今回は、1970年代(…と思われる)の旧東ドイツ軍迷彩ユニフォームを分析します。
通称「レインドロップ(レインストローク)」迷彩生地のモデルですね。
でも各部のデザインが後のモデルとは違う初期型になります。
保管時のシワはありますが、デッドストックですよ!
目次
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1 旧東ドイツ陸軍迷彩ユニフォーム(レインドロップ・初期型・一般兵科用)とは?
1990年のドイツ再統一(旧西ドイツと旧東ドイツの統一)、いわゆる「ベルリンの壁崩壊」。
冷戦真っ盛りの当時、まさかそんな事が起こるとは想像できていませんでしたね。
(やはり未来の読めない中年!)
この歴史的な出来事は、多くの軍装品マニアに大きな福音(エヴァンゲリオン?)をもたらせました。
なんとそれまで「幻」とされてきた旧東ドイツ軍の軍装品が、お役御免で全て民間業者に払い下げられ、信じられない低価格で日本にも輸入されました!
いやー嬉しかったですね。
例えば迷彩ユニフォーム。
それまで中古品が上下セット10万円くらいで販売されていたのに、未使用品が僅か数千円で入手できたのですから!
しかも、各種装備も本当に「使えるもの」が多かったのも大きかったですね。
(はてなブログのメンバーでもテントなどを使用している方がいらっしゃいますね!)
…でも、本当に貴重なものは、やはり数が少なかったです。
今回のモデルは、お馴染み「レインドロップ」迷彩のユニフォームです。
でも末期モデルの前に採用されていた初期型で入荷数は少なかったですね。
ソ連型アフガンカ型でもアメリカ軍BDU型でもない独自のデザインが魅力ですよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、コアな旧東ドイツ軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト(開襟時)
前合わせはボタンのみです。
サイズタグ
内ポケット
ホルスターと兼務ですね。
内ポケットにあるスタンプ
迷彩生地の裏側にあるスタンプ
パーツナンバーでしょうか?
記名札もありました。
ホワイトのHBT生地。
ホルスタータイプの内ポケットの外側には通常のポケット内側生地
エポレットはありませんが、独特の階級章取り付け部
胸ポケット
ボタンで開閉
腰ポケット
オープンタイプのスラッシュポケットです。
ホルスター型内ポケットは、前見頃のボタンホール部から使用します。
ボタンで開閉
袖
ややテーパーが付いています。
袖口はボタンとループで開閉
袖ポケット
やはりスラッシュポケットというのが珍しいですね。
ボタンで開閉
袖ポケットのボタン
パンツァーグラウ(戦車グレイ)のプラスティック製
前見頃のボタン
やや明るい色調
プラスティック製
襟の内側ボタン
艶消しライトグレイの薄いプラスティック製
脇の通気孔
焼きゴテで開けたような4個の穴
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
ウエスト部内側の補強生地やサスペンダー用Dリングに注意!
背面裏側
前合わせはボタンのみですが、頂部のボタンが一般的なジーンズなどと違って、内側に向くようになっていますね。
サイズタグ
データスタンプ
独特の製造所、契約年度の表記方法
トラウザーズにも記名札が!
勿論生地の裏にはスタンプが!
末尾二桁がサイズに一致
側面レイアウト
腰スラッシュポケット
ボタンとループで開閉
膝ポケット
珍しいスラッシュポケットですね。
ボタンで開閉
ウエスト部背面にはゴムを内蔵
裾
ほぼストレートです。
足首はボタンとループで開閉
サスペンダー用Dループ
おまけ
フィールドキャップ
(デッドストック)
左斜め前方
右斜め後方
前面
背面
後頭部にはゴムを内蔵
側面
上面
裏面
無地の生地でライニングあり。
サイズスタンプ?
データスタンプ
帽章
通気孔
金属製のハトメで片側2個
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3 その特徴とは?
迷彩は、グレイグリーン(またはオリーブグレイ)の生地にブラウンで縦にやや長い波線を描いています。
末期の旧東ドイツ陸軍は、全てこの迷彩で統一していましたね。
比べていませんが、後期型と迷彩色調がやや違っているような気もします。
生地は、おそらくコットンとポリエステルの混紡で、見た目より軽量で肌触りが良いですね。
デザインは、ジャケットが胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2で、腰ポケットはオープンタイプ。
トラウザーズは腰スラッシュポケット×2、膝ポケット×2で、とてもシンプルです。
このデザインは、旧ソ連でもアメリカでもない、当時の東ドイツのオリジナルデザインで、ブルメン迷彩装備時代から継承されているものですね。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、当時の東ドイツ軍の高い技術で仕立てられた製品といえます。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 旧東ドイツ
契約会社 旧東ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル?
表記サイズ 48M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75cm
肩幅 約48cm
身幅 約57cm
袖丈 約61cm
トラウザーズ
ウエスト 約40cm
着丈 約101cm
股上 約35cm
股下 約69cm
裾幅 約23cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
戦闘…という観点では、少々問題のあるユニフォームですね。
ジャケットの腰ポケットはオープンタイプですし、トラウザーズのポケットも総容量が足りないかもしれません。
でも実際に着用してみると、とても使い勝手の良いユニフォームですね。
どちらかというと、BDUよりはユーティリティー系のように気軽に使えます。
ただ、スラッシュポケットを多用しているため、ポケットに多くの物を詰め込むと、腕や膝が不快になったり、見た目が少々悪くなるかも知れませんね。
むしろファッションに特化して使用するのも一案ですね。
ところで1990年以降、日本にも多量に輸入された旧東ドイツ軍アイテムデッドストック品ですが、ブルメン迷彩装備や空挺装備、そして今回のモデルは全般的に入荷量が少なかったですね。
しかし2022年現在、さすがに旧東ドイツ軍装備自体が目に見えて減ってきましたね。
勿論、今回のモデルもその他のアイテムと同時並行で数が減っています。
(勿論、同時に価格も上昇中!😅)
でも軍装品マニアや迷彩服コレクターには、旧東ドイツ軍オリジナルモデルのデッドストックをぜひ入手してもらいたいですね。
数多くの旧東ドイツ軍物を取り扱っていた、東京上野御徒町の老舗ショップやその系列店では、もしかしたら売れ残っているかも知れません。
まだ手にしていないあなたは、最優先で入手しましょう!
…幸いなことに、中古品や訳あり品、小さく細いサイズなら、現在でも大手通販サイトで入手可能です。
やはり程度の良い物から売れているようなので、早めに行動しましょう!
今回は、亡国東ドイツ軍のレインドロップ迷彩ユニフォーム初期型を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231117更新)
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参考:他の旧東ドイツ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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