こんにちは!
今回は、第二次大戦前にアメリカ軍が採用したフィールドジャケットを分析します。
有名なM41フィールドジャケットの一つ前のモデルになります。
勿論モデル品ですが、とてもよくできていますよ。
でも、最近何故か見かけませんね?
目次
- 1 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットとは?
- 2 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットまとめ
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1 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットとは?
第一次大戦で、ヨーロッパの近代的な軍隊同士の戦いを目の当たりにしたアメリカ軍。
その後の軍縮などで、なかなか軍内の近代化が進みませんでした。
当時の兵器などをみても、パッとしないものが多かったですね。
ところが1930年代後半から1940年までに、急激に近代化してきました。
まるで、これから太平洋戦争が始まるのを予期していたように…。
恐ろしい国ですね。
どこまで知っていたのでしょう?
じつは個人装備も同様です。
第一次大戦では「何それ、ボーイスカウト?」というような、一種場違いな感じの服装と装備でした。
しかし1930年代後半からなんと、制服と戦闘服を分けるという発想のもと、世界で初めて戦闘専用の「戦闘服」を開発しましたよ。
(当時は制服で戦争するのが常識でした。一般的な会社員で言うところのスーツ着たまま工場で働くみたいなイメージ?)
その「戦闘服」として最初に開発されたのが、今回のモデルです。
後にシェル(外皮)の生地やデザインが一部変更されて、規格を統一したM41フィールドジャケットが量産されたため、少量の生産で終わってしまったようです。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、第二次大戦中のアメリカ軍マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの全体及び細部写真
前面
今回のモデルは、前のオーナーが部隊マークと階級章を丁寧に手縫いしていました。
シェルのカラーは、やや濃いタイプを再現しています。
背面
前面裏側
ほぼ全面にウールのライニングがあります。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
全面レイアウト
エポレットは、僅かにテーパーの付いたクサビ型です。
胸ポケット
ポケットフラップ付きで、ボタンで開閉
ポケット内側の生地は、ホワイトです。
袖
手首付近は、タブとボタンで絞れます。
背中にはアクションプリーツがあります。
(ライニングにも生地の折り返しあり。)
裾の調整タブ
多くのモデルはボタンが片側2個なのですが…こんなタイプもあったのでしょうか?
ボタンは明るいブラウンのプラスティック製
襟は、チンストラップで立てることができます。が…
肝心の最上部ボタンが、なんと裏側に縫い付けられていました。
製造ミスでしょうか?
背中のバンドのような生地も再現
脇の部分はウールではなく、コットンになっています。
ジッパーは「TALON」
プルタブは、古いタイプ風にしています。
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3 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの特徴とは?
今回のモデルは、シェルがM41フィールドジャケットと同じコットンポプリン製でした。
官給品は、もっと丈夫な生地のモデルもあったようですね。
カラーは平均的なM41よりもやや濃いカーキでした。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2で、手首、裾にサイズを調整するタブ、背中にアクションプリーツがあります。
ほぼ全面にウールフランネルのライニングがあり、ある程度の保温力がありますよ。
今回のモデルはタグがどこにもありませんでした。
でも、階級章と部隊パッチが縫い付けられていました。
ヒストリカルゲーム(コスプレ)などで使用されたものなのでしょうか?
(みんな楽しんでますね!)
4 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 推定日本
・契約会社 推定日本
・製造会社 〃
・材質 コットン
ウール
・表記サイズ タグなし
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約63センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約47センチ
・状態 中古良品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
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5 アメリカ陸軍M38フィールドジャケットまとめ
M41の前身だけあって、着た感じはよく似ています。
ウインドブレイカー替わりに、さっと羽織れるところが魅力ですね。
ポケットフラップも、ポケット内容物の不時落下防止に一役かってくれそうですよ。
今回のモデルはタグがなかったので、表記サイズは不明です。
資料によると、当時の官給品はサイズややタイトに設計されていたようですね。
(サスペンダーやピストルベルトなどの装備を装着すると腕が上がらなかったとか?そのためM41では、表記サイズより1サイズくらい大きく設計されたそうです。)
今回のモデルは、そこまで厳密に再現されてはいないようですが、タグ付きを確認してみたいところです
気温が下がってくるこれからの季節にぴったりですね。
ところが、今から40年くらいまではよく見かけたのですが、最近品薄です。
(当時の官給品が品薄なのはわかりますが、モデル品も品薄とは…😞)
これはおそらく、M41に比べ映画などで使用されることが少なく、人気がないのが原因ではないでしょうか?
でもM41よりも使いやすい所があるので、もっと人気が出て欲しいですね。
探しているあなたは、ネットのオークションやフリマを探してみましょう!
(東京上野御徒町のN店には、まだ残っているかも?)
私は、当時の官給品の中古極上品を探してみたいと思います。
今回は、モデル品ながらよくできたM38フィールドジャケットを分析しました。
次回は、旧西ドイツ国境警備隊の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:アメリカ陸軍の第二次大戦装備はこちらです。⬇︎
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台風12号の進路予想図です。
12時予想図から15時予想図では、予想進路が少しずつ東寄りに変わってきていますね。
(このまま上陸しない方向で進んでほしいものです。)
速度はやや早まっているようです。
まだ台風は遠いですが、四国から関東の南斜面では、思わぬ大雨になる場合もあります。
勿論台風が近づいてくると、当然強い風も吹いてきます。
ご注意ください。
台風は、さらに早まる恐れもあります。
早めの防風対策、飛散対策、避難場所や避難経路の確認、買い出しをしておきましょう。
(食料は3日分、水は最低一人2リットル/日で、持病の薬や感染対策も忘れずに!)
読んでいただき、ありがとうございました。
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