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平成の奇跡!【イギリスの軍服】陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモック・戦中型)とは? 0033 🇬🇧 ミリタリー Denison smock

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今回は、1940年代のイギリス陸軍空挺迷彩スモックを分析します。

戦時中一部に有名な改造がされたデニソンスモックですね。

おそらく日本でも数着歩かないかのコンディションです。

今回のモデルもデッドストックですよ!

    目次

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1  イギリス陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモック・戦中型)とは?

第二次大戦中に登場したイギリス軍空挺部隊(一部は狙撃兵にも支給)用のデニソンスモックでしたが、当時としてはとても画期的かつリッチな迷彩服でしたね。

 

でも、実戦に投入してみると、プルオーバー(頭から被る)タイプの衣類なので、着脱に少々不便な箇所がありました。

 

そのため、一部のデニソンスモックが支給後イギリスのテーラーで改造されたりしましたよ。

 

今回のモデルは1942年製なので本来はプルオーバー仕様なのですが、当時流行していた改造が施されていました。

 

それは、オリーブデニムのノースリーブスモックに装備されていたロングジッパーを用いて、プルオーバーからフルオープンできるようにした改造です。

 

後の1944年モデルからは、フルオープン専用のジッパーが装備されるようになりました。

 

その先駆けですね。

 

1944年モデルとほぼ同仕様の戦後型デニソンスモックはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

この改造によって、プルオーバータイプより遥かに使い易くなったようですよ! 

 

さてさて、それはどんなデニソンスモックなのでしょうか?

 

今回は、コアなイギリス軍空挺部隊マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  イギリス陸軍空挺迷彩スモックの全体及び細部写真

前面  

独特の迷彩パターンが美しいですね。

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背面  

テイルピース固定用のダットファスナーはありません。

(当時のオリジナルデニソンスモックの証ですね。)
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせ  元はプルオーバーでしたが、フルジッパーに改造されています。
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ジッパーは、ノースリーブデニムスモックのジッパーが用いられています。
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胸ポケット
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腰ポケット
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裾絞りのタブとダットファスナー  

オリジナルデニソンは、一個のみ。
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ジッパー差し込み口  

ダットファスナーはブラウンに塗装されているようです。
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袖口のニット  ニットはOD
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グリーンの上にダークイエローを塗るとポケットフラップのような色になるのでしょうか?
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裾のタグ

 「size7」の表記あり
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ジッパー金具裏側  複雑です。
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テールピースは裾にポン付けされています。
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タグ  

1942年契約品

ブロードアローと検査マークの赤いXに注意
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大きくて、テーパーの付いたエポレット  
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ボタンは官給品のマホガニーブラウン
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襟のアンゴラウール
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脇の通気孔  刺繍で6個です。
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袖ニット裏  

三本のステッチ
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脇の通気孔裏側  

力布付き
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肩まで裏地が付いていますね。
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テイルピース   
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テールピース付根  裾表側  こちらからも四角く縫製されています。
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裾のダットファスナー裏側  力布
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テイルピース固定用ダットファスナー
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ダットファスナー裏側

メーカーは「NEWY 」  昨日作られたようにピカピカです。
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ポケットの力布  

タグは力布の下に縫製されてます。
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内ポケット
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裾タグ付近のスタンプ  

ブロードアローが見えますね。
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3  その特徴とは?

迷彩は、以前紹介したデニソンスモックより、ダークイエローがカーキに近くなっています。

 

またグリーンもディープグリーンで全体的に暗いイメージですね。

 

生地は防風織したコットンデニムで、緻密で重量があります。

 

デザインは、以前紹介した1959スモックと大きな違いはありません。

 

構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2で、ウエストのドローコードはありません。

 

勿論テイルピース、裾のサイズ調整タブは装備されていますよ。

 

面白いのは、テイルピースを使用しない時に固定しておくダットファスナーが無いことです。

 

…ということは、着用する場合、必ずテイルピースを使用していた…という事なのでしょうね。

 

全体的な縫製は、戦時中の生産品ということもあって、かなり雑ですが、強度は十分です。

 

各部の実寸は、タグに記載されている適正サイズより遥かに大きいですが、これは、当時の通常装備であるウール製バトルドレスブラウスなどを着用した上に着用することを前提にしているためです。

(とても大きいサイズ感です。)

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1942年

・製造場所     イギリス

・契約会社     イギリス

・製造会社      〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    7

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約96センチ

          肩幅 約63センチ

          身幅 約83センチ

          袖丈 約73センチ

・状  態     デッドストック

・官民区分     官給品

・入手方法     福岡の専門店

・入手難易度    5(まず無理)

        (デッドストック品)

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5  まとめ

今回のデニソンスモックも、デザインを見ると近年の4ポケットDPMスモックや各国のフィールドジャケットとよく似ていますね。

 

まさに時代を先取りした戦闘服だったのかもしれませんね。

 

当時に行われたカスタムで、本来プルオーバー(頭から被る)タイプだったものを、フルジッパーに改造しているのも、使い勝手が向上して良いですね。

 

素晴らしい空挺スモックと言えます。

 

ところでデニソンスモックの迷彩生地を見ると、どうしてもドイツ戦車の3色迷彩に見えてしまいますね。

 

このモデルは1942年製ですが、何らかの形でドイツ軍が入手していれば、或いは戦車の塗装について参考にした可能性があるのではないでしょうか?

 (時系列では完全に合致していますよね。)

 

ところで今回のモデルは、出張で行った福岡で偶然発見したものです。

 

発見した時、もう少しで気絶するところでした。

 

というのも当時のデッドストックが普通に店舗で販売されていたのですから!

 

まるで一瞬過去にタイムスリップしたような感覚がありました。

(でも何故誰も購入しなかったのでしょうか?)

 

デッドストックはイギリス本国でも、まず出ないので超稀少品と言えるでしょう。

 

皆さんも見つけたら即買いをオススメします。

(ただし、まず見かけません!)

 

我々は、文化遺産を過去から未来へ維持・伝承する義務があります。

 

文化財を見つけたら、万難を排して保護してあげましょう。

 

そして後世に伝えましょう!

 

今回も稀少なイギリス軍のデニソンスモック(デッドストック)を分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20211015更新)

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参考:第二次大戦中の各国空挺装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com 

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読んでいただき、ありがとうございました。 

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