
今回は、2010年代のアメリカ軍特殊部隊用A-3バックパックを分析します。
残念ながらモデル品ですが、とてもよくできています。
耐久性も優れていますが、問題点もありました!
最近購入した新品未使用ですよ!
目次
- 1 アメリカ軍特殊部隊用A-3バックパック(リュックサック・オリーブグリーン・日本Yブランドモデル品)とは?
- 2 全体及び細部写真です!
- 3 その特徴とは?
- 4 製造とサイズのデータです!
- 5 まとめ
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1 アメリカ軍特殊部隊用A-3バックパック(リュックサック・オリーブグリーン・日本Yブランドモデル品)とは?


1970年代後半でしたでしょうか?
現在も存在するデイパック(デイバッグ)というバックパック(リュックサック)がアメリカ(諸説あり)で開発されました。
これはナイロン製で開口部にはジッパーを使用し、概ね1日分の食料や装備を格納できるくらいの比較的小型の蒲鉾型パックでしたね。
当時バックパックは、登山用の大容量で帆布製の重く頑丈なモデルが主流だったので、軽量で機能的なこのパックは瞬く間に世界中で流行しました。
勿論、各国の軍隊も注目していましたが、その容量と材質に問題があり、二の足を踏んでいましたね。
(PXでは官給品風の民生品が販売されていました。)
そんな中、アメリカのE社(諸説あり)が開発したのがA-3バックパックです。
「A-3」とは「Assault 3days」の略で、3日間戦闘行動が継続できる程度の各種装備や食料を格納することができるパック…という意味ですね。
デイパックをさらに進化・発展させたこのパックは、これも世界中に拡散し各国で似たようなパックが製造されていますよ。
今回のモデルは、そんなA-3バックパックのモデル品になります。
当ブログでも多くの製品を取り上げている日本の「Yブランド」プロデュース製品で、原型を超える機能を備えているのが特徴です。
モデル品ながら容量・耐久性とも実用に充分な性能を持っていますよ!
(7年かけて試してみました!)
さてさて、それはどんなバックパックなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、デイパックの容量に不満のあるあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体形


前面

背面
最前部にある小ポケットは斜めに開くジッパーで開閉。
表面はMOLLE対応のループあり。

左側面
MOLLE対応のループは左右側面、背面及び低迷にも縫い付けられています。

右側面
パックは大・中・小の3気室に分かれています。
中・小の気室は、パック上部に位置してますね。

上面
前面側にあるハンドルに注意。

底面
2本のストラップあり。
でもそのままだと擦れて傷みが早いので、いつも取り外してサイドのMOLLEに取り付けています。

パック背面部分には大きなポケットがあって、中に表面が柔らかいけど芯に硬いプラスティックのプレートが入っています。
これでゴツゴツしたものを入れても、背中にダメージが少ないですね。

タグ
ちゃんとブランド名がプリントされているのは良心的ですね。

パック内側の背面や底部にはライニングあり。

パック内側底部のライニングは薄いナイロン製。
底にもライニングがありますが、使用ともに穴が開いてきます。(後述)

パックのシェル生地は、全て合成樹脂でコーティングされています。
この部分は防水ですね。
でもステッチのシールはありません。

中ポケットの裏側
ライニングがあります。
この一枚で耐久性が違ってきますね。

ショルダーストラップは人間工学に基づいた湾曲したデザイン。
ストラップ上にはDリングあり。
チェストストラップも装備していますね。
シルダーストラップとパック背中部分にはパット(緩衝材)が縫い付けられています。

