
今回は、1980年代の旧ソ連陸軍防寒ジャケットを分析します。
以前分析した旧ソ連陸軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)と同じ時期の製品ですね。
伝統的なキルトを使用したシンプルなデザインが特徴です!
実際に兵士が使用していたもので、欠品もありますが程度は極上ですよ!
目次
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1 旧ソ連陸軍防寒ジャケット(M69?・キルトライニング・カーキ)とは?

現代のように優秀な保温素材がなかった昔は、防寒素材といえば主にコットン(木綿)が主体でした。
特に寒候期に気温の下がる東欧や中国大陸では、「綿入り衣類」が多く製造されましたね。
(日本にも「半纏(はんてん)」とか「褞袍(どてら)」とかありましたよね。)
旧ソ連も同様で、大戦中には有名なテログロイカという防寒服上下を支給してました。
旧ソ連軍テログレイカ防寒ジャケット
(画像にはありませんが同じ造りのトラウザーズも存在します。)

見るからに暖かそうなジャケットですよね。
今回のモデルは、このテログレイカの後継とも言えるモデルで、1960年代に開発されたとの説があります。
(一部でM69という型式番号を表記している資料もあり。)
かのアフガン侵攻でも使用されていましたよ。
とてもシンプルなジャケットで、しっかりテログレイカの特徴も残っていました!
さてさて、それはどんな防寒ジャケットなのでしょうか?
今回は旧ソ連/ロシア軍装備マニアのみならず、流行に敏感なファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
胸ポケットや袖ポケットはありません。

背面
ウエストのステッチに注意。

前面裏側
裏側は伝統的なキルトジャケット「テログロイカ」に似ていますね。
縦に走る十数本のステッチが特徴です。
左胸には内ポケットあり。

背面裏側

内ポケット
ボタンで開閉…なのですが、現時点ではボタンホールが半開きで使用不可でした。😅


襟周りレイアウト

前合わせはボタンとフックですが、フックはループ側が紛失していました。


前合わせ最頂部のボタンホールは、周囲の生地が縫い付けられていました。
そのためボタンは全て隠ボタンですね。
(ボタンを留めるのが少々面倒です。)

ボタンホール部は、ライニングと同じ生地で補強されています。

タグ表と裏
例によってスタンプですね。
1982年度契約品。


うなじのループ

ウエストのドローテープ
グリーンのコットンHBT製。
上下2本あって、左右それぞれループに結びつけて調整します。

肩にはパッドが付属してました。
スリットになっているのは何か用途があるのでしょうか?

腰ポケット
オープンタイプですね。

袖
緩いテーパー付?


袖口はボタンとループで調整可能。

袖はシェルの生地が裏側に回り込んでいます。

中古品ですが袖口の擦り切れはありませんでした。

ボタン
ダークブラウンのプラスティック製。

着用例

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3 その特徴とは?
シェルは防風織した濃いカーキのツイルで、表面がガサガサしています。
一方ライニングはODの薄いコットン製でインターライニング(中綿)もコットンですね。
衣類としては中綿の影響もあって、かなり分厚い印象ですが、身体の動きをブロックするほどではありません。
デザインは、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケットで、とてもシンプル。
袖を除いて隠しボタンというのが渋いですね。
面白いのは、肩パッドですね。
シェル生地の中に硬い材質が入っている珍しいデザインです。
またウエストのドローコードが2本で調整するのもあまり見掛けないですね。
(古いフランス軍のフライトジャケットのようです。)
全体的な縫製は、良くも悪くも旧ソ連軍に共通する、少々雑で強度もやや足りない仕立てです。
このモデルは中古品なので、前合わせ頂部のフックが紛失していました。
やはり取り付けも強度が足りなかったようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1982年
製造場所 旧ソ連
契約会社 旧ソ連
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 48-3
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約47cm
身幅 約57cm
着丈 約74cm
袖丈 約59cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 静岡の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
かつてのテログレイカは、詰襟で大きく縦に走ったステッチが特徴でしたが、今回のモデルは普通襟でシェルの表面も一様であることから、より一般的なデザインに変更されていますね。
これならコーディネートにも幅広く対応できそうです。
シェルの色調も、とても落ち着いたカーキなのでジーンズなどにも合いそうですね。
アフガン侵攻当時の旧ソ連軍リエナクトはいうに及ばず、一般的な冬のファッションにも使用できますよ。
さる情報筋によりますと、今年の冬は「カーキ」が流行カラーなのだとか?
(…とはいっても、民間のカーキはオリーブドラブやオリーブグリーンも含まれていますよね!一体どのカーキなのでしょう?)
ならば今回のモデルは、まさに流行の最先端を走るアイテムかもしれませんね!

…それはともかく、今回のモデルは大手通販サイトでも取り扱われていて、なんとデッドストックが入手可能です。
もちろん国内のオークションでも一定数出品されていますね。
(この調子では、多くの実店舗でも在庫があるのでは?)
もはや、いつでも、誰でも、どこにいても入手できそうですね。
あなたのシチュエーションに併せて購入を検討しましょう!
私は、存在は不明ですが今回のモデルとペアで使用するトラウザーズを探してみたいと思います。
今回は、アフガン侵攻にも使用された旧ソ連軍の防寒ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20251121更新)
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参考:他国のよく似たデザインや用途のジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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