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【ロシアの軍服】陸軍迷彩服(DPM)とは? 0217 🇷🇺 ミリタリー

こんにちは!

今回は、ロシア軍の迷彩服を分析します。

デザインはともかく、迷彩パターンは注目の価値ありです!

でも何故この迷彩なのでしょうか?

もしかして、開発者は…迷彩マニアでしょうか?

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   目次

1  ロシア陸軍迷彩服(DPM)とは?

日本の軍装備品マニアの間で、ロシア軍は「迷彩服地獄」という評価があります。

これは、ロシア正規軍のみならず、政府の部署(どこかの省の部隊とか)で各々の迷彩服を採用しているからなんですね。

実際に活動している兵士を見ると、多種多様な迷彩服を着用しています。

それら全部を解き明かそうとするのは、ドロ沼に足を踏み入れるみたいなもの。

手を出さない方が良い…手を出してはいけない!…とされていますよ。

でもせめて、できる範囲で、入手できる範囲で何かできるのでは?

そんな思いで、今回も分析してみます。

今回のモデルは、おそらく市販されている迷彩服、いわゆるPX品ではないかと思われるものです。

さて、どんな迷彩服なのでしょうか?

早速、確認していきましょう! 

2  ロシア陸軍迷彩服(DPM)の全体及び細部写真

 ジャケット

見事なDPMですね。

少々色調が暗く見えるのは、タンの色調によるものでしょうか?

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背面

着丈が短くて、旧共産圏の人民服くらいに感じます。
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前面裏側
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背面裏側

迷彩はけっこう透けています。

背中上部には内側にライニング(裏地)があります。
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前合わせはジッパーとダットファスナーです。
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右胸ポケット

肩から胸まで生地が二重になっていて、その生地がポケットフラップを兼ねています。

ポケットはジッパーで開閉
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エポレットは、若干のテーパー付きでクサビ型の短いタイプです。

ソ連からロシア装備に多いタイプですね。

マジックテープで開閉
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袖口は  ダットファスナーで開閉
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肘には補強生地が。
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右袖パッチポケット

マジックテープで開閉
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ジッパーはロシアのメーカーのようです。
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メーカータグ

どこかで見ましたね。

(デジタルフローラ防寒パーカーだったような…。)
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裾の調整ストラップ

バックルは金属です。
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背中にはタックが2本

処理がよくある工場の作業服に似ていますね。
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脇は別材質のメッシュ生地です
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タグ①
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タグ②
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後部裾付近にはタックが。
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背中裏側にもタックがありました。
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タックは前面裾付近にもあります。
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内ポケット

ナイロン製で防水のようです。

これだけでも水濡れが防げるのはありがたいですね。
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トラウザース

前面

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背面
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前面裏側
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背面裏側
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前合わせはジッパーと  ダットファスナーです。
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サイズタグ
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膝ポケット

二重のプリーツ付き。ダットファスナーで開閉
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右側面各ポケットの配置

右スラントポケットの下に縦長のポケットがあります。

用途は何でしょう?
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臀部のポケット
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スラントポケット
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縦長のポケットは、銃剣入れでしょうか?
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裾は二重になっていて、先端にはゴム製のループが付いています。

やはり長いブーツのための装備ですね。
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股は、例のメッシュ生地が。
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おまけのフィールドキャップ

表側
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裏地は黒い生地
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裏側
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キャップのタグ
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3  ロシア陸軍迷彩服(DPM)その特徴とは?

迷彩は、タンをベースにブラウン、グリーン、ブラックを、ハケで丸く塗ったようなパターンです。

なんとイギリス軍P–68スモック時代のDPMを完璧に再現していますよ!

でも色調が暗いですね。

イメージは「血色の悪いDPM」といったところでしょうか?(表現能力のなさ!)

これは、タンの色調がライトブラウンに近いのが原因のようです。

生地は一般的なツイルで、おそらくポリエステルとの混紡です。

デザインは、ジャケットがエポレット、袖ポケット付きの2ポケットタイプですが、裾はストラップで調整することができます。

着丈が短いのが特徴です。

トラウザースは6ポケットタイプですが、縦長のポケットが右側に付いています。

ナイフや銃剣を入れるポケットでしょうか?

全体的には丁寧な縫製で、西側のデザインを意識しつつ、旧ソ連のデザインも残しているハイブリットな感じです。

4  ロシア陸軍迷彩服(DPM)製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度    2010年

 ・製造場所                   ロシア

 ・契約会社                   ロシア

 ・製造会社                        〃

 ・材質                          コットン

                                      ナイロン

 ・表記サイズ                52/170

                                   (日本人のL)

 ・各部のサイズ(平置)  

                               ジャケット

                                    着丈  約67センチ

                                    肩幅  約49センチ

                                    身幅  約59センチ

                                    袖丈  約62センチ         

                                      トラウザース

           着丈  約102センチ

                                    股上  約33センチ

                                    股下  約70センチ

                             ウエスト  約45センチ

                                 裾幅   約21センチ                              

 ・状態                        デッドストック

 ・官民区分                官給品

 ・入手場所                ヤフオク

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5  ロシア陸軍迷彩服(DPM)まとめ

なかなか、まとまった迷彩服ですね。

実際にこの迷彩服を着用してみると、ジャケットの着丈に戸惑います。

ピストルベルト(弾帯)やサスペンダーを装着するには丈が中途半端ですね。

ベスト型のウェブやチェストリグでも、同様だと思いますよ。

しかし、何も装備をつけないとすると、例えばアメリカ軍ACUなどよりも軽快な感じがします。

この迷彩は全く問題なく、日本のフィールドで効果を発揮しそうです。

サバイバルゲーム、野鳥観察、もうシティユースもOKにしましょう!

(…って誰の許可を得ての発言?)

この戦闘服の他にも、レインスーツなどもありますので、システムでコレクションするのも良いかもしれません。

しかし、残念ながらこの迷彩服も、日本では数が減ってきました。

(ロシア本国では、まだ入手可能なのでしょうか?

時々オークションでも見かけますが、とても高価です。

中古品を探してみましょう!

(後日この迷彩服をオークションに出す予定です。しばらくお待ちください。)

 

今回は、何故かDPMのロシア軍迷彩服を分析しました。

次回は、イギリス軍のフライトジャケットを分析します。

お楽しみに!

参考:イギリス軍のDPMスモック(P–68)の記事はこちらです。⬇︎ 

アメリカ軍ACU迷彩戦闘服の記事はこちらです。⬇︎

他のロシア軍迷彩服の関連記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

   ✳︎               ✳︎               ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

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  • カチューシャ(CV.金元寿子)、ノンナ(CV.上坂すみれ)
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