以前のモデルはDリングが金属製でしたが、強化プラスティック製に変更されていました。

チェストストラップ
これの有無で疲労度が大きく違ってきますね。
取り付け位置や長さが調整可能。
パックを背負うと常にゴムでテンションが掛かるようになっています。

両サイドにあるコンプレッションストラップ
左右に2本ずつあります。
パックの内容物に合わせてパックの厚さを変更したり、内容物を固定できます。

ウエストベルト
腰骨に当たる部分にはパット付き。

底部のストラップ
勿論取り外し可能で、長さも十分ですね。
かなり太い物(例えばウレタンのスリーピングマットとか)も縛着できそうです。

背面最前部にはあらかじめマジックテープが縫い付けられています。

両側面にはピッケルホルダーのストラップと専用のループあり。

ピッケルホルダーの使用例
(今回は工具のハンドルを使用。)
このようにピッケル以外も縛着できます。

ピッケルホルダーの上部ストラップ
充分な長さがありますね。
105mm榴弾砲ケースくらいなら、保持できそうです。

ジッパーは全てプルタブの代わりにパラコードが結ばれています。
中華製ジッパーのプルタブは、使用中に割れる(折れる)場合が多いので、これはありがたいですね。
ジッパースライダーの刻印はありません。

パック最上面にあるハンドル
とても頑丈です。

ショルダーストラップ裏側は、肌触りの良い薄いナイロン生地が使用されています。
肌に優しいですが、耐久性は今ひとつのようですね。

ウエストベルト自体はしっかりとした造り。


ウエストベルトには左右にパットがあって、腰骨の負担を軽減してくれます。

各バックルも頑丈です。

パック底付近にあるウエストベルトの取り付け用バックル。
左右にあります。
購入時には画像のように、ベルトの端末を外側で折り返し、再度バックルに挿入されています。しかし…

使用中に端末がこの状態になると…

一瞬でバックルからベルトが抜けてしまうので注意が必要です。
(もう少しベルトの端末が長く、かつ先端にストッパー(折り重ね)があれば、もっと抜けにくいと思われるのですが…。)

おまけ1
ピッケルホルダーの使用方法
(今回は工具のT字ハンドルを使用。)

① 下部のループに工具の先端を通して下まで下げる。


② 工具の先端を持ち上げて…

③ 工具の先端を上部のストラップに通し…

⑤ ストラップを締めれば完成!


この方法なら、パック下にピッケルのハンドル(今回は工具ハンドル)が大きく下がらないので、パックを背負ったまま座ることも可能。

工具やピッケルに限らず、円匙(えんぴ)やカメラの三脚なども持ち運ぶことができます。
おまけ2
約7年以上前に購入した同じモデル(中古品)
(今回のモデルと一部パーツに相違点あり。)
ほぼ毎日、約10〜20kgの荷物を入れて通勤に使用していました。
補強・修理の参考になれば幸いです。
前面
上部を主体に紫外線で白っぽく褪色しています。
(当然上部ほど顕著です。)

新品との比較
(同日同場所で撮影)
カラーが大きく違っていますね。


左側面
紫外線による褪色はあるもののバックルの劣化やMOLLEストラップの解れはありませんでした。

左側面
ピッケルホルダーは普段使用しないのでコンプレッションストラップで固定していました。

上面
A4クリアーファイル等を数冊入れていたので、角が当たっていた部分には一部で穴が開いてしまいました。

シェルに開いた穴
さすがにナイロンシェルも長期間紫外線にさらされると劣化してくるようです。

右側面

底面
ここは紫外線が当たりにくいので、褪色は僅かです。

パック内部のコーティングも内容物と接触する箇所は剥がれてきますね。

パック内部底面は使用にともないMOLLEシステムのステッチ部分から傷んで穴が開いてきました。

ショルダーストラップは最初に利き腕を通す右側の損傷が激しいですね。

ショルダーストラップの中にはグレイのウレタンのパット入り。
(ここまで損傷して初めてわかる事実!)

さすがに7年も使用すると、利き腕でない方も傷んできました。

2018年頃のモデルはショルダーストラップのDリングがグロスブラックの金属製でした。
でも、あまり使用しなかったですね。
(プラスティック製への変更は正解かも?)

