
今回は、1970年代のスウェーデン陸軍M62スノーパーカーを分析します。
以前分析した陸軍M62スノーパーカー(国内有名ブランドモデル品)の原型ですね。
雪上用なのですが、他国の同種装備と違ったカラーが特徴です。
実際に兵士が使用していた中古品ですが程度は極上ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 スェーデン陸軍M62スノーパーカー(ホフホワイト)とは?

降雪のある地域の軍隊では、必ず「雪上」で使用するための装備が準備されています。
無理もありません。
通常森林・砂漠そして都市で効果を発揮する迷彩の多くは、全てを「白」に変える雪の前では全く役に立たなくなって戦闘どころではないからです。
過去の戦場でも雪上装備不足だった場合は、占領した地域の住民から徴用した白いシーツで戦車をカバーしたりする例がありましたね。
降り積もる新雪はどこまでも白く「雪=ホワイト」というのは世界共通の認識…なのですが、中にはそう認識していない国もあるようですよ。
今回のモデルは、スェーデン陸軍が装備した雪上用のパーカーになります。
なんと生地のカラーは、「ホワイト」ではなく、ベージュにも見える「オフホワイト」。
それどころか生地色には他のバリエーションもありましたよ。
さてさて、それはどんなスノーパーカーなのでしょうか?
今回はスウェーデン軍装備マニアのみならず、防寒着の上からサッと羽織れる素朴なパーカーをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
右腰ポケット及び左半身の生地色が僅かに違っていますね。

背面
生地色がやや暗いので、ボタンのホワイトが際立っています。

前面裏側

背面裏側
裾中央のストラップに注意。

フード周りレイアウト

フード
前面
前縁にドローコードあり。

フード側面

フード上面は三角形の生地。

前合わせはボタンのみですが…

三枚が重なる仕様ですね。
最下部のボタンはテイルストラップ用。


サイズタグ

前合わせ裏側に押されたスタンプ
1972年度契約品です。
サイズはC50なのですがいくつものサイズに対応していますね。
3個の王冠がスウェーデン軍官給品の証。

ドローコードはナイロン製で、出口には金属製のハトメ付。

腰ポケット
3個のボタンで開閉。


ポケット口は折り返し付。

ボタンは糸を通す中央部分が四角形に凹み加工されています。
ここも民生品との識別点ですね。

袖
緩やかなテーパー付。


袖口は引き出せるストラップで調整可能。
(アメリカ軍M51&M65パーカーのようにゴムは装備していません。)




テイルストラップ使用時
股間に通して、裾の捲れ上がりを防ぎます。

テイルストラップ
使用しないときはボタンで留めておきます。

ウエストのドローコード
こちらもコードはナイロン製で、出口に金属製ハトメ付。


背面中央にはプリーツあり。
でも下に行くにつれ不明瞭になっていきます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地はオフホワイト…というよりアイボリーに近いカラーに染められた薄いコットンサテンで、ある程度の防風性能があります。
生地色には、限りなくホワイトに近いライトグレイのモデルもありますね。
共通しているのは、完全なホワイトや生成りではないというところです。
デザインは、フード付き、エポレットなし、腰ポケット×2で、背面にはプリーツがあります。
面白いのは袖口で、生地製のストラップを引き伸ばして調整するところです。
(そのため袖口は、ギャザーのようになります。)
また股間を通して使用するストラップも付属してますね。
重要な特徴は、そのサイズ感です。
通常の戦闘服や防寒着の上に着用するので、同表記サイズならば概ね3サイズくらい大きくゆとりのある設計になっていますよ。
(これは購入時に要注意です。)
全体的な縫製は、丁寧かつ正確でスェーデン軍らしい上質な仕立てとなっています。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1972年
製造場所 スウェーデン
契約会社 〃
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ C50
(日本人のXXL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約58cm
身幅 約77cm
着丈 約91cm
袖丈 約70cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の古着屋
入手難易度 1(容易)
スポンサーリンク
![]()
スウェーデン軍 M-62 スノーカモパーカー USED JP070UN
スポンサーリンク
5 まとめ
ファッションでは、初心者がまずチョイスするべき基本カラーは、ブラックかホワイトらしいですね。
(知りませんでした。私は物心ついた頃からODでした…ミリタリーファンなら普通ですよね?)
でも医者や科学者のように純白な白衣は、着用に少々躊躇しますよね。
その点今回のモデルにようなオフホワイト(またはアイボリー)なら、普通に着られそうですよ。
(比較的汚れも気にならないですし。)
ただ多くの国が雪上用としては純白に近い生地を使用しているのですが、スウェーデン軍は大戦期から、今回のモデルのようなカラーを採用していますね。
(一方純白のモデルも存在していたようですが…。)
迷彩効果があるのか甚だ疑問ですが、チャンスがあったらスキー場などで効果を確認したいですね!

…それはともかく、今回のモデルはミリタリーショップや大手通販サイトでも販売されていますし、オークションでも継続して数多く出品されていますね。
入手は容易でしょう。
ただし購入時のネックとしては、そのサイズです。
表記サイズが小さくても、3サイズくらい大きいデザインなので、試着すると明らかに大きすぎるのです。
でも資金に余裕があって、官給品の改造にこだわらないあなたには、仕立て直すという方法もありますよ。
官給品をあくまで一つの素材と考え、自分のサイズ+αにリサイズすることで、より自分にフィットするパーカーを入手することができます。
(あなたや奥様そして彼女が服飾関連のお仕事なら比較的安価に改造できる可能性も!)
幸いシンプルな一重(一重)の衣類なので、リサイズも比較的容易と考えます。
試してみる価値はありそうですよ。

幸いサイズが大きいものほど安価な傾向にあります。
(皆さん無改造で自分にフィットする個体を探しているので、小さいサイズの方が人気があるようです。)
あなたもお気に入りの一着を見つけて、いろんな方法でカスタムを楽しんでみてください。
今回は、スウェーデン陸軍M62スノーパーカー官給品を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:今回のモデルを日本の有名ブランドがサンプリングした製品に関する記事はこちらです。⬇︎
他のスウェーデン軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
今回のモデルは、オフホワイトの生地が特徴でした。
でも似たような発想は現在でもあるようですよ。
ウクライナ軍装甲車の例⬇︎
新聞紙を張り付けた冬季迷彩を施したウクライナ軍のM113兵員輸送車
— 沖神帝国風神特別地区中央工廠@軍事&美プラスキーのデチラー総統でちよ! (@8737p5) 2024年11月10日
そう言えばゲームWoT(World of Tank's)日本開発チームの公式ブログで、ペンキが無い時の戦車の冬季迷彩として必要に応じて石灰を塗りたくった例があると解説されてたのを思い出して納得出来た
石灰が無いなら新聞紙。合理的だ https://t.co/X3r33ixQkF
至近距離で見るとただの新聞ですが、離れてみると立派な雪上迷彩ですね。
これ模型で再現すると面白いかも?
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
![]()
スウェーデン軍 M39 スノーカモ アノラックパーカー グレー デッドストック JP088NN
スポンサーリンク
