今回は、1970年代のアメリカ軍トロピカルコンバットジャケットを分析します。
以前分析したアメリカの軍トロピカルコンバットジャケット(ジャングルファーティーグ・4th)と同じモデルですが契約年度が違いますね。
開封したばかりなので、未使用の美しいリップストップ生地が素敵な一品です。
官給品のナイロン袋に入っていましたが、撮影のために開封したデッドストックですよ!
目次
- 1 アメリカ軍トロピカルコンバットジャケット(ジャングルファーティーグ・OG・4th・デッドストック)とは?
- 2 全体及び細部写真です!
- 3 その特徴とは?
- 4 製造とサイズのデータです!
- 5 まとめ
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1 アメリカ軍トロピカルコンバットジャケット(ジャングルファーティーグ・OG・4th・デッドストック)とは?
コレクションを続けていると、どこかのタイミングで必ず「デッドストック品」に出会うことがあります。
デッドストック品とは、文字通り「死蔵品」のことで、使用するために製造された物品が、何らかの理由で実際には倉庫などにそのまま保管されて、Zdc後に世に出た物品になります。
このデッドストックは軍装品マニアの間では、その価値観により賛否両論で、
- 未支給の装備品は稀少でとても価値がある(オリジナルの頂点)
- 高価だし使用感による迫力に欠けるのであまり価値はない
…と、概ねこの意見で分かれていますね。
そのデッドストック品がいつの時代の製品か…というのも価値を決める大きなファクターでもあります。
でも当ブログではいつの時代の製品でも、できる限りデッドストックを第一優先で記事にしています。
(順不動なのは、一身上の都合によります。😅)
今回のモデルは、そのデッドストック品である、アメリカ軍のトロピカルコンバットジャケットです。
ベトナム戦争映画では定番のジャケットなのですが今回のモデルは、その中でもシリーズ4番目のモデルになります。
アメリカ製の半透明で厚く粗末なナイロン袋に入っていましたよ。
さてさて、それはどんなトロピカルコンバットジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、ベトナム戦争装備コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
まるで昨日完成したようにキレイな生地ですね。
背面
このモデルの生地は、やや赤味がかったOGが特徴です。
(むしろODに近い?)
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみ。
うなじのタグ
前見頃裏側右下のタグ
1970年度契約品ですね。
生地裏にあるナンバーのスタンプ。
胸ポケット
ボタンで開閉。
ポケットフラップは、大戦中の空挺ジャケットの名残。
左胸ポケットフラップには上端にスリットあり。
これはペン用で、ポケット内にペン用小ポケットあり。
勿論、各ポケットには水抜き穴あり。
腰ポケット
こちらもボタンで開閉。
ボタンは肉厚の両面使用できるタイプ。
グレイの強いODでプラスティック製。
袖
やや湾曲しています。
(立体裁断ですね。)
袖口はボタンで開閉。
マチはありません。
開封前の梱包状態
(同じサイズですが、今回のモデルとは別の未開封な個体です。)
前面
背面
タグ
袋の開け口
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3 その特徴とは?
生地はOG(オリーブグリーン)に染められたコットンポプリンのリップストップで、とても綺麗です。
今回のモデルの生地は、どちらかというとOD(オリーブドラブ)に近いですね。
これが使用や洗濯でどう変化していくのか見てみたいです。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、左胸ポケット内にはペン用のポケットがあり、ポケットフラップには上部にスリットがあります。
取説にもあるように、各ポケッとには、水抜き孔があります。
全体的な縫製は、やや雑ですが強度は確保されているアメリカ軍スタンダードな仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ M-S
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約45cm
身幅 約60cm
着丈 約78cm
袖丈 約59cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 岐阜の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
デッドストックなので当然ですが、生地がとても美しいですね。
中古品は迫力がありますが、
今回のモデルは、数あるトロピカルコンバットジャケットの中でも、生地色が(OGながら)ODに近い色調のモデルですね。
(いくつかバリエーションがありますね。)
今後使用と洗濯でどんな変化があるのか…とても楽しみです。
それはともかく、とロピカルコンバットジャケットの4thでしたら、現在でも辛うじてデッドストックが入手可能です。
限定的ながら、まだ着られるサイズ(S〜M)もありますね。
ただしデッドストックは高値で取引される場合が多いようです。
特にネットショップや一般的な店舗では、意外に高価で販売されていて尻込みしてしまう場合も。
おすすめは国内のオークションです。
時々、信じられない低価格で出品されている場合がありますよ。
探しているあなたは、ぜひチェックしてみましょう!
購入する(入札する)場合は、しっかり実寸や程度を確認(デッドストックといえども、サイズエラーや汚れ、製造ミスがある場合があります。)して納得した上で決定しましょう!
私は、2ndや1stのデッドストックを探してみたいと思います!
今回は、ベトナム戦争で活躍したアメリカ軍トロピカルコンバットジャケットのデッドストックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:今回のモデルの中古品に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルの一つ前の型に関する記事はこちらです。
最も最初の量産型トロピカルコンバットジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
トロピカルコンバットトラウザーズに関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルと同時期に使用されたヘルメットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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