こんにちは!
今回は、国籍不明の迷彩スモックを分析します。
アメリカ軍のM65フィールドジャケットとイギリス軍のP68スモックの特徴を併せ持つ、不思議なモデルになります。
おそらく中東か東南アジアの製だと思われますが…。
どこの国の製品なのかご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてくださいね!
目次
- 1 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックとは?
- 2 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの全体及び細部写真
- 3 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの特徴とは?
- 4 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの製造とサイズのデータ
- 5 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックまとめ
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1 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックとは?
アメリカ軍が開発したM65フィールドジャケットは、世の軍装品の中でも傑作とされている防寒戦闘服です。
一方イギリス軍が開発したP68DPMスモックも、その豪華な装備と効果的な迷彩パターンから「戦闘服のロールスロイス」との高い評価がなされています。
いずれも、世界中の軍隊、警察で使用されているほか、有名なファッションブランドでも同様のコンセプトやデザインを踏襲した衣類が製造されていますね。
また多くの国がコピー品を製造し、自国の装備品としているのも周知のとおりです。
でもその多くは、M65ジャケットまたはP–68スモックのいずれかを参考にしたり、コピーしたりしていますね。
ところが今回のモデルは、その二つを混合させた、言わばハイブリッド的なモデルになります。
初めて見た時は、単にP68スモックのコピーかと思っていましたが、細かく見ていくとなかなかのデザインであることがわかりました。
「その手があったか!」と、ちょっと感動しましたよ!
残念ながら、製造国の特定には至りませんでしたが、設計者はかなりのマニアだと推測しています。
さてさて、それはどんな迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの全体及び細部写真
前面
背面
DPMですが、イギリス軍のように細かい斑点によるぼかしはありませんね。
前面裏側
全面にライニングがあり、左胸に内ポケットがあります。
背面裏側
テイルピースもありますね。
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ①
印字は殆ど消失しています。😞
タグ②
襟
M65タイプで、チンストラップで立てることができます。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
角度が付いていて、ボタンで開閉
腰ポケット
こちらは垂直です。
ボタンで開閉
左袖ポケット
2つのコンパートメントに分かれています。
袖
僅かにテーパー付き
袖口はマジックテープで開閉
M65のような三角生地もあります。
内ポケット
ライニングと同じ生地
少々弱そうです。
ウエストのドローコード
テイルピース用ボタンと裾のドローコード
テイルピースはレクタンギュラータイプ。
テイルピースの後ろには大型ポケットが!
P68に準じていますね。
ボタン
ライトグリーンのプラスティック製
メインジッパー
「YKK」で歯はプラスティックです。
襟裏のジッパー
ブラス「YKK」
チンストラップは迷彩生地でできていますね。
襟の裏にはジッパーが付いています。
襟内のフード
背面
材質はシェルの生地と同じです。
前面
前縁にはドローコードがあります。
フード付け根の伸縮素材もM65と同じに再現
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3 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの特徴とは?
迷彩は、タンにグリーン、ブラウン、ブラックで、刷毛で小さく丸く塗ったようなパターンを描いています。
いわゆるDPMなのですが、大まかなパターンはともかく、細部はイギリス軍モデルのように、細かいは斑点が省略されています。
また全体的な色調はタンとグリーンがやや暗いので、やや血色の悪いDPMに見えます。
シェル(外皮)の生地はコットンの平織りで、やや目が荒く肌触りも今ひとつですが、ライニングがあるので大丈夫ですね。
デザインは、エポレット付きで、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット、内ポケットですが、テイルピースも付いていますよ。
基本イギリス軍のP68スモックですが、襟、襟内のフード、袖がM65タイプに変更されています。
これだけで、随分使い勝手が向上していますね。
全体的な縫製や素材は、やや雑で粗末なものが使用されていますが、実用には無問題です。
4 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 不明
・製造場所 不明
・契約会社 不明
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約76センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約54センチ
袖丈 約57センチ
・状態 中古上品
・官民区分 推定官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 国籍不明軍M65&P68ハイブリッドDPMスモックまとめ
実際に着用して、ツーリングや作業してみましたが、内ポケットは便利ですね。
また、袖口もワンタッチで調整できるのも使い勝手が良かったです。
襟もしっかりしていてマジックテープとチンストラップで固定できることから、風の侵入を防げましたよ。
反面、各ポケットはボタンなので、開けるのはともかく、閉めづらかったですね。
ここは、ダットファスナーが便利かもしれませんね。
こうしてみると、このジャケットも改良点が見えてきましたね。
(M65に袖ポケット、内ポケットをつけた方が早いでしょうか?でも迷彩生地が…。)
理想のジャケットが見えてきたような気がします。
さて今回のモデルはですが、各SHOPでも見たことがありません。
おそらく、小さい国の少ない量産品なのでしょう。
もしかしたら貴重品かもしれませんね。
目にする機会が少ないですが、将来の戦闘服を考える上で、何かヒントになるものがあるように思えます。
迷彩服コレクションベテランのあなたには、ぜひ入手してほしいモデルですね。
頑張って探してみましょう。
私は、おそらく存在するであろうトラウザースを探してみます。
今回は、国籍不明ながら優秀な衣類の良いとこ取りしたDPMスモックを分析しました。
次回は、ドイツ軍(連邦軍)の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の国籍不明衣類はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで可愛いアニメを見つけました。
よくできていますよ。
一個サービスしとくよ🐻 pic.twitter.com/iSSz1Hjh8U
— サカイタカヒロ (@sakai_tak) 2020年7月6日
一個サービス💕…って良いですよね!
(ソースはかけないのかな?)
読んでいただき、ありがとうございました。
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