今回は、1960年代アメリカ軍ユーティリティーシャツを分析します。
同軍のユーティリティーシャツといえば「OG-107」が有名ですが、熱帯用の制服(サービスドレス)用にこんなアイテムも存在しました。
ベトナム戦争を扱った映画でもよく見かけますね!
中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍ユーティリティーシャツ(カーキ・1968年度契約品)とは?
ところであなたは通称「チノパン」ってご存知ですか?
(愚問?)
チノクロスで製造されたズボン(パンツ)のことなのですね。
チノクロスとは、一説には「チャイナクロス」が訛って「チノクロス」になったのだとか?
名前の由来はともかく、この薄いコットンツイル生地は、通気性に優れ丈夫であったことから、多くの国で戦闘服や制服に採用されていますね。
今回のモデルは、アメリカ軍が1960年代に採用したユーティリティーシャツになります。
チノクロス製で、多くは制服として着用されていましたよ!
さてさてそれはどんなユーティリティーシャツなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍制服マニアのみならず、ベトナム戦争映画ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟裏のサイズスタンプ
裾のデータスタンプ
1968年度契約品です。
8.2オンスの生地なのですが、軽量なのでしょうか?
エポレット
テーパーなしのクサビ型
ボタンで開閉
袖
シンプルです。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットにプリーツがあるモデルは、1950年代という説もありますね。
ボタン
半透明のプラスティック製
裾は一般的なカッターシャツタイプ。
着用例
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3 その特徴とは?
生地は明るいカーキに染められたコットンツイル(チノクロス)です。
現行の多くのややチノパンよりも明るい色調ですね。
デザインは、開襟、エポレット付き、胸ポケット×2で、裾はカッターシャツのような裁断になっています。
全体的な縫製は、一見カチッとしているように見えますが、よくよく見るとやはり少々雑ですね。
でも強度は問題ありません。
同時期のアメリカ海軍や海兵隊にも同種のシャツがありますが、襟やポケットのデザインが違いますね。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1968年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約76cm
肩幅 約42cm
身幅 約56cm
袖丈 約24cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは、映画
- 「ディアハンター」のクリストファー・ウォーケン
- 「ワンスアンドフォーエバー」のメル・ギブソン(こちらは1950年代モデル?)
などが着用していたような記憶があります。
(記憶違いなら申し訳ありません。)
OG-107やジャングルファーティーグなどとは、また違う雰囲気のシャツですね。
実際に着用してみると、日本の夏では少々蒸しますが、半袖なので大きな問題点はありませんでした。
ただこのシャツの裾をトラウザーズの外に出して着用するのは、少々抵抗を感じます。
またコーディネートも少々難しいかもしれませんね。
(チノパンと合わせるのはベテランでないと難しいかもです。)
イメージ的には、このシャツの下にはホワイトの丸首Tシャツが似合うような気がします。
とても気軽に着用できるシャツなので、夏におすすめですよ。
汗染みが目立たないのも好都合ですね。
ところが、残念ながらベトナム戦争時代の製品は、とても少なくなりました。
でもベトナム戦後(1970年代)の製品でしたら、現在でも大手通販サイトで入手可能ですよ。
私は同時期のトラウザーズ(チノパン)の中古極上品を探してみたいと思います!
今回は、ベトナム戦争中のアメリカ陸軍カーキユーティリティーシャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231127更新)
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参考:アメリカ陸軍ユーティリティー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国の半袖衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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