今回は、第二次大戦中のドイツ武装親衛隊迷彩スモック…のモデル品を分析します。
(コレクションは殆どモデル品です…😅)
モデル品ながら、当時の官給品にも存在した、あるパターンを再現していますね。
おそらく国産だと思われますが、とても良くできていますよ!
中古品ですが程度は良好です!
目次
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1 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(Ⅱ型・プリントずれパターン)とは?
第二次大戦中、ドイツ武装親衛隊に支給された迷彩スモックは、厳正な管理が得意なドイツ軍には珍しく、多くのバリエーションが存在することで有名ですね。
おそらく量産の過程で、製造誤差、材料不足によるつじつま合わせ、私製品の混入などが原因で多種のスモックが存在しているようです。
(戦後ツェルトバーン(テント)を仕立て直して、スモックにしたモデル品も存在していますね。)
有名な伝説のミリタリー雑誌「PXマガジン」では、大まかに迷彩パターンを分類していましたが、実はイレギュラーなパターンが多々あったことが後に判明しています。
今回のモデルは、その中でも全体的に暗い色調のスモックをモデル化、なんとそのプリントミスまで再現している逸品です。
さてさて、それはどんな迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、ドイツ武装親衛隊マニアのみならず、簡易な迷彩服を探していたあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
春夏側前面
全体的に色調が暗く、秋冬用のようなイメージですね。
春夏側背面
秋冬側前面
むしろ秋冬側の方がメリハリが効いていますね。
秋冬側背面
Ⅱ型は胸のスリットが特徴です。
ポケットはありません。
スリットからスモックの下に着用した衣類(多くは制服)のポケットを使用できるようになっています。
袖は手首にゴムを内蔵
前合わせは紐で開閉
ウエストよりやや低い位置にゴムを内蔵しています。
迷彩パターンは、意図的にずらしてプリントされています。
当時の官給品には、まれにこんなタイプがありました。
おまけ
衣類のロールアップ方法(自衛隊方式)
今回のモデルを携行しやすいようにロールアップしてみます。
①衣類の前面を上にして準備
②身幅の約1/3を内側に折りたたみます。
③袖はさらに折りたたんで身体の軸線に並行に
④反対側も同じように約1/3折り畳みます。
⑤袖も同じように折り畳みます。
⑥裾(下部)を上に一つ折りして
⑦襟(上部)方向からなるべく小さくロール(巻き込み)していきます。
⑧そのままずっと巻き上げて裾一枚の内側に巻き込みます。
⑨最後に巻き込んだ両サイドの裾一枚を中に押し込んで完成
これで随分小さくなりました。
パッキングも容易になりますね。
(使用しない時には、枕にもなりますよ!)
デザインにもよりますが、ジャケットやコートにも応用可能です。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地に、春夏側がブラウンをベースに濃淡3色のグリーンを、秋冬側が、ライトブラウンをベースに濃淡3色のブラウンを用いて、葉、雲型、斑点を描いています。
他のモデルより、各色の色調が暗いものになっていますね。
そのため、春夏側でも秋冬型のように感じます。
今回のモデルの最大の特徴は、生地(生成りまたはホワイト)に迷彩をプリントする際、何らかの原因で正常にプリントされなかった状態(つまりプリントのずれ)を見事に再現しています。
所々、ホワイトの波型が出ているところがその部分です。
これは当時の官給品にも存在したミスでしたが、1着でも迷彩服を多く準備する必要があったので、大きくズレたもの以外は武装親衛隊に納入されました。
面白いですね。
生地は、コットンの平織りで、薄く軽量です。
迷彩目的の簡易衣料品なので、防風、防寒、防水性能は付加されていません。
デザインは、エポレット、ライニング、ポケットがなく、腰にスリットがあるのみです。
(下に着用している衣類のポケットを使用します。)
ポケットはⅢ型から標準装備になりましたね。
薄い生地なので小さくロールできることから、携帯性に優れた迷彩スモックですよ。
全体的な縫製は、やや雑で不正確ですがモデル品なので無問題ですね!
4 製造とサイズのデータです!
製造契約年度 1990年代
製造場所 不明
契約会社 不明
製造会社 不明
材 質 コットン
表記サイズ 表記なし
(日本人のXL以上)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約60cm
身幅 約80cm
袖丈 約68cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
プリントをわざとずれさせたり、そう見えるようにした迷彩は、ヨーロッパの軍隊で時々目にしますね。
(ベルギー軍とか…)
勿論、大戦中の武装親衛隊迷彩スモックは効果を意図したものではありませんでしたが、なんらかの効果があったのかもしれませんね。
さて今回のスモックですが春夏側はメリハリがなく、フィールドでは人体のシルエットが浮いてしまうようですね。
やや効果が低いかもしれません。
でも秋冬側は素敵なコントラストなので、効果が期待できそうですよ。
サバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟、キャンプ場でのかくれんぼに使えそうですね。
普段着でフィールドまで行って、さっと上から被るだけで効果的な迷彩服になるのが便利です。
また、モデル品なのでガンガン使用できるのも魅力ですね。
ただ、今回のモデルは、少し前のモデル品なので現時点では製造が中止になっています。
でもまた製造するかもしれません。
大戦中のドイツ武装親衛隊迷彩装備はいずれも人気のアイテムなので期待できます。
気長に待ってみましょう!
勿論、今回のモデルも後日オークションへ出品予定です。
もうしばらくお待ちください。
今回は、当時のミスまで再現した第二次大戦中の武装親衛隊迷彩スモック(モデル品)を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231007更新)
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参考:他の武装親衛隊迷彩スモックに関する記事はこちらです。⬇︎
迷彩のプリントのずれを意図的発生させた各種装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
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