
今回は、1970年代のアメリカ海軍極寒候期用防寒デッキトラウザーズを分析します。
以前分析したアメリカ海軍極寒候用デッキジャケットとペアで使用するものですね。
ジャケット同様、ヘビーデューティーな仕様が特徴です。
実際に水兵さんが使用していたものですが使用感が殆どない極上品ですよ!
目次
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1 アメリカ海軍極寒期候用防寒デッキトラウザーズ(オーバーパンツ)とは?

古今東西、軍艦の甲板で作業や武器を取り扱っている水兵は、常に外気と海水にされされていました。
夏や暖かい海域ならいざ知らず、冬や寒冷な海域では戦闘と同いくらいに防寒・防水にも気を使う必要がありましたよ。
そのため昔から水兵用の防寒・防水装備には各国軍とも頭を悩まし、創意工夫を凝らした衣類を開発してきました。
今回のモデルは、大戦後にアメリカ海軍が装備した水兵用の防寒デッキトラウザーズですね。
それまでの天然素材製の各種衣類に代わって化学素材を使用し、とても軽量ですが防水・防寒は当然、もう一つ機能を追加していますよ。
さてさて、それはどんな防寒デッキトラウザーズなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍装備マニアのみならず、真冬の磯釣りで使用できる軍物オーバーパンツをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面

背面
左右非対称デザインです。

前面裏側
裏側ほぼ全面に、ODナイロン製の起毛(毛布のような)生地があります。
これは暖かそうですね。

背面裏側

ウエストは背面が上に伸びているデザイン。
ウエスト外側の左右にはサスペンダー用のループあります。
同時にベルトループも装備。


前合わせはジッパーと頂部のボタンです。

ジッパーの裏にはフラップがあるのですが、そのボタンは紛失していました。

ジッパー
刻印は「GENERAL」
長いブラス製のプルタブ。

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1978年度契約品です。
G-1レザーフライトジャケットの製造で有名なメーカー製ですね。

前合わせ頂部のボタンは、取り替えられていました。
(他のボタンと形状と縫い糸が違っていました。)
ODのプラスティック製で両面使用可能タイプ。

右側面レイアウト

右膝ポケット
ボタンで開閉。
ポケット本体中央にはプリーツあり。
ポケット口には僅かですが折り返しあり。


ポケットのボタン
ODのプラスティック製。
本来前合わせもこのボタンだったのでは?

左ヒップポケット
こちらもボタンで開閉。
勿論、ポケット口には折り返しあり。


裾
緩いテーパー付き。

裾には調整用ストラップあり。
ODのコットン製で金属バックル付き。

ストラップのバックル
デッキジャケットの裾にも使用されているお馴染みのものですね。
でもODの塗装ではなくて、ブルーイング(黒染め)でした。

シェルとライニング
ライニングはナイロン製で起毛された毛布のような生地

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3 その特徴とは?
シェルはやや太いナイロン糸で織られたツイルで、防風・防水性能に優れています。
(もしかしたら裏面はラバーコーティングしてあるかも。)
一方ライニングはナイロンの毛布生地で、A-2デッキジャケットなどと同じものですね。
オール化繊(縫い糸はコットンかも?😅)なので、繊維が水分を含むことは殆どありません。
(品名の「IMPERMEABLE」は、「不浸透性」という意味で、水を通さない…ということですね。)
デザインは、膝ポケット×1、ヒップポケット×1で、左右非対称です。
ウエストにはベルトプールの他にサスペンダー用のループが左右外側に取り付けられています。
裾はストラップで絞ることができますよ。
全他愛的な縫製は、正確かつ丁寧で、強度も抜群という、およそアメリカ軍らしくない仕立てです。
(海軍物は規格が別なのでしょうか?)
ただし今回のモデルは、前合わせ頂部のボタンが違うボタンと交換されていたのと、前合わせフラップ用のボタンが紛失していました。
もしかしたらこのトラウザーズのウィークポイントなのかも知れませんね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1978年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ナイロン
表記サイズ L
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
ウエスト 約48cm
着丈 約114cm
股上 約38cm
股下 約71cm
裾幅 約24cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の古着屋
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
ジャケット同様、このトラウザーズも防寒・防水性能に優れていますね。
またジャケットにあった板状の防風織素材は省略されているので、膝の折り曲げも問題ないですよ。
(逆にクッション性は無くなっていますが…。)
以前真冬に、普段通勤で使用している防寒オーバーパンツの代替として今回のモデル(別個体)を使用したことがありますが、防風性能は完璧でしたね。
ただし裏にナイロン製起毛生地があるとはいえ、このトラウザーズ単体の保温力は毛布ほどではありません。
真冬に使用するに、何かしら対策が必要ですね。
またシェルがナイロン製なので熱に弱く、バイクで使用する場合はエキゾーストパイプに注意が必要ですね。
それでも使えるトラウザーズ(オーバーパンツ)といえます。

嬉しいことに、今回のモデルは現在でも大手通販サイトでも取り扱われていて、いつでもどこでも誰にでも入手可能です。
(しかもデッドストックが普通に販売されていますよ!)
もちろん国内外のオークションでも出品されています。
探しているあなたは、ぜひチェックしてみてください。
購入する場合は、汚れ、破損、修理を確認することはもちろんですが、サイズにも要注意です。
(オーバーパンツなので、やや大きめのデザインになっています。)
また股上が長くウエストよりもかなり上にベルトループが位置することになるので、着用する場合は、サスペンダーを使用した方が良い結果が得られますよ。
あなたのシチュエーションにあわせて、購入を決定しましょう!
今回は、アメリカ海軍の極寒候期用の防寒デッキトラウザーズを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:今回のモデルとペアで仕様するジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ海軍デッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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