今回は、1970年代のアメリカ陸軍特殊部隊のブゥーイナイフを分析します。
ベトナム戦争で、グリーンベレーなどが装備していた一際大きいナイフですね。
原型は第二次大戦中のナイフのようです。
今回のナイフはデッドストックですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍特殊部隊ブゥーイナイフ(ウエスタン社製)とは?
一説には、南北戦争中にジム・ブゥーイ(日本ではジム・ボウイと呼ばれていますね。)によって考案されたとされるブゥーイナイフ。
それまでのイギリス式幅広ナイフ(または剣)のポイント(切先)付近上部を大胆にカットして、より突き刺し易くしたデザインは、瞬く間にアメリカ中に広まりました。
以降、アメリカ製ナイフの一分野にまで発達しましたね。
現在ではアメリカのみならず、多くの軍隊や警察のナイフに影響を与えていますよ。
中でもアメリカ軍が第二次大戦中に装備したV44ナイフは、大きくて重く見た目も威圧感がありました。
第二次大戦中のアメリカ軍V44ナイフ
どうやらアメリカ人は、大きなナイフが好きみたいですね。
そのせいでしょうか?
ベトナム戦争中でも特殊部隊で大きな各種ナイフを採用していましたよ。
今回のモデルは、そんなベトナム戦争中に開発された、大きく重いナイフです。
当時のデッドストック(!)…という触れ込みで入手しました。
官給品ではなく、市販品のようですがもしかしたら特殊部隊専用に製造されたものかもしれません。
アメリカを代表する有名メーカー製ですね。
(このメーカーは、多くの軍用ナイフを製造していました。)
さてさて、それはどんなナイフなのでしょうか?
今回は、 ミリタリーナイフコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
右側面
左側面
ブレード
鏡面仕上げですね。
クロスガードとブレード
ポイント付近
ハンドル
木製合板製です。
ナイフ本体がハンドル部まであるフルタング
ポンメルはありません。
ハンドルエンドには返しがついていますね。
専用のシース下部表側
シース上部
リングの上はベルト用ループです。
シース下部裏側
シース上部裏側
横から見るとこんな造り。
クロスガードの刻印
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3 その特徴とは?
ブレードは、カーボンスティール製で、大きくピカピカに磨かれたブゥーイ型です。
形状はやはり大戦中のV44ナイフに似ていますよ。
ナイフ本体が、ハンドルまで伸びているフルタング型で、頑丈で重いのが特徴ですね。
ハンドルは、ウッドの合板で、とても硬いです。
(イメージ的には、ソ連/ロシア軍のAKシリーズのストックに似た合板ですね。)
クロスガードはブラスで、S字型に曲がっていますね。
シースはレザー製で、一定方向にしかナイフを収めることができません。
Dリング付きのループがあって、ベルトなどを通すことができます。
(ナイフ本体が大きく長いので、通常タイプのシースではナイフの携帯が難しい?)
また、シースの下端には穴があって、各種パラシュートコードなどを通すことができます。
(実用には便利ですね。)
全体的な造りはとても丁寧で、まるで日本製のようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 カーボンスティール
合板
各部のサイズ ナイフ
全長 約373cm
全幅 約113cm
ブレード長 約241cm
ブレード厚 約4cm
ハンドル長 約127cm
ハンドル太さ 約33cm
シース
全長 約470cm
全幅 約83cm
・状 態 デッドストック
・官民区分 民生品
・入手場所 東京の専門店
・入手難易度 3(困難)
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Rothco ピンバッジ 1541 グリーンベレー 米国陸軍特殊部隊 | ピンズ ミリタリーバッジ ミリタリーバッチ 記章 徽章 襟章 肩章 胸章 袖章 臂章 階級章 エンブレム
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5 まとめ
この種のナイフの用途は一つしかないのですが、それにしても大型なナイフですね。
実際にこのナイフを持った敵と対峙したら、ちょっと戦う意欲をなくしてしまいそうです。
実用はともかくとして、威嚇には十分効果がありそうですよ。
造りは堅牢なので、緊急事態では鉈(なた)のような使い方ができるかもしれません。
(まずそんな使い方はしませんが!)
ただしキャンプや登山には、明らかに大き過ぎて使い辛いですね。
でも有名なナイフなので、ミリタリーナイフコレクターのあなたには、ぜひ入手して欲しいところです。
幸いにも、数年に一回、同程度の製品が国内のオークションに出品されていますよ。
…ということは、アメリカには同じレベルの製品が今も残っているのかもしれませんね。
大手ミリタリーショップでは、まず見掛けることがないので、オークション(場合によってはフリマ)で網を張って待ってみましょう。
また、海外のオークションでも出品されることがあります。
探しているあなたは、覗いてみましょう!
私は、実際にベトナム戦争で使用されたモデルを探してみたいと思います。
なおナイフを購入した場合、使用する予定もないのにナイフを携行したり、シチュエーションに合わない場所(車のダッシュボードコンテナとか)へ保管しないでください。
場合によっては警察に逮捕されることがあります。
また、キャンプでも警察官の所持品検査等を受けて、ナイフが発見されると長時間にわたる事情聴取などを受ける場合があります。
ナイフの携帯と保管には、十分注意してくださいね!
(李下に冠を正さず…あらぬ言いがかりをつけられないようにしましょう!)
今回は、ベトナム戦争で特殊部隊が使用した大型ナイフを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240324更新)
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参考:同じメーカーが製造したナイフに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のミリタリーナイフに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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