今回は、アメリカ軍の試作迷彩服を分析します。
残念ながらトラウザースのみですが、それでもこの迷彩の特異性はわかっていただけると思います。
思えばアメリカ陸軍が、大迷走(大暴走?)した最初の出来事だったかもしれませんね?
どちらかというと、ファッション関係者の評価が高い迷彩服なのかも?
それはともかく、中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍試作迷彩トラウザーズ(ASAT・トライバルカモフラージュ)とは?
1990年代のミリタリー専門誌に、驚くべき記事が載っていました。
それは、アメリカ陸軍が新しい迷彩服を開発、テストしているというものだったのです!
その時の気持ちを今風に表現すれば
「キター!♪───O(≧∇≦)O────♪」
という感じでしょうか?
当時の標準装備だったウッドランド迷彩に少々飽きていた私は、夢中でその記事を…立ち読みしました!
(コラー!)
…しかしその迷彩を見て、とてもがっかりしてしまいました…。
まるで、出来の悪いアメリカ製SFアニメに出てくる生物の触手のような迷彩パターンで、お世辞にも効果がある…とは思わなかったからです。
試作品(テスト品?)としても、とても違和感があって直ぐには受け入れがたいものでしたね。
当時の多くのマニアも、同じように大きな衝撃を受けたのではないでしょうか?
その衝撃に商機を見出したのか、その少し後に日本にも同じ迷彩の衣料品が輸入されましたね。
印象的にはあまり売れなかったような…。
通称ASAT(All Season All Terrain)迷彩又はトライバル迷彩と呼ばれていた迷彩でしたね。
そもそも、それはどんな迷彩だったのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニアのみならず、今回もファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
デザインは、当時のアメリカ軍ウッドランド迷彩BDUに沿ったものですね。
背面
前面裏側
裏面にも迷彩が透けています。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ①
表記方法は、当時のアメリカ軍と同じです。
NSNは違う物のようです。
タグ②
メーカータグですね。
タグ ③
背面のレイアウト
右側面
臀部のポケット
2個のボタンで開閉
膝カーゴポケット
こちらも2個のボタンで開閉
ポケットフラップの前部は縫い付けられています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、タンの生地にブラウンとチャコールグレイで先の尖った草や海棲生物の触手のようなパターンを描いています。
珍しくグリーンが全く使用されていないのが特徴ですね。
これで「何時でも何処でも使える迷彩」との触れ込みでした。
生地は厚いコットンツイルで、肌触りは良いのですが、やや重量があります。
デザインは、典型的かつ標準的なアメリカ軍BDUトラウザースですね。
構成は、左右の腰スラントポケット、臀部ポケット、膝カーゴポケットで、ウエストにはサイズ調整ストラップがあります。
ポケットが多くて使いやすいのが特徴ですが、カーゴポケットは容量過多のような気がしますね。
全体的な縫製は、アメリカスタンダードで、少々雑ながら強度は抜群です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ L–R
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約103cm
ウエスト 約50cm
股上 約31m
股下 約77cm
裾幅 約24cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
この迷彩は、よもや採用はされないだろうと思っていましたが、やはり試験のみで不採用だったようです。
(安心しました。)
単に、いくつものパターンを試しただけだったのかもしれませんね。
(そう言えば、フランス軍も「マジか…」と言葉を失うような試作迷彩を開発していましたね。)
ところが、ミリタリーマニアには冷遇されたこの迷彩に、敏感に反応した人々がいました。
一般的なハンターと、ファッション関係者です。
特にファッションでは、いくつかの有名ブランドがこの迷彩のレプリカ生地を用いて、数々の衣類を発売したりしていましたよ。
(今でもあるのでしょうか?)
確かに、迷彩らしからぬ迷彩ですね。
また、現在あらためてこの迷彩を見ると、適度な分裂効果もあって、日本でも秋には使える迷彩と言えるのでは?
もしかしたら見直すべき迷彩なのかもしれませんね。
(実際に効果を確認したいです。)
ただ、とても人気があって輸入された衣料品は全部売れたのか、はたまた全く売れずに廃棄されたのか…現在この迷彩パターンの衣料品は品薄です。
オークションでも時々見かけますが、とても高価で取引されていますね。
そんな状況なので、あなたが敢えて購入するほどのものでもないようです。
(試作品マニアなら入手するべきですが…。)
試作品ということに価値を見出し、将来のためにコレクションする方は、海外のオークションを覗いてみてください。
海外では一定の人気があるそうなので、取引も多いと思います。
(逆に人気で品薄かも…。)
さて、迷走も終わったと思われたアメリカ陸軍ですが、その後もさらなる迷走をしてしまったようです。
(その後に採用された迷彩服は、下記を参照願います。)
今回は、珍しいアメリカ陸軍の試作迷彩トラウザーズを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231026更新)
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参考:今回のモデル以前のアメリカ陸軍迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
テスト後に正式採用された迷走アメリカ陸軍の迷彩服に関する記事はこちらです。
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com
最新のアメリカ陸軍迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
世界の変わり種迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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中国で新型のインフルエンザが発見されたようです。
中国でインフルエンザの新型発見 科学者「世界的流行を招く恐れ」 https://t.co/B9HpYRHbxC @sharenewsjapan1より
— Jun mikado (@JunFubuki) 2020年6月30日
新型Cウイルスもそうですが、こちらも気をつけないといけませんね。
政府には、厳格かつ入念な入国禁止措置に踏み切って欲しいものです。😎
(みんなの生命を守らねば!)
読んでいただき、ありがとうございました😊
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