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今回は、1970年代のアメリカ軍M1955ボディーアーマーを分析します。
よくメディアでは「防弾チョッキ」とされていますが、銃弾への対抗は難しく主に砲弾などの破片を防ぐものですね。
1950年代採用ですが、ベトナム戦争でも多く使用されました。
デッドストックですが、輸送・保管上のスレがあります。
目次
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1 アメリカ軍海兵隊M1955ボディーアーマー(防弾チョッキ・プレートタイプ・後期型)とは?
アメリカ軍は、第二次大戦中の戦死・戦傷者の詳細を調査して一つの驚くべき事実を発見します。
それは「戦傷の原因の多くは、銃弾ではなく砲弾や爆弾の破片によるものだった」ということでした。
特に重要な臓器が集中しているバイタルエリア(上半身の心臓を中心とした部分)の保護が、重要であることを認識。
そこで兵士の上半身を保護するため、歩兵専用のボディーアーマーが開発されました。
(大戦中から爆撃機搭乗員用のボディーアーマーを少数支給していました。)
紆余曲折の後、朝鮮戦争時代には試作品を開発し試験的に運用していましたよ。
今回のモデルは、朝鮮戦争後に量産された海兵隊向けモデルで、新たにナイロン製の胸ポケットが追加された後期型になります。
その多くはベトナム戦争で活躍したのは有名なお話ですね!
さてさて、それはどんなボディーアーマーなのでしょうか?
今回は、コアなアメリカ軍海兵隊装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
側面
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
襟まわり
裏側
タグ
本体は、ナイロンの袋に入っているベークライト?のプレートですね。
ジッパー
刻印は「CONMAR」
腰ポケット
ナイロン製。
ボタンで開閉。
左胸ポケット
オープンタイプですね。
右肩にはライフルの床尾が滑らないようナイロン生地に包まれたロープが縫い付けられています。
両肩にあるモデル(末期型?)もあり。
裾にはピストルベルト(弾帯)のように金属製ハトメが多数。
これなら、各種装備を装着できそうですね。
側面にはペンキ汚れと擦れが!😅
着用例
マニアによるリエナクト
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3 その特徴とは?
生地はODのコットン/ナイロンのポプリンで、一部にOGのナイロン生地が使用されています。
その後の多くのボディアーマーとは違って、防御素材にはナイロンの生地に包まれたプレートが使用されていますね。
デザインは、エポレットなし、胸小ポケット、腰パッチポケット×2で、とてもシンプル。
でも裾には各種装備(水筒・バヨネット(銃剣)・ファーストエイドキット・イントレンチングツール(携帯円匙)など)を装着できるよう、ピストルベルトのような金属製のハトメの付いたベルトが縫い付けられています。
全体的な縫製は、意外に丁寧で正確です。
やはり特殊な装備は、丁寧に仕立てられているのですね。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1971年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
ベークライト?
表記サイズ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約50cm
身幅 約54cm
着丈 約54cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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ベトナム戦 1967年 製米海兵隊 M1955ボディーアーマー防弾チョッキ Mサイズ ”DEADSTOCK”
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5 まとめ
現代のボディーアーマーは、その多くが防御素材にケブラーやスペクトラムなどの繊維やチタンなどの防弾素材が併用して使用されていますが、この当時はプレートのみなのですね。
それでも戦闘服だけよりも遥かに防御力がありそうです。
残念ながら銃弾への効力は殆どありませんが、砲弾や爆弾の破片ならある程度防げそうですよ。
ただ着用すると嵩張った感が強く、伏せたりすると音がするのは少々実戦では問題がありそうですね。
普段の生活では、まず使用することはありませんが、ベトナム戦争時代のアメリカ軍海兵隊リエナクトにおいては、必須のアイテムと言えそうです。
ところが、残念がら入手は困難です。
ましてや程度の良いものは、とても高価なので手が出ない場合が多いですね。
辛うじて中古品なら国内のオークションで出品されることがあります。
入手は困難ながら、不可能ではないでしょう。
探しているあなたは、資金を貯めて待ってみましょう!
私は、同時期の他のモデルを探してみたいと思います!
今回は、主にベトナム戦争でアメリカ軍海兵隊が使用したM1955ボディーアーマーの後期型を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240826更新)
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参考:各国軍のボディアーマーに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ベトナム戦争における関係国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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