今回は、1970年代のアメリカ陸軍女性用フィールドジャケットを分析します。
同時期の装備品なので「M65」と呼ばれたりしていますね。
でもじつは大戦中から同種モデルは存在していました!
なんと!奇跡のデッドストックですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ陸軍女性用フィールドジャケット(OG-107・M65?)とは?
あまり知られていませんが第二次大戦中のみならず、その後の戦争においてもアメリカ軍女性兵士は大きな役割を果たしました。
中には男性兵士の顔負けの活躍をした女性兵士もいましたね。
考えてみれば戦前よりアメリカでは、ドライバーやパイロットに一定数の女性が就労していましたね。
彼女らはそのまま軍のドライバーやパイロットとして、主に後方で輸送任務などに従事しました。
まさに戦争における「影の主役」だったのかもしれませんね。
そんな女性兵士に対してアメリカは、専用の衣類を準備しました。
(まあ、当然のことかもしれませんが…。)
有名なM43フィールドジャケットと同時期に、女性兵士用のフィールドジャケットが採用されていましたね。
今回のモデルは、その後ベトナム戦争期に開発された女性用フィールドジャケットになります。
前作(?)M43型を近代化したモデルですね。
M43レディースフィールドジャケット
https://www.amazon.co.jp/米軍-実物-M-43フィールドジャケット-レディース-SB100529-01/dp/B00B1PG408
そこはかとなく、有名なM65フィールドジャケットの雰囲気も感じるジャケットですよ!
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、軍装品マニアのカップルであるあなたたちと、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
胸の生地がやや余ってますね。
前合わせがちゃんと女性用になっていることに注意!
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はM43フィールドジャケットのようにチンストラップで立てることができます。
今回のモデルは、襟裏にはやや色調の異なる生地が使用されていました。
前合わせはボタンのみ。
タグ
1976年度契約品です。
有名な官給品納入メーカー製ですね。
エポレット
僅かにテーパーのついたクサビ型です、
ボタンで開閉
肩から胸ポケットにはステッチが。
肩幅を詰めてるんですね。
胸ポケットはダミーです。
腰ポケット
ボタンで開閉
袖
立体裁断ですね。
袖口はボタンで開閉
背面にもステッチが。
腰のドローコード
ボタン
ジャングルファーティーグのタイプですね。
おまけ
少し小さいサイズ(12R)も購入していました!
こちらは、1975年度契約品ですね。
サイズは「12R」
でも、あまりサイズの違いが分かりませんね?
左:今回のモデル
右:サイズの小さい別のモデル
こうやって比べると、シェルやライニングの色調、襟の形なども微妙に違っていますね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
シェルはオリーブグリーンのナイロンとコットンの混紡サテンで、色番号は107(OG-107)です。
これは1950年代から1980年代のアメリカ軍ユーティリティーユニフォームやフィールドジャケットと同じ色調ですね。
やや厚く防風性能は高いですが、少々重いです。
裏側のほぼ全面に同じくオリーブグリーンのコットンポプリン製のライニングがあります。
(裾は縫い付けられていて、一見一般的なM43フィールドジャケットに似ています。)
女性用のなのでしょうか?胸の生地に少々余裕がありますね。
デザインは、エポレット付き、腰ポケット×2で、胸ポケットはダミーです。
(ポケットフラップはシェルに縫い付けられていますよ。)
前合わせはボタンのみで、防寒能力には少々疑問がありますが、最前線での使用は考慮していないので大丈夫なのでしょう。
全体的な縫製は、一般的なM65フィールドジャケットより、丁寧な仕立てです。
女性専用だからでしょうか?🤔
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1976年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ 14R
(日本人女性のM〜L)
各部のサイズ(平置)
着丈 約67cm
肩幅 約40cm
身幅 約58cm
袖丈 約57cm
おまけの12R 着丈 約67cm
肩幅 約43cm
身幅 約44cm
袖丈 約56cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
じつは、このジャケットは最愛の奥(神)様用に購入したものでした。
いつか二人で、M65系でペアルックを…と考えていましたが、結局着ないまま現在に至ります。😅
なんでも「着ないでいたら縮んでしまった💕」とか?
(確か購入した当時は着用できたはずのですが、現在は体型変化で着られなくなった…なんて、口が裂けても言えません!)
以来ずっと「タンスの肥やし」状態でしたが、こうしてブログの記事にできて、本当に嬉しいです!
(ジャケットも本望(?)でしょう!😃)
…それはともかく、実際に着用すると意外に暖かく、シックなカラーなのでセンスのある方には格好のファッションアイテムになりそうですね?
(秋冬に活躍しそうですよ!)
ところで今回のモデルは、少なくとも今から30年前までは、どこのショップでも在庫がありましたが、現在は本当に見かけなくなりました。
ましてやデッドストックは、まず見つからないようです。
それでも時折オークションに出品される場合がありますよ。
探しているあなたは、オークションサイトにキーワードを登録して待ってみましょう!
…と書こうと思ったら、なんと大手通販サイトで中古品が販売されていました!
サイズにもよりますが、値段もお値打ちなのでお買い得かもしれませんね!
購入する場合は、できるだけ程度の良いものを選ぶとともに、ワンサイズ大きいものを選びましょう!
(表記はアメリカサイズなのですが、ややタイト気味の着用感…だそうです!)
今回は、珍しいアメリカ陸軍の女性用フィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回の「奥(神)様への貢物」シリーズをお楽しみに!
(まだまだあります!😭)
(20240117更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のアメリカ軍フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
防衛省広報アドバイザーのかざりさんが、今回のモデルを着用されていました。
(ボタンに注意!)
防衛省広報アドバイザーのかざりさん(@kazariri)とのツーショです!
— 山ダヌキ(ヘタヌキ) (@Boa_Python37) 2023年10月25日
刀剣男士、同田貫正国の脳裏に浮かんでいたのは、軍刀として活躍していた頃の記憶だった…#フクヤマニメ6 pic.twitter.com/xWpE03cfoM
年々綺麗になっていくかざりさんにも注目ですが、ジープに合わせた今回のモデル(ジャケット)にも注目ですね!
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク