今回は、1990年代のウクライナ陸軍迷彩ジャケットを分析します。
原型は1970年代末に旧ソ連軍で装備された迷彩服ですね。
ソ連崩壊後、ウクライナでも使用されていました。
今回もデッドストックですよ!
目次
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1 ウクライナ陸軍迷彩ジャケット(ブタン迷彩・アフガンカタイプ)とは?
迷彩服は、戦場における兵士を敵の目から隠したり目立たなくして、より優位な位置から攻撃したり、敵の追尾から逃れるという効果があります。
そのルーツは諸説ありますが、衣類としては1931年にドイツ軍国防軍が採用した、三角形のテント(ツェルトバーン)が最初だとされています。
これは中央にスリットがあって、頭を通すことができ、ポンチョ(貫頭衣)として使用することができました。
その後もドイツ軍は、画期的な迷彩服を開発し、第二次大戦を戦い抜きます。
そして大戦中にドイツ軍が開発した各種迷彩服を目の当たりにした各国は、その効果に驚嘆するとともに、戦後それぞれ国で迷彩服の開発に乗り出しました。
そんな中、旧ソ連軍は大戦中から一部の兵科(特殊部隊や狙撃兵)に対して迷彩服を支給していましたが、あくまで限定装備というスタンスでした。
アメリカ軍を上回る兵員を有したソ連軍では、費用対効果の観点から迷彩服の全員支給に懐疑的でしたね。
とは言え、時々開発される迷彩服は、なかなか効果的なものが多かったですよ。
今回のモデルは、そんなソ連軍が1970年代末に開発・採用した効果的な迷彩を継承したウクライナ陸軍の迷彩ジャケットになります。
通称「ブタン迷彩」と呼ばれていますね。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、ウクライナ軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
前合わせ頂部のボタンを閉めなければ、大きな開襟になります。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
ポケットフラップ裏側には数字が。生地番号でしょうか?
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖ポケット
左右にあります。
こちらは2枚のマジックテープで開閉
袖はマチ付きで、ボタンで開閉
肘には面積の小さい楕円形の補強生地あり。
脇の通気孔
ボタンホールタイプで4個
背中には浅いですがアクションプリーツあり。
各種スタンプ
タグではなく、スタンプなのは旧ソ連軍の特徴です。
前面裏側の裏地
小さな内ポケットがあります。
ソ連時代にあったナイロンポケットはありません。
イエローの紐は、ウエストと裾のドローコード(ループ状)
その間には、ソ連軍装備同様の用途不明なテープが。
前身頃は何故か裏地付き
ブタン迷彩パターン
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグレイグリーン(明灰緑色?)に濃淡2色のブラウンで、アメーバや雲のようなパターンを描いてあります。
合計三色ですが、メリハリが効いているので、分裂効果が期待できそうですね。
プリントはソ連時代に比べて上質です。
生地はコットンツイルで、ソ連末期の粗末な生地とは違って、肌触りも良く上質ですよ。
(ただ染料の質は洗って見なければわかりませんね。)
デザインは、アフガン侵攻で有名になった、当時の西側BDU(バトルドレスユニフォーム)タイプで、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2の配置です。
ソ連独特の、ウエスト、裾のループしたドローコードや用途不明のテープも存在していますよ。
全治的な縫製は、少々荒いですが、強度は普通にありそうです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1996年
製造場所 ウクライナ
契約会社 ウクライナ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 48–3
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
着丈 約74cm
肩幅 約45cm
身幅 約55cm
袖丈 約57cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
これまで各軍のブタン迷彩をいくつか分析してきましたが、それぞれ迷彩の色調やパターンが僅かに変わっていたりしました。
今回のモデルは、やや暗い色調なのでもしかしたら旧ソ連軍の海軍歩兵に支給されたタイプかもしれませんね。
(この迷彩を開発したのはウクライナという説もありますね。)
メリハリの効いた迷彩なので、日本のフィールドでも効果が高そうです。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、釣りなどに十分使えそうですね。
残念なことに、ウクライナ軍(旧ソ連軍も含む)のブタン迷彩装備は、ほとんど残っていないという情報もあります。
たまにオークションで見かけますが、サイズがとても小さいものが多いですね。
むしろ、大都市の有名SHOPを廻った方が、案外早く手に入るかもしれません。
ただし、とても高価です。
資金を貯めて根気よく探してみましょう!
(今回のモデルも後日オークションに出品予定です。)
今回は、ウクライナ陸軍の有名な迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231212更新)
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参考:他のウクライナ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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今朝はゆっくり出勤だったのですが、何故かいつもより2時間早い0400頃に目覚めました。
仕方ないので、そのままウォーキングに出発。
すると宿舎の近くで…なんと小ダヌキと遭遇しました💕
まだ冬毛でモフモフでしたよ。😍
以前郊外で大人のタヌキを見たことがありますが、市街地では初めてでした。
まだ暗くて写真を撮れなかったのは残念でしたが、朝の友達が増えてめちゃ嬉しいです。
「早起きは三文の得」って本当にあるんですね!
明日も早起きして歩こうと思います!👍
(また会えるかな?)
読んでいただき、ありがとうございました。
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