
今回は、1970年代と思われる旧西ドイツ警察レザージャケットを分析します。
軍装備品のように決まった規格がある…のかもしれませんが、デザインの異なる多くのモデルが存在していますね。
共通しているのはその「カッコ良さ」です。
中古品で使用感がありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 旧西ドイツ警察レザーコート(ブラック・アメリカフルトン警察パッチ付)とは?

第二次大戦におけるヨーロッパをテーマとして造られた映画には、かなりの頻度でレザーコートを着用したドイツ軍将校の描写があります。
例:映画「砂漠の狐(The Desert Fox)1951年」
ロンメル将軍役だった主演のジェームズ・メイソン

特にヒトラー親衛隊の残念…いえいえ残忍な将校役には、ブラックのレザーコートが衣装として準備されている場合が多いです。
当時のドイツ軍では、特殊な職種の下士官・兵には官給品レザー装備が支給されていましたが、将校が着用していたのは、その高給を用いてあつらえたレザーコートの場合が多かったですね。
(有名なロンメル将軍は、実際にブラックのレザーコートを愛用していました。)
これは将校が下士官や兵との差別化を図ったものだと思われますが、戦場でのカモフラージュ効果を無視した衣類は、逆にとてもカッコ良く見えますね。
…だからというわけではありませんが、戦前・戦後の警察組織にも、多くのブラックレザー装備が支給されていますね。
今回のモデルは、旧西ドイツ警察で使用されていたとされるレザーコートになります。
上述の大戦中のドイツ将校用のコートほど凝ったデザインではありませんが、実用には適したデザインなのが特徴です。
理由は不明ですが、アメリカの警察ワッペンが縫い付けられていましたよ。
さてさて、それはどんなレザーコートなのでしょうか?
今回はドイツ警察装備マニアのみならず、真冬でも使用できるシックなレザーコートをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
シンプルなデザインのコートですね。

背面
コートですが着丈の短いハーフコートですね。

前面裏側
フロントのダットファスナー付きタブに注意。
左右の内ポケットに注意。

背面裏側
ライニングは二種類ですね。

襟周りレイアウト

開襟の状態。

背面左右にはアクションプリーツあり。

前合わせはボタンのみ。

ライニング背面上部及び袖は滑りの良い艶のある(おそらくレーヨン?)生地製。

ライニング前面及び背面下部は起毛した生地。

ボタンは金属製で、表面に反射防止加工済み。
大戦中の制服用ボタンに酷似していますね。

フロン裏側のダットファスナー付きタブは、ボタン用金具をカバーして下に着た衣類に損傷を与えないためのもの。

ボタンは糸ではなく、金具で留められています。
金具は円形のS字型で、これも大戦中の制服ボタン用金具に似ていますね。

内ポケット
ポケット口にはレザーの折り返しがあって、2個の穴もありました。
この意味は?

ポケット内側生地はライトグレイのコットンツイル。

内ポケット内にあるタグ。
1974年度契約品でしょうか?
ハンブルグにある皮革メーカー製ですね。

ボタンホール内側(向かって左側)は起毛した生地で補強(?)されています。

腰ポケット
ポケットフラップを固定するボタン等はありません。


ポケット内側は、ライニング下部と同じ起毛した生地製。

袖
テーパー付。


袖口は二重になっています。

内袖口にはゴムを内蔵。
ダットファスナーで開閉。




袖口の擦り切れはありませんでした。

何故か付いてたアメリカのフルトン警察中古パッチ。
ドイツっぽいデザインなので輸出業者が勝手に取り付けたのでしょうか?
…ということは、ここに損傷があるかも?

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3 その特徴とは?
レザーはブラックに染められたカウハイド(牛革)で、厚めのレザーですが現時点ではしなやかです。
裏側のほぼ全面に、艶のある生地(上部)と起毛した生地(下部)でライニングがあります。
デザインは、いわゆるハーフコートタイプで、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケット×2という、とてもシンプルなもの。
特筆すべきは、前あわせのボタンとボタンを留める金具が、大戦中の制服用と酷似しているところですね。
(しかも下に着た衣類を金具で痛めないように専用のカバーも付いています!)
BGS(ドイツ国境警備隊)もそうでしたが、ドイツ警察組織の装備には、時々見掛けますね。
全体的な縫製は、ドイツ製らしく正確かつ丁寧です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1974年?
製造場所 旧西ドイツ
契約会社 旧西ドイツ
製造会社 〃
材 質 カウハイド
レーヨン
コットン
表記サイズ 50/64
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約48cm
身幅 約61cm
着丈 約75cm
袖丈 約56cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品?
入手場所 東京の古着店
入手難易度 2(やや困難)
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ドイツ、ポリス、、バイカータイプ、レザージャケット(新品)G3NP
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5 まとめ
シンプルですがなかなかカッコ良いレザーコートですね。
現行の多くのドイツ警察用レザージャケットのように、背中に大きく「POLIZEI」とプリントされていないのもポイントです。
(ここはプリントの有無で購入者の判断が問われる箇所でもありますが…。)
着丈も長く、バイクでも車でも使用できそうですね。
レザーなので防風性能に優れていることから真冬でも大丈夫そう。
使えるレザーコートでは?

…ところがこのレザーコートは、現在国内の各SHOPはおろかオークションでも全く見かけません。
それどころか海外のオークションでも現時点では出品は皆無でした。
一説には、ドイツの警察署はその所在地(?)によって調達するレザージャケットやコートなどのデザインが違っているとか?
(これはアメリカの州毎に違う装備を調達するのと似ていますね。)
これが本当なら、ハンブルグにあるメーカー製とはいえ、地方の警察用なら少数生産だったので出回っていないのは納得できますね。
入手は困難と言えるでしょう。
私は古着屋さんで偶然発見して購入できました。
専門店よりもリサイクルSHOPも含めた古着取扱店では、あるいは入手できるかもしれません。
探しているあなたは、諦めず「ここにはないだろう?」と思われる店もチェックしてみましょう。
今回は、旧西ドイツ警察レザーコートを分析しました。
いやー警察装備も、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20260629更新)
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参考:他のドイツ警察装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ドイツ軍関連装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のレザー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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