今回は、1990年代のアメリカ海軍防寒デッキジャケットを分析します。
傑作で有名なA-2デッキジャケットの後継モデルですね。
何故かカラーも材質も大きく変更されていました。
アメリカ海軍に何があったのでしょう?
それはともかく、今回のアイテムも極上品ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ海軍難燃防寒デッキジャケット(ブルー・アラミド)とは?
第二次大戦中に開発されたN-1から続く近代アメリカ海軍防寒デッキジャケット。
いずれも傑作揃いでしたね。
特に1960年代に採用されたA-2デッキジャケットは傑作中の傑作で、日本のみならず世界中にファンや愛好者がいますよ。
しかし、そんなA-2にも、時代の波が訪れます。
それは「軍用衣類の難燃化」でした。
元々アメリカ軍パイロットの装備品見直しから始まったものですが、取り扱いやすいノーメックスやアラミド繊維が普及すると、あっという間に戦車兵、歩兵などの衣類にも取り入れられるようになりましたね。
そんな中、遅ればせながら海軍も1990年代から水兵用装備に難燃素材を導入したのが今回のモデルです。
それまでのデッキジャケットにあった、カーキ、OD、OGの各カラーを排して、新しいカラーを採用しているのが特徴ですね!
さてさて、それはどんなデッキジャケットになったのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍マニアのみならず、キャンプなどに使用できる安心な防寒着を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
デザインは概ねA-2デッキジャケットを踏襲していますね。
背面
前面裏側
ライニングはほぼ全面ボアです。
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
タグ①
タグ②
品名から「A-2」が消えていますね。
1996年度契約品です。
襟周りレイアウト
襟はチンストラップで立てることができます。
胸ポケット
マジックテープで開閉
腰ポケット
ポケット内生地もシェルと同じです。
脇のステッチ
通気孔はありません。
袖
内部にニットのある二重袖です。
裾左右にあるサイズ調整ストラップ
ブルーに染められた金属製バックル
ライニングの脇はスリットがあって通気性を確保
(シェルの生地には通気孔などはありません。)
背中にはステンシルが塗られていましたが、元オーナーの手で消されていますね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地は濃いブルーに染められたアラミド(ナイロン系)で僅かに艶があります。
ライニングのボアは、レーヨンとウールですがシェルがアラミドなら防火対策は万全ですね。
デザインは、殆どA–2を継承していますが、襟はチンストラップが追加されていますよ。
構成は、エポレットなし、胸ポケット、左右裾にサイズ調整ストラップ、袖は2重になっています。
全体的な縫製は少々雑ですが、強度は十分ですね。
今回のモデルは、家庭用洗濯機で毎回洗っていますが、なんの破損もありません。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1996年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 アラミド
ウール
レーヨン
表記サイズ L
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約68cm
肩幅 約50cm
身幅 約64cm
袖丈 約61cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 岐阜の専門店
入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
USN 90年製 アラミド デッキジャケット ネイビー U.S.NAVY 米軍実物 MEDIUM 38-40 古着 ミリタリー【中古】【メンズ】【MEDIUM】
スポンサーリンク
5 まとめ
実際に着用すると、A–2同様、とても暖かいジャケットですね。
しかも難燃性能ありとくれば、もはやアメリカ軍でも最強防寒ジャケットの一つではないでしょうか?
アラミド製ですが、直接肌に接しないジャケットですので、独特のガサガサしていた肌触りも気になりませんね。
これ、使えるジャケットかもしれませんよ!
普段着、迷彩スモックと合わせてサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプ等々、用途はいくらでも考えられそうですね。
比較的新しい製品ですので、現在でも入手可能です。
(うまくいけばデッドストックも入手できそうですよ。)
注意点は、このジャケットのサイズ感もA-2と似ていて、表記サイズよりタイトな造りになっています。
購入する場合は、ワンサイズ大きいものを選べば良い場合が多いですよ。
(勿論、試着したり中古の場合は状態をよく確認しましょう!)
この冬おすすめのアイテムです!
(やたら「おすすめ」が多い気がしますが…😓)
今回は、アメリカ海軍史上、最強クラスのデッキジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230926更新)
追記(20230117)
真冬のバイクツーリングで使用してみました。
時速60km前後では、袖に風があたると意外に寒かったです。
(風が抜けていく感じですね。胴体は大丈夫でした。)
ODのコットン/ナイロン製A-2デッキジャケットよりも風に弱いですね。
一方襟元はチンストラップの影響で、今回のモデルの方が風の影響を受けませんでした。
以上を踏まえて着用してみましょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のアメリカ海軍デッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他国のデッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました!
アメリカ海軍の伝統らしいですよ!
豆知識。アメリカ海軍では間違った空母へ着艦してしまうと、罰として飛行機にメチャクチャ落書きされます。 pic.twitter.com/9mboQnanAN
— foca (@foca_snark) 2016年1月21日
機種はマクダネル(当時)のF2Hバンシーでしょうか?
(エアフィックス1/72にKITがありましたね!)
胴体の「NAVY」が「Must be Air Force」に訂正されているのが笑えますね!
戦闘中かどうかは不明ですが、アメリカ海軍の余裕を感じます。😃
いつか日本も、こんな余裕を持てる日が来るのでしょうか?
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
90s U.S.NAVY Aramid Deck Jacket アラミド デッキジャケット ミリタリー Size L ネイビー 【中古】 rm
96年納品 米軍実品 U.S.NAVY ミリタリー アラミドデッキジャケット USA製 LARGE(42-44) メンズL /eaa083285 【中古】 【201030】
スポンサーリンク