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美しいDPMです!【国籍不明の軍服】デザート迷彩フィールドジャケット(砂漠用?)とは?0890 Unknown ミリタリー

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今回は、国籍不明軍の砂漠用迷彩フィールドジャケットを分析します。

また新しい配色のDPMを発見しました。

いくつかの国のデザインが混じりあった面白いジャケットです。

全く使用感のないデッドストックですよ!

   目次

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1  国籍不明軍デザート迷彩フィールドジャケット(DPM)とは?

イギリス本国では、すでにお役御免となっているDPM(Disruptive Pattern Material:分裂模様素材)。

 

一説によると、大戦中のデニソンスモックに使用されたパターンを発展させたものとされていますね。

 

DPMには、

・明度の違う複数の色彩を使用

・刷毛で小さく丸く塗ったようなパターン

・場合によっては細かい斑点でボカシを加える

という特徴がありました。

 

全体としては、コントラストが明瞭な色調を混在させ、人体の輪郭を視覚的に分裂させるという効果がありました。

 

配色を変えることにより、砂漠から森林、はては都市まで幅広く使用できる汎用性の高い迷彩ともいえます。

 

現在でも(色調の差はあれど)全世界で採用されている迷彩パターンですね。

(因みに私が最も好きな迷彩パターンです!☺️←その情報必要?…と、またも奥(神)様から愛のあるツッコミが…😓)

 

当ブログでは、これまでイギリス本国をはじめ多種多様なDPMを使用した衣類を分析してきました。

 

しかし今回は、国籍を示すタグやスタンプが一切ありませんでしたよ。

でも本格的な造りや、軍衣料品の特徴を備えていていることから、どこかの国の軍隊用であることは間違いなさそうですね。

(しかも砂漠用だと思われます。)

 

あなたはどこの国用のフィールドジャケットだと思いますか?

 

今回は、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  デザート迷彩フィールドジャケットの全体及び細部写真

前面

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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前面裏側ライナー付き

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背面裏側ライナー付き

ライナーの袖口にはニットが!
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襟周りレイアウト

襟の形はM65フィールドジャケットに似ていますね。
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襟はチンストラップで立てることができます。

ここもM65フィールドジャケット系デザインですね。
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前合わせはジッパーとダットファスナーです。
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エポレットはテーパーなしのラウンド型

イギリス軍系のデザインです。
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胸ポケット

ボタンで開閉

ボタンは表出し

イギリス軍系のデザインです。
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腰ポケット

角度が付いていて、ボタンで開閉

こちらもイギリス軍系デザイン
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ほぼストレートです。
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袖内には三角形の生地が!

マジックテープで開閉

アメリカ軍M65のデザイン

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背面のアクションプリーツ

M65系デザインですね。
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裾のドローコード

ゴムを内蔵
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前面裏側にはライナー用のボタンが。
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ウエストのドローコード

こちらはただの紐です。
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うなじ付近にもライナー用ボタンが。
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ボタンはライトブラウンのプラスティック製でアメリカ軍BDUタイプ
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ジッパーは全て「YKK」でした。
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脇の通気孔

金属製ハトメで4個
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襟内には簡易フードを内蔵

フィードはサンド単色でした。

M65系デザインですね。
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フード付け根の伸縮生地

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ライナー

前面
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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前面は毛足の長いフェイクファー

(肌触りはヒマラヤンの子猫💕)
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裏側はセーターのような編み方
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袖ニット

ライトブラウンの化繊製です。

裏側のループは、袖内側のボタン用

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ボタンホール部分は迷彩生地で補強
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3  その特徴とは?

迷彩はDPMなのですが、イギリス本国で使用されているどのDPMとも配色が違っています。

また、細かい斑点によるボカシは省略されていますね。

 

配色は、ホワイトに近いアイボリーの生地に、ライトカーキーグリーン、濃淡2色のブラウンで、合計4色です。

 

全体的に淡い色調ですが、アイボリーのせいでしっかりコントラストがついていますね。

 

生地は、おそらくコットンとポリエステル混紡のツイルで、密に編まれていますが軽量です。

 

裏側ほぼ全面に、ベージュのコットンポプリン製ライニングが設けられています。

 

またアメリカ軍M65フィールドジャケットの様に、専用のライナーが取り付けられるよう裏側にはボタンが付属していますね。

 

ライナーは、毛足の長いフェイクファー付きで肌触りが良く、とても暖かいです。

 

デザインは、アメリカ軍M65フィールドジャケットとイギリス軍のP68スモックの特徴を合わせたようなデザインですね。

 

構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケットはありません。

 

襟はチンストラップで立てることができて、ウエストや裾にはドローコードを装備。

 

面白いのは、各ポケットのボタンが表出しで、ライナーの袖にニットが装備されているところです。

 

全体的な縫製は、丁寧ですが強度はやや足りないようです。

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 不明

・製造場所     不明

・契約会社     不明

・製造会社      〃

・材  質     コットン

          ポリエステル

          アクリル

・表記サイズ    表記なし

         (日本人のL)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約79センチ

          肩幅 約50センチ

          身幅 約65センチ

          袖丈 約62センチ

・状  態     デッドストック

・官民区分     官給品

・入手場所     大阪の古着屋

・入手難易度    4(極めて困難)

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5  まとめ

個人的には、ポケットのボタン表出しは少々残念に思いますが、その他は感動の出来だと思いますね。

 

造りは本格的で、4色のDPMには妥協がありません。

 

洗練されたフィールドジャケットですね。

 

でも細部に渡り調査しましたが、国や製造場所を示すタグやスタンプは一切ありませんでした。

 

全体の雰囲気から、アフリカや中東の気配を感じますが、製造にはアジアの国が関わっている…そんな印象があります。

 

全くミステリアスなジャケットですね。

 

当然市販品としてショップで見かけることはなく、国内はおろか海外のオークションサイトでも発見できませんでした。

 

もしかしたら試作品や商品サンプルなのかもしれませんね。

(店長さんもわからないとのことでした。😞)

 

あなたが使用国を特定できるアイテムでしたら、ぜひ(優しく)教えてください。

 

今回は、国籍不明ながら洗練された砂漠用迷彩のフィールドジャケットを分析しました。

次回は、フランス軍の防寒着を分析します。

お楽しみに!

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参考:他の国籍不明軍の装備に関する生地はこちらです。⬇︎

❓国籍不明(Unknown nationality) カテゴリーの記事一覧

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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