今回は、アメリカ海軍のレザーフライトジャケットG–1を分析します。
既に何着か分析しているG–1ですが、今回は…もしかしたら歴史的な一品かもしれません。
(調査が必要ですね。)
それはともかく、今回も中古品ですが、艶々で程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ海軍フライトジャケットG–1(7823C)とは?
いつの頃からか、軍用機の主に戦闘機乗りの間で「エース(ACE)」と呼ばれるパイロットが賞賛されるようになりました。
「エース(ACE)」とは、敵機を5機以上撃墜したパイロットに贈られる称号で、いわゆる撃墜王であり、戦闘機乗りの誉だとされていますね。
有名なところでは、ドイツのエーリッヒ・ハルトマン。
彼は第二次大戦中に、なんと352機もの敵機を撃墜しました。
(自らも15回撃墜されていますが…。でも、生還して大戦を生き残りましたよ!)
大戦中のドイツ空軍には、ハルトマンを筆頭に、300機以上撃墜したパイロットがゴロゴロいますね。
(何故戦争に負けたのでしょう?)
残念ながら旧日本軍は、個人の撃墜記録を記録していなかったらしく、不明な箇所が多いですね。
でも海軍の岩本氏は200機以上撃墜しているとの説もありますね。
そんな「エース」にまつわる衣類や所持品などはとても貴重で、世界的にもコレクションアイテムとされています。
今回のモデルは、おそらくベトナム戦争で活躍したアメリカ海軍戦闘機のエースパイロットが使用したフライトジャケットだと思われます。
その人物については調査中で、現時点では言及できませんが…もしかしたらとても貴重なものかもしれませんね。
さてさて、それはどんなフライトジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍マニアのみならず、ベトナム戦争空戦マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーのみです。
タグ
擦り切れていてよく読めませんね。
でも「RALPH EDWARDS SPORTSWEAR」社製で、SPECは「7823C」のようです。
(…ということは、愛しの1963年ものかも!)
襟周り
天然ムートン襟です。
襟はチンストラップで立てることができます。
ネイムタグ
「AECS」の文字と中央下部に何か徽章を取り付けた跡(穴)が!
(よく見ると、ネイムタグも変更されてる?)
右腰ポケット
ボタンで開閉
左腰ポケット
向かって左側にペンポケットを装備
ストームフラップのパンチング
縦に「USN」はこのメーカーの特徴ですね。
内ポケット
裾のニット
脇の通気孔
袖のニット
袖ニットのステッチ
袖ニットは全て交換されていようです。
背中のアクションプリーツ
プリーツはライニングにも。
G–1は、前見頃が長いのが特徴ですね。
腰ニットはオリジナルのようですが、テンションがなくなり穴も空いています。
ジッパーは「COMMAR」
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3 その特徴とは?
レザーは、おそらくゴートスキン(山羊革)で、薄くしなやかです。
支給されてある程度使用されたためか、各部に艶が出てきていますね。
(こうなってくると、もう手放せません!)
デザインは標準的なG–1ですが、襟は天然ムートンです。
(まだ褪色がそれほどでもないですね。)
構成は、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケットで、袖、裾にはニットを配してます。
(今回のモデルは、袖ニットが交換されていました。)
全体的な縫製は、正確かつ丁寧でメーカーの技術の高さを垣間見ることができます。
ところで今回のモデルは、ネイムタグの名前の下に「ACES」とありました。
何かの作戦で、「エース(ACE)」になったパイロットなのか、例えばF–4のようにナビゲイターが搭乗している複座戦闘機のパイロットだったのかもしれませんね。
このジャケットを着用していたパイロット(若しくはナビゲイター)については現在調査中ですが、時期的に見てベトナム戦争であることは間違いないようです。
どんな機種に搭乗して、どんな戦果をあげたのでしょうね?
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1960年代
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材 質 ゴートスキン
ナイロン
・表記サイズ 42
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約63センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約61センチ
・状 態 中古良品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回も興味深いモデルですね。
アメリカ海軍のネイムタグは、通常縫い付けで作戦(公務)にも使用するので、いい加減なタグを縫い付けるわけにもいきません。
(ただし、G–1は公務外でも使用できるらしいのですが…。)
今回のモデルはそのネイムタグに「AECS」の文字が記入(半分消えていますが…)されたタグを縫い付けてあるのは、伊達や酔狂ではないと思うのですが…。
真偽のほどは不明ですが、今後も調査を継続したいですね。
さて今回のモデルは、サブタイプ「C」です。
このタイプは1963年から適用されたという資料もあります。
もしかしたら憧れの「1963年」製品かもしれませんね。
G–1は、襟のボアやポケットのボタンの影響からか、空軍のA–2ほど人気がありません。
(逆に少数のコアなマニアがいますね。)
そのため、古い時代のモデルはともかく、ベトナム戦争時のモデルでしたら思わぬ低価格で入手できる場合があります。
勿論、袖や腰のニットが破損している場合が多いですが、ちゃんとした専門店で修理も可能なので、あまり気にしなくても良いでしょう。
(ニットは消耗品ですね。)
ニットよりも重要なレザーの状態を見て購入を決定しましょう。
今回は、アメリカ海軍のエースが着用したと思われるレザーフライトジャケットG–1を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20211213更新)
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参考:他のアメリカ海軍フライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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