今回は、1990年代の韓国軍パイロットスーツを分析します。
陸軍仕様ですが、あるいは各軍共通装備なのかもしれません。
やはりアメリカ軍のパイロットスーツが原型のようですね。
今回のアイテムは、殆どのパッチ(ワッペン)が揃った極上品ですよ!
目次
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1 韓国軍難燃パイロットスーツ(セージグリーン・CWU-27Pタイプ)とは?
戦後、韓国軍もやはりアメリカ軍の指導を受けて兵器や装備を整えてきましたね。
でも面白いのは、アメリカ軍兵器のみならず、旧ソ連/ロシア製やヨーロッパ製の兵器を採用・運用しているところですね。
素人考えでは、補給とかが複雑になるのでは?…と心配になりますが、現在もそのまま問題運用しています。
そんな韓国軍の個人装備は、やはりアメリカ軍を参考にしながらも、韓国独自の工夫を加えた衣類などを開発・採用していますよ。
今回のモデルも、アメリカ軍のパイロットスーツを参考に開発したようです。
(今回は、ほぼそのままのデザインを採用していますね。)
さてさて、それはどんなパイロットスーツなのでしょうか?
今回は韓国軍マニアのみならず、パイロット装備コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体前面
デザインは、アメリカ軍のCWU–27Pに似ていますね。
前面上半身
カラーは、やや濃いセージグリーンです。
前面下半身
膝ポケットの深さとジッパー方向に注意。
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
前見頃にはストームフラップ(ウインドシールド)がありますね。
でも今回は、防風というよりも火災で熱せられた金属製ジッパーから皮膚を保護するためのものかも。
前面下半身裏側
背面上半身裏側
背面下半身裏側
襟周りレイアウト
丸襟ですね。
肩の補強生地
胸ポケット
ウエストの調整ストラップ
マジックテープで調整
腰のスリット
ジッパーで開閉
左内股のナイフポケット
ダットファスナーで開閉
金属製のハトメは、ナイフに繋がるコードを結びつけておくためのもの。
ダットファスナーはブラス製でセージグリーンに塗装されています。
膝ポケット
かなり深いデザイン
左右とも水平に開くジッパーで開閉
足首のジッパー
マチ付きです。
袖ポケット
表面にフラップ付きペンポケットあり。
袖
僅かにテーパー付き
袖口はマジックテープで開閉・調整
背中にはアクションプリーツ付き
ジッパーはいつもの「ROSE」
韓国製品は官給品・モデル品問わず、このジッパーを使用している事が多いですね。
(重要な識別点でおあります。)
階級章
大尉さんのようです。
陸軍航空群パッチ(ワッペン)
UH–60が描かれていますね。
部隊パッチ
何故か胸ポケットに入っていたパッチ
今回のスーツを着用していたパイロットの原隊でしょうか?
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3 その特徴とは?
生地は、やや濃いセージグリーンのアラミド製で、ざらっとした肌触りはアメリカ軍のものと似ていますね。
面白いのは、所々(襟や肩の補強生地?)には、薄く中綿が入っているところです。
ハーネスなどから肩を守るためでしょうか?
そのため、やや厚みを感じますね。
(微妙なので、気付きにくいです。)
デザインは、アメリカ軍のCWU-27Pを参考にしているようです。
構成は、丸襟、エポレットなし、胸ポケット×2、腰スリット×2、膝ポケット×2、左ナイフポケットで、ウエスト、袖口はマジックテープで開閉、足首にはジッパーがあって、スーツの着脱を容易にしています。
そう言えば、膝ポケットが省略されていますよ。
その代わり、水平ジッパーで開放するふくらはぎポケットが左右にあります。
これはとても深いポケットなのですが、作戦中(操縦中)ポケット内の小物は取り出しにくそうですね。
この辺りが、韓国独自の改良でしょうか?
全体的な縫製は正確かつ丁寧で、韓国製品に多い「雑で手抜き」な感じはないですね。
さすがの韓国も、パイロット装備には良い仕立ての製品を提供しているようです。
今回は、陸軍のヘリコプターパイロットが仕様していた…と思われるモデルで、サブデュード(低視認性)のパッチ(ワッペン)が付属していましたよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 韓国
契約会社 韓国
製造会社 〃
材 質 アラミド
表記サイズ 不明
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約149cm
肩幅 約52cm
身幅 約57cm
袖丈 約58cm
ウエスト 約50cm
股下 約72cm
裾幅 約19cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京のイベント
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5 まとめ
全体的な雰囲気は、アメリカ軍CWU–27Pの「将官クラス用」モデルにも似ていますね。
一部のポケットを省略していることから、オリジナルのCWU–27Pより使い易くなっていますよ。
(例えばバイクなどで使用する場合は、より使い勝手が良いかも。)
でもパイロットとして作戦に参加する場合、ポケットが減っているのはどうなのでしょうね?
ところで今回のモデルですが、都市部の大手ミリタリーショップでは、定期的に入荷しているようです。
またネットオークションやフリマでも見かける事がありますね。
サイズが問題ですが、入手はなんとか可能なのではないでしょうか?
ところが稀少国の稀少品…というのを逆手に取って、かなりの高額で販売しているSHOPもあります。
注意しましょう。
私は、古いモデルや空軍、海軍仕様モデルの入手を試みたいと思います。
今回は、珍しい韓国軍のパイロットスーツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240808更新)
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参考:今回のモデルが参考にしたアメリカ軍パイロットスーツに関する記事はこちらです。⬇︎www.military-spec-an.com
その他の韓国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
ねえ見てーーーー!!!
— ワト@とうらぶ垢 (@watokadu_tk) 2021年1月31日
足場が全部取り外されてるよーーー!!!
熊本城天守閣が復活してるよーーー!!! pic.twitter.com/PvGL3cfiBA
地震で被災した熊本城の復元が概ね終わったようですね。
件の地震では、古い石垣が残っていたというのが印象的でした。
いつか見学したいですね!
読んでいただき、ありがとうございました。
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