今回は、1980年代のアメリカ軍沿岸警備隊ロープナイフを分析します。
第二次大戦中から大きくデザインを替えることなく使用されている伝統的なナイフですね。
ブレードの形状が特徴的で面白いです。
中古で細かい傷はあるものの、使用感の少ない極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ軍沿岸警備隊ロープナイフS702(セーラーナイフ・カミラス社製)とは?
アメリカ軍沿岸警備隊(コーストガード)。
同じような任務の海上保安庁が自衛隊ではなく国土交通省の外局であるのに対し、アメリカ軍に所属していますね。
だからでしょうか?
多くの場面でアメリカ海軍とスムーズな連携ができているようですね。
でもその個人装備は、やはりアメリカ海軍とは少々違っています。
キャップ、BDU、Pコート等々…そしてナイフも。
今回のモデルは、アメリカ軍沿岸警備隊に古くから支給されている、ロープナイフ(セーラーナイフ)ですね。
残念ながら近年のものですが、それでもある機能に特化した形状のブレードなど、興味深いモデルでもあります。
さてさて、それはどんなナイフなのでしょうか?
今回は、アメリカ沿岸警備隊マニアのみならず、キャンプでも安全に携帯できる軽量ナイフをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体
左側面
(ブレード格納時)
右側面
上面
各ブレードとハンドルの間にはブラスのスペーサーあり。
下面
左側面
(ブレード展開時)
左側面
ブレード
変形シープフット型で、ポイント付近の面積が広いのが特徴ですね。
ポイントが尖ったナイフより強度があるブレードです。
缶切り
(カンオープナー)
押して開けるタイプ。
ハンドル
ブラックの強化プラスティック製。
鹿の角風な加工がされています。
ブラスのリベット留め。
ハンドル後部のリング
可動します。
ブレードの刻印(左)
ブレード刻印(右側)
缶切り刻印
付属のロープ
片方の先端にループ付き。
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3 その特徴とは?
ブレードは「シープフット」と呼ばれるタイプですが、ポイント付近(先端)の面積が大きく強度があるのが特徴です。
元々このタイプのブレードは、ロープ(紐)などのカットに適した形状ですね。
(ホームセンターなどで販売されている電工ナイフも同様なブレードの場合が多いです。)
ナイフとしてはフォールディング(折りたたみ)ナイフに分類されて、手動で折り畳み・展開ができ、とてもコンパクトに持ち運べます。
またブレードは、刃の部分が完全にグリップに収まるデザインなので、安全に携帯できますね。
ただし、折り畳み及び展開時のブレードロックはありません。
機能としては、ナイフブレードの他、缶切り(カンオープナー)が付属、グリップエンドにはリングもあって、通常は専用のロープ(細引)とペアで使用されます。
ハンドルは、強化プラスティック製ですが、鹿の角のような加工がされていますね。
でも滑り止めの効果は低そうです。
全体的な仕上げは少々荒削りですが、同社のアメリカ海軍用モデルより動きや仕上げが良いですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ステンレス
強化プラス
ティック
ブラス
各部のサイズ(展開時)
全長 約220mm
全幅 約25mm
ブレード長 約90mm
ブレード厚 約2mm
ハンドル長 約112mm
ハンドル幅 約12mm
ロープ長 約1710mm
ロープの太さ 約5mm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
ポケットに入るコンパクトなフォールディングナイフとしては、強度のあるブレードで、ナイフとしての汎用性も高そうですね。
ステンレス製というのも、絶対的な切れ味はともかく、手入れが容易で助かります。
缶切り(私はこのタイプは少々苦手ですが…😅)も付いていることから、日常生活は勿論、キャンプなどでも使用できそうですよ。
ところで今回のモデルは、ハンドルにリングがあって、グリップのリベットが1個でした。
でも大戦中のモデルは、リングがなくリベットが大小5個なので、いくつかマイナーチェンジはされているようです。
大戦中のモデル⬇︎
これも欲しいですね。
(ほとんどデザインが変化していないのが面白いです。😃)
さて、今回のモデルですが優れたナイフにも関わらず、日本ではあまり人気がありません。
(沿岸警備隊採用モデルだからでしょうか?)
そのため全般的に品薄ですが、逆に安価で販売されている場合があるので、コレクションしたいあなたはじっくり探してみてください。
特に沖縄の専門店では、ショーウインドーの片隅に埋もれて、忘れられたようにひっそり販売されている場合があります。
根気よく探してみましょう!
私は大戦中のモデルのデッドストックを探してみたいと思います。
ところで、最近何気なくナイフを所持しているのを警察に見つかると、問答無用で事情聴取をされることが増えているそうです。
使用目的がないのにバッグや車のダッシュボードにナイフを格納(キャンプで使用してそのままだったとか…)していると、最悪逮捕されることもあるようですよ。
(キャンプ場でも、場所によっては各テントを警察官が巡回しているとか?)
恐ろしい時代になりました。
あなたがナイフコレクターかそうでないかに関わらず、ナイフの携帯や保管には十分注意してくださいね!
今回は、アメリカ軍沿岸警備隊の伝統的なロープナイフ(セーラーナイフ)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231119更新)
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参考:他のアメリカ軍沿岸警備隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のミリタリーナイフに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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