジャケット1stに使用されているものと同じですね。

ジッパー
プルタブ刻印は「GENERAL」
プルタブ付け根裏側には突起があって、常に斜め約45°くらいに持ち上がっているデザイン。



右側面レイアウト

ウエストサイズ調整ストラップ
金属製バックル付き。

腰ポケット
左右にあります。

ヒップポケット
ボタンで開閉。
生地に直接ボタンホールが設けられていますね。
ポケット口は少々色調の違うウール生地。

裾
テーパー付き。
裾の折り返しも幅があって、数センチなら伸ばせそうですね。

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3 その特徴とは?
生地はオリーブグリーンに染められたウールサージ製で、肌触りが良く寒い日に肌に接触してもコットンのように冷たく感じることが少ないです。
デザインは、腰ポケット×2、ヒップポケットで、ウエストにはサイズを調整するためのストラップがあります。
一般的な官給品後期型との違いは、前合わせ頂部のボタンの有無とヒップポケットの開閉ですね。
デザイン比較
今回のモデル
前合わせ頂部のボタンです。

一般的な官給品
(1981年度契約品)
前合わせ頂部は、ボタンではなくホック(フック)になっていますね。

ヒップポケット
今回のモデル
ポケット生地に直接ボタンホールが設けられています。
(ボタンは艶ありタイプ。)

一般的な官給品
(1981契約品)
ポケットにループとボタンで開閉。
(ボタンは表面が半艶消しタイプ。)

細部の変更が、なかなか面白いですね。
全体的な縫製は、アメリカ軍用としては丁寧で正確です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1979年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ウール
表記サイズ M-S
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ウエスト 約45cm
着丈 約101cm
股上 約32cm
股下 約70cm
裾幅 約23cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
日本の軍装品マニアの間では「官給品至上主義」や酷い場合には「官給品原理主義」などに陶酔している方が少なからずいらっしゃいますね。
そんな方からすれば、今回のモデルは「グレーゾーン」に位置しているのでしょうか?
じつは今回のモデルに限らず、DPSC物は何故かあまり人気がありません。
そのため今回のモデルも一般的な官給品よりやや安価で取引されることが多いですね。
でもマニアはともかく、一般的な使用…例えば普段のファションや通勤に使用する場合には、「コストパフォーマンスの高い一品」と言えそうですよ。
何故なら、官給品と同等の品質のトラウザーズを、よりお安く入手できるからです。
総じて実用に最適なモデルと言えるのでは?

嬉しいことに、M51ウールフィールドトラウザーズは、各年代のものがミリタリーショップは言うに及ばず、大手通販サイトでも入手可能です。
(場合によってはデッドストックも!)
もはや、いつでも、誰でも、どこにいても入手できる…というのは素晴らしいことですよね。
あなたのシュチュエーションに合わせて、ぜひ購入してみてください。
(きっと所有感と着用する喜びの両方を高いレベルで満足させてくれますよ!)
購入する場合は、破損・修理・汚れ・欠品を確認することはもちろん、サイズ…特に長さに注意して選びましょう!
…というのも、M51ウールフィールドジャケットはブーツ(半長靴クラス)を履いて使用することを前提に、やや短めに設計されているからです。
また中古品は洗濯でさらに生地が縮んでいる場合があります。
必ず実寸を確認しましょう!
今回は、1970年代のアメリカ陸軍ウールフィールドトラウザーズ(DPSC版)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のアメリカ陸軍M51ウールフィールドトラウザーズに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する生地はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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