
今回は、1980年代のアメリカ陸軍M51ウールフィールドシャツを分析します。
以前分析したアメリカ陸軍防寒M51ウールフィールドシャツと同じモデルの後期型ですね。
ありえないミスがありました!
ミスが原因だったのかデッドストックですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍ウールフィールドシャツ(ブランケットシャツ・後期型・OG-108)とは?

朝鮮戦争でアメリカ軍が体験した韓半島の寒気。
かなり強烈だったようですね。
そんな強烈な寒気に覆われる韓半島で勃発した朝鮮戦争は、ある意味寒さとの闘いでもあったようです。
そんな極寒の地で活動するために、アメリカが開発したのがM1951装備でしたね。
今回のモデルは、その中でも有名なウールフィールドシャツの後期型になります。
毛布のようなウール生地製なので、別名「ブランケットシャツ」とも呼ばれていますよ。
マイナーチェンジを繰り返して1980年代まで使用された息の長いモデルですね。
でも今回のモデルには、大きな問題点がありました。
使用にはあまり問題がないと思われますが、これが品質検査を通り越して軍に納入されたのだとすれば、メーカーの製造態勢に問題があったのかも?
さてさて、それはどんなウールフィールドシャツで、何が問題だったのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、軍装品コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
厚いウール製で、みるからに暖かそうですね!
でも、あなたは違和感にお気付きでしょうか?

背面
初期型にあった背面のステッチ有無が初期型と後期型の識別点ですね。

前面裏側

背面裏側

襟周りレイアウト


前合わせはボタンのみ。

タグ①
1980年度契約品です。
品名にM1951という型式が記載されていませんね。
この製造メーカーをよく覚えておきましょう!

タグ②

襟にはナイロンの裏地がありました。
たしかに初期型ではこれがなく破損・汚損が多かったですね。
でも後期型でも存在しないモデルもあります。
SPECとは?

右胸のキャンバス生地。
ネイムタグを縫い付けます。
(場合によってはフェルトペンで手書き)
これが後期型の目安ですね。

右胸ポケット
ボタンで開閉。

左胸ポケット
こちらもボタンで開閉。
ポケットフラップ上部のステッチがない部分がありますね。
これは…


ペン用のスリットでした。

ポケット内にはペン用のポケットあり。
ナイロン生地製。

左胸ポケット内にはシール式のカッタータグが残っていました。

初期型は肩に別の生地を縫い付けていましたが、後期型は背面の生地が前まで周り込んでいますね。
今回のモデルは、襟生地がニ枚合わせになっていますが、後期型では一枚襟も存在します。

袖
テーパー付き。


袖口はボタンで開閉。
マチはありません。

ボタンは肉厚両面使用のBDUタイプ。
艶消しODのプラスティック製。

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3 その特徴とは?
生地はOG-108という色番号のオリーブグリーンに染められた厚いウールサージで、暖かくある程度の防風性能もあります。
今回のモデルは、コットンとウールの混紡ですが、ウールのみのモデルも存在します。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2でごく普通のシャツですね。
ただし今回のモデルは、大きな製造ミスがありました。
製造ミスの箇所
袖口比較
左右の袖口が同じ方向に開くようになっていますね。

袖口裏側

なんと両方とも左袖で、誤って右袖に左袖を縫製してしまったようです。
こんなこともあるのですね。
(いえいえ、あったらダメでしょう?)
上述の製造ミス以外は、とても丁寧かつ正確で、アメリカ軍物らしくない仕立てですよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ウール
ナイロン
表記サイズ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約11cm
身幅 約32cm
着丈 約81cm
袖丈 約24cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 埼玉の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
製造ミスはともかく、今回のモデルである後期型と初期型(括弧内)との違いは、
- ボタン(平ボタン)
- 肩の裁断(肩部分が別パーツ)
- 右胸のキャンバスパッチ(取り付けられていない)
- 胸ポケット(正方形に近く大きい)
ですね。
勿論、明確に区別されたわけではなく(スペックが不明)、過渡期の製品とも言える初期型と後期型の特徴を併せ持つタイプもありますが、概ね上記が基準となります。
当ブログで以前取り上げたアメリカ陸軍M51ウールトラウザーズ(1981年度契約品)もそうでしたが、1950年代に採用された装備(衣類)を1980年代までマイナーチェンジを繰り返して使用していたのには驚きですね。
元の仕様やデザインがいかに優れていたのかという証拠でもあるようです。

さて、わざわざエラー品を入手したい方はいないと思いますが、このウールシャツ自体は現在でも入手可能です。
ただ面白いことに、初期型は現在でも稀にデッドストックが出てきますが、後期型のデッドストックは殆ど見掛けないですね。
機能は概ね同じなので、こだわりのないあなたはなるべく安価なデッドストックを探してみましょう。
私も、もう数着入手しようと考えています。
(おいおい←奥(神)様が渋い顔されていました。😅)
今回は、珍しい縫製ミスのあったM51ウールフィールドシャツ(後期型)を分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20260215更新)
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参考:他のアメリカ軍M51ウールフィールドシャツに関する記事はこちらです。⬇︎
他のM51装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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