今回は、国籍不明軍の迷彩フィールドジャケットを分析します。
何処かで見た迷彩とフィールドジャケットのデザインですが、識別できませんでした。
あなたがご存知なら、ぜひ教えてください!
今回は残念ポイントもありますが、程度は良い方ですよ!
目次
- 1 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)とは?
- 2 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の全体及び細部写真
- 3 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の特徴とは?
- 4 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の製造とサイズのデータ
- 5 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)まとめ
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1 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)とは?
これまでいくつかの「国籍不明」軍の迷彩服を分析してきました。
その過程で、いくつか共通した特徴があることを発見しましたよ。
その特徴とは、
・タグが最初から存在しないか、全て取り外されている。
・特定の国の迷彩パターンに似ているが、全く同じではない。
・一部に見慣れた(従来の)デザインが用いられている。
・一般的生地が使用されている。
というものです。
(勿論、例外もありますが…。)
今回のモデルも、迷彩はイギリス軍が開発したDPMなのですが、その色調はむしろ原色に近く、コントラストの強いものになっていますね。
(明らかにイギリス軍物ではありませんね。)
また各部のデザインも民生品には必要のないものものもあって、やはり軍仕様のようです。
最初インドネシア軍の初期バージョンかな?…とも思いましたが、そもそも迷彩パターン、生地、タグ(の跡)、仕立てが大きく違っていました。
さてさて、それはどんな迷彩フィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、DPMマニアのみならず、ミステリアスなジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
ライナー取り付け用のボタンなどはありません。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
背面裏側上部にはタグ跡が。
よく見ると、ライニングはHBT(ヘリンボーンツイル)です。
エポレットは短いテーパー付きのクサビ型です。
珍しいですね。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケット本体中央にプリーツ付き
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖
ほぼストレート。
背面左側には生地が集まっています。
どうやら、背面側には、ゴムテープが縫い付けられていたようですね。
生地の集まりは、その左端が残っているためだと思われます。
背面には何かを塗ってあった跡が!
背面のライニングには、強引に穴を開けてゴムテープを取り出していました!
(もっと方法はなかったのでしょうか?)
その他胸や袖に何かを縫い付けていた跡がありました。
まるでジャケットを支給された兵士が、部隊パッチ(ワッペン)などを自分で縫い付けて、乱雑に取り外したイメージがあります。
袖のライニングは先端まであります。
ジッパーは「YKK」
ボタンは、イギリス軍の官給品タイプ
プリントミスで、生地の下地(ホワイト)が出ていますね。
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3 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の特徴とは?
迷彩はDPMなのですが、グリーンとダークイエローが明るく原色に近いことから、コントラストが強いですね。
もっとも近いのは、インドネシア軍やオランダ軍(奇しくも植民地と宗主国!)のDPMですね。
(それでも色調やデザインは大きく違っていますが。)
構成は、ホワイトの生地にイエロー、グリーン、ブラック、ブラウンを用いて、刷毛で丸く塗ったようなパターンを描いています。
イギリス軍DPMのように、細かい斑点によるパターン境界のボカシは省略されています。
生地は、シェルがサテンに似た織り方がされていますが、材質はコットンとポリエステルの混紡のようです。
そのため、見た目以上に軽量で、ある程度の通気性も有していますよ。
一方ライニングは、OGコットンのHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)です。
(これはリッチな生地ですよ!)
デザインは、エポレット付、胸ポケット×2、腰ポケット×2ですが、エポレットは短く異タイプで、ポケットには中央にプリーツがあります。
特筆すべきはボタンで、イギリス軍官給品にも似た物が縫い付けられていますよ。
(しかし、これでますますわからなくなりました。)
全体的な縫製は、丁寧で高い技術で仕立てられていますが、強度はやや足りないようです。
4 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 不明
・製造場所 不明
・契約会社 不明
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ なし
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約78センチ
肩幅 約46センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約60センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 4(極めて困難)
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5 国籍不明軍迷彩フィールドジャケット(ハイコントラストDPM)まとめ
なかなか鮮やかなDPMですね。
熱帯雨林を連想させます。
やはり、東南アジア国のものでしょうか?
面白いことに、これを入手した後も注意してSHOPやネットオークションなどを見ていますが、全く見かけませんね。
もしかしたら、市販の迷彩生地をも用いて兵士がテーラーで仕立てたローカルメイド品なのかもしれません。
とは言え、まだ断定はできませんので、今後も調査を「ケイゾク」します。
さて今回のモデルですが、入手は難しいものの、これからの季節や秋の紅葉期には日本でも使用できそうですよ。
逆に、このコントラストを利用して真冬のファッションに使用するのも面白いかもしれませんね。
(造り以上に通気性が良いので、冬は何かしらライナーが必要です。)
もしあなたが、今回のモデルについて何かしら情報をお持ちなら、ぜひ教えてくださいね!
今回は、国籍不明ながら、やや派手なDPMの迷彩フィールドジャケットを分析しました。
次回は、アメリカ軍の腕時計を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の国籍不明軍装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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