今回は、1970年代の南アフリカ警察(SAP)特殊部隊迷彩フィールドジャケットを分析します。
マニアのあなたには見慣れた迷彩服ですが、私は少し違和感を感じました。
意図的なのでしょうか?
製造ミスなのでしょうか?
あなたはどう思いますか?
ライナーはありませんが、使用感の少ない極上品ですよ!
目次
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1 南アフリカ警察迷彩ジャケット③(プリントずれ・ライナーなし)とは?
ところであなたは、迷彩服に用いられる迷彩生地は、どうやって製造(プリント)されるかご存知でしょうか?
例えば、有名な陸上自衛隊の1型迷彩(通称熊笹迷彩)生地。
これは、複数の大きなローラーに迷彩パターンを掘り込み、そのローラーに染料を塗りつつ回転させて生地にプリント(印刷)していきます。
1型迷彩はライトグレイの生地に三色を用いてプリントしてあるので、都合3本のローラーが必要でした。
(その昔は、各迷彩色ごとにプリントしていました。まるで版画のようですね。)
ローラーなので、染料と生地が続く限り、同じ迷彩生地が永遠に製造できる仕組みですね。
(1930年当時はパネルを用いていたようです。本当に版画ですね。)
そのため、多くの迷彩は同じパターンが連続して確認できますよ。
…と、ブログに書くのは簡単ですが、実はこれがとても難しいようです。
同じパターンで均質な迷彩生地を製造するのは、高い技術が必要ですね。
過去の各国迷彩服を見ると、国によっては印刷ミスによる迷彩パターンの誤差(ズレ、かすれ、欠けなど)が散見されますよ。
(でも、これはこれでまた面白いです!)
場合によっては、意図的に迷彩パターンの誤差を生じさせていることもあるようです。
(例:フランス軍のリザードパターン)
今回の南アフリカ警察の迷彩フィールドジャケットも、一見普通の迷彩パターンなのですが、なぜか迷彩パターンが僅かに違っていました。
バリエーションなのか、製造ミスなのか判断がつかないですね。
さてさて、それはどんな迷彩パターンのフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、南アフリカマニアのみならず、迷彩服をこれなく愛するあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
相変わらず渋い迷彩ですね。
背面
前面裏側
袖はラグランスリーブです。
背面裏側
うなじにライナー用のボタンあり。
襟周りレイアウト
襟の付け根には、一応チンストラップがあります。
ん?…チンストラップ格納用のボタンがありませんね。
ないのが正解?
(以前分析したモデルは、市販のボタンが縫い付けられていました。)
前合わせはボタンのみ。
タグ
今回はキレイに残っていました!
肩よってにはエポレットはなく、ドイツ軍のようにループとストラップで階級章などを取り付けます。
胸ポケット
角度が付いていて、ボタンで開閉
腰ポケット
角度はなくて中央にプリーツがあります。
ボタンで開閉
袖
テーパー付き
袖口はボタンで開閉
マチはありません。
脇の通気孔
刺繍で3個
前身頃裏側にあるライナー用ボタン。
今回のモデルは、ボタンがマホガニーブラウンの単色プラスティック製ですね。
ウエストのドローコード
裾のドローコード
背中には左右にプリーツがあります。
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3 その特徴とは?
迷彩は、これまで分析した南アフリカ警察特殊部隊迷彩と同じだと思っていましたが、少々違っていました。
配色は、ライトブラウンの生地に、グリーンとブラウンを用いて、枯れた葉、細い葉、細かい斑点を描いているのは変わりません。
私が迷彩パターンに違和感を感じたのは下の◯の部分です。
今回のモデル
以前分析したモデル
ブラウンのパターンは位置も大きさも概ね同じなのですが、グリーンの配置が大きく違っていますね。
(光の当たり方が違っています。申し訳ありません。)
ついでに、上記2点と違う別のモデルも観てみますと…なんと、これも迷彩パターンが違っていました。
(こちらは、やたらブラウンの部分が多いですね。)
驚くことに、手持ちの三着全ての迷彩パターンが少しずつ違っていることがわかりました。
これは何を意味するのでしょう?
情報では、初期型と後期型のパターンがあるとのこと。
これがそうなのでしょうか?
それとも製造ミスや誤差なのでしょうか?
面白いです!
(謎は深まる一方ですね。😓)
生地、デザインそして仕立ては、これまでの南アフリカ警察特殊部隊迷彩フィールドジャケットと大差はありません。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1979年
・製造場所 南アフリカ
・契約会社 南アフリカ
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約63センチ
袖丈 約66センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 沖縄の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
かつてのフランス軍官給品リザートパターンは、その目的は不明ですが意図的に迷彩各色をずらしたり、反転させたりしてプリントしていましたね。
今回のモデルも何か意図があったのでしょうか?
真相は、相変わらず闇の中(製造している人に訊いたら一挙に解決できたりして…。)です。
今後はハット、シャツ、トラウザースを入手してさらなる調査をしたいですね。
さて、今回のモデルですが相変わらず乾燥地帯では効果が高そうな迷彩です。
日本でも秋のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測などにピッタリですね。
警察組織の迷彩服なので、軍隊使用より比較的程度が良いものが多いというのも助かります。
ただし相変わらず入荷数は少なく、入手困難な状況が続いています。
比較的多く見かけるのは、やはりオークションですね。
探しているあなたは、キーワードを登録して寝て待ちましょう!
(果報は寝て待て?→寝ててそれが出品されたのがわかるの?…とまた奥(神)様からの突っ込みが!)
私は上述のとおり、同じ迷彩の他アイテムを探してみたいと思います。
今回は、僅かに迷彩パターンが違った南アフリカ警察特殊部隊迷彩フィールドジャケットを分析しました。
いやー警察装備も、なかなか面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20220225更新)
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参考:他の南アフリカ装備はこちらです。⬇︎
🇿🇦南アフリカ(South Africa) カテゴリーの記事一覧 - いつだってミリタリアン!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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