今回は、1940年代のアメリカ海軍ガンナー用パーカーを分析します。
戦闘艦の砲塔内部で作業する水兵用のパーカーですね。
残念ながらモデル品ですが、オリジナルにはない改造が施されています。
中古ですが、使用感のほとんど無い極上品ですよ！
目次
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１ アメリカ海軍ガンナーズ・パーカー（ブルーデニムタイプ・モデル品）とは？
以前、動画でアメリカ海軍の戦艦が砲撃するシーンを観たことがあります。
大口径の主砲発射は、とんでもない迫力がありますね。
（砲撃される方は堪ったものではありません。😨）
その動画の中では、砲塔内部で大勢の水兵が真剣に砲の操作をしているのが印象的でした。
いくら艦の操舵が優れていても、攻撃する場合に彼らの動作が遅れたり不正確だったりしたら発射した砲弾は当たらないので当然なのかもしれませんね。
そんな砲塔の内部では、幸運にも風雨にさらされることはありません。
でも砲弾の発射ガスや熱風にまみれ、場合によっては敵砲弾や爆弾が優先的に降ってくるという、過酷な場所でもあります。
そんな場所で活動する水兵には、他の水兵とは別の装備を支給されることが多いようですね。
今回のモデルは、そんなアメリカ海軍戦闘艦の艦砲を操作する、いわゆる「ガンナー：砲手」の為に製造されたデニムのパーカーになります。
日本でも大人気のパーカーですね。
でも今回のモデルには、当時の官給品にない「ある改造」が施されていましたよ。
さてさて、それはどんなデニムパーカーなのでしょうか？
今回は、アメリカ海軍装備マニアのみならず、ファッションで個性を発揮したいあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
前面
かなりフードが大きいですね。
（ヘルメット着用でも被れそうです。）
背面
着丈はジャケットくらいですね。
前面裏側
背面裏側
前合わせは、ボタンのみです。
オリジナルはプルオーバーなのですが、このモデルはフルレンジでオープンできるように改造されていますね。
ストームフラップ（ウインドシールド）は省略されています。
サイズスタンプ
タグ
タグも中国製で、「コットン」を「コットソ」と表記しています。😅
（よく見れば「エンソサラシ」が「エミソクラシ」？になっていますね。）
タグ裏
「色落ち」が「色落さ」になっています。
腰ポケット
ボタンなどはありません。
裾のドローコード
ホワイトのコットン製
フード付け根から首周り
独特のデザインですね。
左右には金属製バックル付きのストラップあり。
ホワイトのコットン製です。
フード中央前縁にはループが！
用途は何でしょう？
袖
緩いテーパー付き
前合わせのボタン
ブラックのプラスティック製
フードのボタン
やや小さいですが、前合わせのボタンと同じです。
オリジナルのガンナーズパーカー
SANFORIZED: 40's USN SMOCK | Military fashion menswear, Denim fashion, Mens fashion rugged
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３ その特徴とは？
デニム生地は、一般的なジーンズ（リーバイスなど）で用いられているものより、やや薄く軽量なタイプです。
デザインは、フード付き、エポレットなし、腰ポケット×2で、本来はプルオーバー（頭から被る）タイプですが、このモデルは前合わせが全開にできるよう改造されていますね。
でも、表に出ているボタンは上部のみで、下部は隠ボタンになっていますよ。
（一見プルオーバーに見せる工夫でしょうか？）
また、前見頃にあるはずのストームフラップ（ウインドシールド）は省略されています。
でもフードの形状、チンストラップ、首回りのバックル付きストラップなどの独特な装備は、よく官給品を再現していますね。
全体的な縫製は、丁寧で正確ですが、少々強度が足りないようです。
でも日常生活で使用する分には無問題ですね。
４ 製造とサイズのデータです！
製造・契約年度 2010年代
製造場所 中共
契約会社 日本
製造会社 中共
材 質 コットン
表記サイズ 40R
（日本人のL）
各部のサイズ（平置）
着丈 約69cm
肩幅 約50cm
身幅 約55cm
袖丈 約63cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3（困難）
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５ まとめ
艦艇乗組員の中でもごく少数の支給にとどまったため、官給品はとても数が極端に少ないですね。
しかも見つかっても破損や汚れの酷いものが多いです。
（驚くことに、程度に関わらずとても高価なのが特徴です！）
…逆に、それがマニアの「コレクション心」をくすぐるアイテムになっているようですね。
今回のモデル以外にも、国内の有名メーカーからいくつかモデル品が販売されていますが、官給品を忠実に再現しているのを「売り」にしていて、全てプルオーバータイプになっていますね。
一方、今回のモデルは前合わせを改造していて、デザインは官給品と大きく違っていますが、逆に衣類としては着やすく、ファッション性も高くなっているように思います。
価格も安価でいわゆる「廉価版」ですね。
しかしこのレベルならお買い得といえる再現度です。
実際の使用では、さすがに寒候期は重ね着が必要ですが、通年で使えるパーカーなのでは？
幸にもこのパーカーはとても人気があって、大手通販サイトでも取り扱われていますね。
サイズも各種準備されていて、いつでも誰でも新品が着用できる状態なのが嬉しいところです。
（価格もリーズナブルなものから高級品まであります。ご予算に応じて選択できますよ！）
コーディネート次第では、かなり個性を出せるモデルですよ！
ぜひ、あなたのファッションアイテムに加えてみてください！
今回は、アメリカ海軍の砲手が着用するデニムパーカーのモデル品を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね！
それではまた、次回をお楽しみに！
（20231109更新）
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参考：大戦中のアメリカ海軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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