いつも使用するジッパーのパラコードは、使用約5年目で切れたので、別のコードに交換しました。
これは寿命ですね。

ジッパーは時々閉まっていても途中から開いたりすることがありましたが、復旧は容易でしたよ。
また当初は全体的に防水ですが、時間とともに最も背面にある小気室から雨水が侵入するようになって、最終的には中気室もやや浸水してきました。
また大気室は底のライニングがMOLLEスループの縫い目と荷物との摩擦で、穴が開いてきますね。
やはり別にパックの内容物を濡らさない工夫が必要です。
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3 その特徴とは?
シェルは、オリーブグリーンに染められたバリスティックナイロンまたはコーデュラーナイロン風の生地で、最初はややゴワゴワしています。
シェルの裏面は、合成樹脂でコーティングされていて、ある程度の防水性能がありますよ。
一方、背面の背中に接触する部分は、ウレタンのパットを内蔵していて、クッション製に優れています。
またパック内部の背面ポケットには、ブレートが入っていて背中に当たる部分の平面製を保つとともに、内容物がゴツゴツした物でも背中に与える影響を大きく減じています。
デザインは、縦長の蒲鉾(かまぼこ)型ですね。
パック自体は大きく大・中・小の3気室に分かれていて、全てジッパーで開閉。
(大と中は、両側から開くダブルジッパーです。)
パック側面にはピッケルホルダーとコンプレッションストラップを装備。
底面にもストラップが2本付属しています。
ショルダーストラップは人間工学に基づいた湾曲したもので、チェストストラップも備えていることから、パックが重くても両腕が左右に引っ張られることがありません。
ウエストには左右にパット付きのベルトがありますが、これは外れやすいので要注意ですね。
(ここは7年前と全く変わっていませんでした。)
全体的な縫製は…おそらく中国製だと思われますが、とても精密かつ丁寧で、強度もありますよ。
どうやらプロデュースしているSHOPさんの品質検査が行き届いているようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2010年代
製造場所 中国
契約会社 日本
製造会社 中国
材 質 ナイロン
ウレタン
強化
プラスティック
サイズ(平置)
全高 約52cm
全幅 約39cm
奥行 約30cm
官民区分 民生品
入手場所 大手通販サイト
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
パックの容量については諸説あるので明確な数字を示すことはできませんが、例えば2泊3日の出張などでは、荷物+買って帰るお土産も含めて充分なスペースがありますね。
(平均的なデイパックよりもはるかに容量が大きいです。)
また不意な買い物や予期せぬ荷物が増えた場合にも、コンプレッションストラップやピッケルホルダーを応用して、なんとか携行可能なのでとても柔軟な対応が可能ですよ!
(私は常にアルミ製で耐荷重15kgくらいの小型カラビナを取り付けています。さらに応用が効きますよ!)
しかもウエストのベルト以外、7年間ほぼ毎日使用しても大きな不具合はありませんでした。
(ウエストベルトは、付属のベルトを諦め、市販のベルトを利用しても良いかもです。)
とてもモデル品とは思えない品質と耐久性ですね。
ただし雨天時に使用する場合は、完全防水…という幻想を捨ててパックの内容物を濡らさない工夫が必要です。
私の場合は、厚めで大きなホワイトのナイロン袋をパックに入れて、その中に運ぶべき内容物を入れるようにしています。
(中・小気室も同じです。)
これなら一括で防水できますし、ホワイトなら夜間でも僅かな光があれば中身を確認し易いですね。
総じて、本当に使えるバックパックといえます。

嬉しいことに、この優秀なモデル品A-3バックパックは、現在でも大手通販サイトで入手可能です。
もはや、いつでも、どこでも、誰にでも入手可能ですよ。
また価格もE社製の約1/3というのもポイントですね。
今回分析したのはオリーブグリーンのモデルですが、他に数色別のカラーも存在しています。
あなたのシチュエーションに合わせて、ぜひ購入を検討してみてください!
今回は、アメリカ軍特殊部隊用A-3パックの優秀なモデル品を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20251214更新)
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参考:各国軍のバックパックやバッグに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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優れたA-3パックなのですがアメリカでは、とあるアウトドアグッズメーカーが開発した登山などに使用できるバックパックをE社がコピーしたとの説があるそうです。⬇︎
記事中の1988年メーカーカタログには、A-3パックとそっくりのモデル(カラーは大きく違っていますが…)の画像があります。
果たして真相や如何に?
読んでいただき、ありがとうございました。
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