いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーグッズのブログです。集めたミリタリーグッズを豊富な写真でゆっくり公開中!初心者コレクターの疑問点を解消します!

本サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

特異なデザインです!【旧東ドイツの軍服】陸軍空挺迷彩ユニフォーム(レインドロップパターン)とは? 0476 DDR・NVA ミリタリー EAST GERMANY AIR BORNE TROOP CAMO UNIFORM(RAIN DROP PATTERN)1980S DEADSTOCK

東ドイツ国旗

今回は、1980年代の旧東ドイツ軍の空挺迷彩ユニフォームを分析します。

一頃、世界中に氾濫していた東ドイツ軍装備。

でも、空挺関連品は当初から極端に少なかったですね。

とても貴重なものですが、このアイテムもデッドストックですよ!

   目次

いスポンサーリンク 

 

 

スポンサーリンク

1  旧東ドイツ陸軍空挺迷彩ユニフォーム(レインドロップパターン)とは?

f:id:akmuzifal6489:20200805114537j:image

戦争時に、前線(敵と味方が拮抗している地帯)のはるか後方敵地にパラシュートで降り立ち、破壊工作や戦闘を行う空挺部隊。

 

大々的に組織したのは、何とソ連軍で1931年くらいからだとの説がありますね。

 

その後各国で空挺部隊が組織されました。

 

空挺部隊は、軍内でも精鋭が集められて、特別な装備を支給されるのが常識とされていますね。

 

今回のモデルは、そんな空挺部隊に対し、旧東ドイツ軍が支給した迷彩服になります。

 

通常の戦闘服と違って大きく違っている点がありますよ。

 

さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?

 

今回は、旧東ドイツ軍マニアのみならず、将来のことを考えているあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

ジャケット

前面
胴体にポケットがありません。
他に例を見ない珍しいデザインですね。f:id:akmuzifal6489:20200805114537j:image

 

背面
襟、袖にはニットを装備
f:id:akmuzifal6489:20200805114444j:image

 

前面裏側
左胸の内ポケット形状に注意!
隠しポケットで、表側からは見えませんでした。f:id:akmuzifal6489:20200805114719j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20200805114246j:image

 

前合わせはボタンですが…
f:id:akmuzifal6489:20200805114548j:image

 

こんなふうに3枚重なっています。
防風対策は万全ですね。
大戦中のドイツ国防軍防寒アノラックにも似た処理ですね。
f:id:akmuzifal6489:20200805114326j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805115214j:image

 

襟周り
グレイのニット
f:id:akmuzifal6489:20200805115351j:image

 

サイズタグ
f:id:akmuzifal6489:20200805115319j:image

 

製造諸元スタンプf:id:akmuzifal6489:20200805115330j:image

 

左胸裏側には、ホルスターも兼ねた隠し内ポケットが。f:id:akmuzifal6489:20200806141633j:image

 

内ポケットの生地は、2本のストラップでジャケットに連結されています。
f:id:akmuzifal6489:20200805115340j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805115237j:image

 


ニット付きですが、襟とは材質や織り方の違うニットですね。
f:id:akmuzifal6489:20200805115248j:image

 

左腕の謎のループ
ボタンで開閉します。
f:id:akmuzifal6489:20200805114606j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805114339j:image

 

その下の袖ポケット

2個のボタンで開閉

中央にも謎のループが!
f:id:akmuzifal6489:20200805114315j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805115106j:image

 

肘の補強生地
パットが内蔵されています。
(おそらく不織布(フェルト?)では?)
f:id:akmuzifal6489:20200805121719j:image

 

右袖ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200805115311j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805115149j:image

 

中には中央に小ポケットがありました。
ペン用でしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20200805114658j:image

 

ウエストのドローコード
右脇腹にあります。
片持ち式ですね。
f:id:akmuzifal6489:20200805115258j:image

 

裾は、ボタンホールの開いたゴムテープで絞れます。
f:id:akmuzifal6489:20200805114630j:image

 

ウエストのドローコードはナイロン生地のガイドあり。
f:id:akmuzifal6489:20200805114300j:image

 

胸の上部や背面には、用途不明のループが。

f:id:akmuzifal6489:20200806141742j:image

 

トラウザーズ

前面
f:id:akmuzifal6489:20200805114524j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20200805115119j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20200805114420j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20200805114709j:image

 

前合わせはボタンのみです。
f:id:akmuzifal6489:20200805114618j:image

 

サイズタグ
左のDリングは、サスペンダー用
f:id:akmuzifal6489:20200805114728j:image

 

製造諸元スタンプ
f:id:akmuzifal6489:20200805114644j:image

 

腰スラントポケット
ループとボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200805115134j:image

 

膝ポケット
こちらは2個のボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200805115226j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805115052j:image

 

右臀部のポケット
ボタンとループで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200805114355j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805114459j:image

 

右太腿のストラップ
用途は何でしょう?
f:id:akmuzifal6489:20200805114433j:imagef:id:akmuzifal6489:20200805114409j:image

 

ボタンはパンツァーグラウのプラスティック製
f:id:akmuzifal6489:20200805114510j:image

 

膝の補強生地
肘と同様に、パットを内蔵f:id:akmuzifal6489:20200805121719j:plain

 

裾にはコードが縫い付けられていました。
f:id:akmuzifal6489:20200805115205j:image

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

迷彩は、専門誌によりますと1970年代に採用されている通称「レインドロップ」と呼ばれるものです。

でも、今回のモデルのスタンプをみると、「1958」という数字が印字されています?

f:id:akmuzifal6489:20200806091711j:image

これはどういうことなのでしょうか?

