今回は、2000年代のフィンランド軍ユーティリティーナイフを分析します。
日本では「プッコ(またはプッコー)ナイフ」という名称で流通していますね。
日本人も驚く精密な仕上げが魅力です。
中古品ですが、殆ど使用されていない極上品ですよ!
目次
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1 フィンランド陸軍ユーティリティーナイフ(プッコナイフ)とは?
有名な冬戦争では、ソ連軍を相手に互角以上の戦いをしたフィンランド軍。
照準眼鏡を使用しない伝説の狙撃兵、アメリカ製2流戦闘機でソ連機をバタバタ墜とす撃墜王などなど、興味深いエピソードが盛りだくさんですね。
そんなフィンランド軍の、特に陸軍兵士に愛用されているのが今回のナイフです。
フィンランド…というより、古くから北欧地域で広く使用されている形状のナイフですね。
同形状のナイフは、軍隊のみならず民間でも狩猟やキャンプに使用されていますよ。
さてさて、それはどんな形状のナイフなのでしょうか?
今回は、フィンランド軍装備マニアのみならず、ミリタリーナイフコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
右側面
シースのエンブレムが目立ちますね。
左側面
ブレード
伝統的な狩猟ナイフにも似ていますね。
(小銃のバヨネットにも似ています。)
表面は特殊なコーティング。
ハンドルは強化プラスティック製で、下部には多数の溝、ポンメルには返しがあります。
ハンドルの刻印
「Finland」の文字が見えますね。
ブレード峰側
ブレード刃側
ポイント付近
ハンドルとポンメルは一体成形です。
ポンメルには小指部分の返しと紐を通す穴があります。
シース右側面
黒染めのレザー製です。
エンブレム下にもレザー製ループがあります。
金属プレートに金メッキのエンブレム
「剣を振り上げ王冠を被ったライオン」
ベルトを通すループはナイロンです。
シース左側面
シースは刃側にステッチとリベット留め
ナイロン製ループ
ループ本体は、マジックテープで開閉
シール入り口にはリベット留めの部品が。
補強でしょうか?
シースの挿入口には合成ゴム製のローラーがあって、シースへ挿入時の刃の保護とロックを兼ねています。
エンブレムなしバージョンも!
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3 その特徴とは?
ブレードは伝統的な形状で、戦闘的というよりは汎用性の高いデザインになっています。
表面はざらっとした仕上げで、特殊なコーティングがされていますよ。
でも下品なな感じではなく、とても丁寧で上品です。
ハンドルは硬質の合成ゴム製で、下部には滑り止め付き。
クロスガードはありませんが、ハンドルの一部が下に突き出ていて、ガードの役割をしています。
(この部分は、シース格納時のロックも兼ねているようです。)
シースは艶消しのブラックに染められたレザー製で、とても落ち着いた印象です。
シース表にはリベット留めされたレザーのrループが、背面にはマジックテープで開閉するナイロンのループ(ストラップ)がありますよ。
面白いのは、シース入り口に硬質ゴムのローラーがあって、ハンドルと協同してナイフ格納時のロックがあるところです。
また、シース表面には部隊マークでしょうか?ゴールドのエンブレムがあって、渋いですね。
(写真のようにエンブレムがないモデルも存在します。)
全体的な造りは今風で、とても丁寧ですよ。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 2000年代
製造場所 フィンランド
契約会社 フィンランド
製造会社 〃
材 質 カーボン
スティール
レザー
強化プラス
ティック
ナイロン
各部のサイズ ナイフ
全長 約280mm
全幅 約37mm
ブレード長 約152mm
ブレード厚 約4mm
ハンドル長 約124mm
ハンドル太さ 約32mm
シース
全長 約280mm
全幅 約70mm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
クロスガードがないので、対人格闘や野生動物への止め刺しに使用するには、少々不安なところがあります。
でも、その他の用途には全く問題なく使用できるナイフですね。
適度な長さと重さがあって、安心感もあります。
ただ強化プラスティックのハンドルは、普段使用する場合はともかく、調理などで手に水や油がついた状態では少々滑り易いかもしれませんね。
(おそらく氷点下の気温でもハンドルが凍って損傷したり、手が凍傷になったりするのを防ぐためにこの材質が選ばれたのだと思われますが。)
ごく一般的には無問題で使用できそうです。
各種キャンプ、登山、狩猟、などの実用にも最適ですね。
どういうルートで輸入されているのかわかりませんが、このナイフに関しては現在でも未使用品が入手可能です。
もしかしたら官給品と同じ仕様で市販品があるのかもしれませんね。
(上述のエンブレムのない製品とか?)
嬉しいことに現在では大手通販サイトでも取り扱われていますよ。
私は、1960年代から1970年代の同国軍ナイフを探してみたいと思います。
今回は、フィンランド軍の伝統的なブレードのユーティリティナイフを分析しました。
いやー軍装品て、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20221130更新)
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読んでいただき、ありがとうございました。
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