今回は、1980年代のアメリカ軍熱帯用迷彩ジャケットを分析します。
日本の有名SHOPがプロデュースしていたモデル品ですね。
当時としては評価されていましたよ。
欠品がありますが、当時のデッドストックです!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ軍熱帯用迷彩ジャケット(LCリーフ・N商店プロデュースモデル品)とは?
大東亜戦争に敗北した日本には戦後、連合国…特にアメリカ軍が駐留し、現在もなお各地にアメリカ軍基地が存在していますね。
その所為でしょうか?
日本で最も入手しやすいミリタリー払い下げ品は、圧倒的にアメリカ軍物が多いです。
アメリカ軍の各種衣類等は廃品を本国へ持ち帰ることなく、現地処分されることが多いので巷に払い下げ品が溢れるのは、ある意味当然ですね。
とはいえ、かつて地方に住んでいた私には、それがありふれたものであっても、なかなか入手できないことが多かったですよ。
(現在のようにインターネットがなく、物流が発達していない時代は本当に大変でした。)
そんな状態に商機を見出した国内の有名老舗SHOPでは、多くのモデル品(レプリカ)が製造されましたね。
今回のモデルも、そんな時期に開発・販売されたものですが、とある老舗SHOPが選んだのは「LCリーフ」と呼ばれるベトナム戦争後に開発された熱帯用迷彩ジャケットになります。
LCリーフの中でも、比較的迷彩が明るい色調のタイプをモデル化していますね。
定評にある老舗SHOPのモデル品なので
さてさて、それはどんなモデル品迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備モデル品コレクターのみならず、N商店ファンのあなたと一緒に確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
単体で見るとなかなか良くできていますね。
背面
迷彩パターンは一部官給品に似たパターンもありますが、多くは違っています。
前面裏側
官給品は生地がライムグリーンのものが多いですが、このモデルはホワイトですね。
背面裏側
襟周りレイアウト
背面ヨーク部
ダブルステッチですね。
最上部のボタンを留めた状態
前合わせはボタンのみ。
タグ
なんとなくLCリーフ時代のタグが再現されていますね。
店のイニシャルが入っているのは良心的ですね。
右胸ポケット
ボタンで開閉。
中央にプリーツあり。
左胸ポケット
ポケットフラップ上縁にペン用スリットあり。
でもポケット内にペン用ポケットはありませんでした。
腰ポケット
こちらもボタンで開閉。
ボタン
半艶ありでODのプラスティック製。
今回のモデルは、ボタンが1個紛失していました。
袖
強いテーパー付き。
袖口はボタンで開閉・調整
マチ付きです。
今回のモデルは、内側にブラウンの染みがありました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地にタン、グリーン、ブラウン、ブラックを用いて雲や葉のようなパターンをプリントしてあります。
各色の境目は明瞭で、LCリーフの特徴をよく再現しています。
ただし迷彩パターンをよく見ると、官給品と似たパターンはありますが、その多くはSHOPオリジナルパターンですね。
また迷彩の色調も、官給品と比べて見るとかなり違っています。
迷彩比較
今回のモデル
前面
当時の官給品
前面
今回のモデル
背面
官給品
背面
やはり迷彩色調及びパターンとも、違っていますね。
生地はコットンのリップストップ(引き裂き防止加工)で、官給品の雰囲気をよく再現していますよ。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、全体的にゆったりとした裁断です。
ただし、左胸ポケット内のペン用小ポケットは省略されています。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確ですが強度は足りないようです。
またボタンの縫い付けも少々甘く、今回のモデルは1個紛失していました!
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 不明
契約会社 日本
製造会社 不明
材 質 コットン
表記サイズ L
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約52cm
身幅 約64cm
着丈 約77cm
袖丈 約57cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
今回のモデルは…残念ながら総合的に観て出来は今ひとつですね。
特に迷彩色調に疑問があります。
(生地をライトグリーンにしておけば、もっと良い結果になったのかも?)
…とはいえ、ベトナム戦争時のリーフパターン、後のウッドランドなど、歴代の迷彩ユニフォームを製造してきたN商店としては、シリーズとして出さざるを得なかったのかもしれませんね。
(急いで製品化したのかも?)
でも一着の迷彩服として見るなら、配色やパターンとも日本のフィールドでも十分に効果を期待できそうですよ。
さすがに現在では、コアなN商店モデル品マニア以外には需要がなさそうですが、LCリーフをモデル化した意義は大きいのでは?
ここはその心意気に拍手を送りたいですね。
さて、今回のモデルですが販売時期や販売数も少なかったようです。
また後のウッドランドパターンが大ヒットした影で、あまり売れなかったとの情報もあります。
入手はまず困難でしょう。
それでも数年に一回くらい国内のオークションで見かけることがあります。
探しているあなたは、オークションサイトにキーワードを登録して待ってみましょう。
私はトラウザーズやハットを探してみたいと思います。
今回はアメリカ軍熱帯用迷彩ジャケットの老舗プロデュースモデル品を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20250423更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のN商店プロデュースモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍各種LCリーフ迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍装備のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
P10倍! 80s USA製 ヴィンテージ U.S.ARMY グリーンリーフカモ LC-1 カーゴ ミリタリーパンツ 古着 ★ メンズ XLサイズ相当 ビッグサイズ オーバーサイズ グリーン
スポンサーリンク