(もしかしたら、製造または契約年度ではない…のでしょうか?)

 

パターンは、カーキーグレイの生地に、ブラウンでやや長い破線を描いています。

 

他国の迷彩に比べて、地味でメリハリもなく、効果的ではないという評価もありますね。

 

でも、実際にサバイバルゲームで使用していた後輩に聞くと、フィールドでは効果ありとの報告があります。

 

生地は一般的なツイルで、おそらくコットン製です。

 

目が細かく、防風性能が高そうです。

(肌触りも良いですよ。)

 

デザインは、ジャケットの胴体外側に全くポケットがありません。

 

これは、空挺部隊専用のベストこのユニフォームとペアで支給・使用されるためです。

 

しかし、袖ポケット×2、そしてホルスター(拳銃入れ)を兼ねた、隠し内ポケットがあります。

 

トラウザーズは、スラントポケット×2、膝ポケット×2、臀部ポケットで、ウエストにはサスペンダー用のDリングが3個あります。

 

裾にはコードが縫い付けられていて、絞ることができますよ。

 

また、襟や袖はニットになっています。

 

やはり、ある程度の高度からパラシュート降下するために寒気の侵入防止と、パラシュートライン(紐)の引っ掛かり防止のデザインですね。

 

全体的な縫製は、丁寧かつ正確で、ドイツらしい上質な仕立てです。

4  製造とサイズのデータです。

製造・契約年度 1980年代

製造場所    旧東ドイツ

契約会社    旧東ドイツ

製造会社     〃

材  質    コットン

表記サイズ   52

     (日本人のL〜XL)

各部のサイズ(平置)

        ジャケット

       着丈 約75cm

       肩幅 約50cm

       身幅 約62cm

       袖丈 約65cm

        トラウザーズ

     ウエスト 約50cm

       着丈 約111cm

       股上 約34cm

       股下 約79cm

       裾幅 約17cm

状  態   デッドストック

官民区分   官給品

入手場所   愛知県の専門店

入手難易度  3(困難)

スポンサーリンク


【極美品/品質保証書付】 アンティークコイン コイン 金貨 銀貨 [送料無料] NGC-PF67UC 東ドイツ DDR 1983 Martin Luther 20 マーク シルバー コイン- show original title

スポンサーリンク

5  まとめ

本来なら、専用のベストも同時に分析するべき所ですが、現在特別外出(?)しているようでした。 

 

見つけ次第、記事にしたいと思います。

 

さて、今回のモデルは迷彩効果はともかく、単体で着用する分には少々使いづらいですね。

ジャケットにポケットが少ないのは致命的です。

 

しかし、逆に市販されているウェブベストやチェストリグが使用できる…と考えると途端に用途が広がりそうですね。

 

ましてやサイドアーム用のホルスターも内ポケットになってることを考えると、これは逆に使える迷彩服なのかもしれませんね。

 

そこで問題になってくるのが、入手です。

 

ただでさえ少ない空挺装備、しかも国が亡くなって約30年…もはや絶滅危惧種になっていますね。

(ユニフォームに加えて専用ベストも少ないですよ。)

 

コアな東ドイツ軍マニア以外は、実用を考えないでコレクションとして大切に保管しておくのが良いかもしれませんね。

 

また将来のことを考えてらっしゃる方は、見つけたら最後のチャンスだと思って入手しておきましょう。

 

将来きっと助けてくれると思いますよ。 

 

今回は、貴重な旧東ドイツ軍の空挺迷彩ユニフォームを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20231123更新)

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

参考:今回のモデルとペアで使用する特殊ベストに関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

他の旧東ドイツ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

またまた恐ろしいTwitterを発見しました。

 アルミホイールが変な壊れ方していますね。

ホイールのマークを見ればわかりますが、ヒュンダイ(現ヒュンデ・韓国メーカー)の純正品だそうです。

本体の強度が十分ではなかったのでしょうか?

こんな壊れ方は見たことがありませんね。

これで人身事故に発展したそうです。

 

日本で履いている方は少ない(殆ど居ない?)と思います。

しかしこのホイールを履いた車(ヒュンダイ製車全般も含む)を見つけたら距離をとったりする必要があるかもしれませんね。

 

あなたも気をつけて!

 

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

赤道小町ドキッ (2000 Version)

赤道小町ドキッ (2000 Version)

  • 山下久美子
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes