今回は、1980年代の旧東ドイツ軍迷彩バックパックを分析します。
ひと頃は大量に出回っていましたが、最近はかなり減ってきていますね。
バックパックですが、単体では背負えないのが特徴です。
今回は保管時の汚れがありますが、デッドストックですよ!
目次
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1 旧東ドイツ陸軍迷彩バックパック(レインドロップ迷彩)とは?
1990年に、それまで東西に分断されていたドイツが再統一されました。
冷戦を背景とした東西ドイツの悲劇が終わった瞬間でしたね。
…と同時に、世界の軍装品マニアに大きな福音をもたらせました。
それは…多くの旧東ドイツ軍の装備品は一部のアイテムを除き用途廃止となり、多くの官給品が民間業者へ払い下げられたのでした。
特に個人装備は世界中に拡散し、日本でも東京の老舗ショップが大々的に輸入して販売していますよ。
(おそらく現在でも在庫が残っていると思われます。)
これにより、冷戦当時「幻」とまで言われた東ドイツ軍装備品が、いつでも誰でも簡単に入手できるようになったのです。
(今考えても素晴らしい出来事でした!)
特に私が驚いたのは、本当に使える装備が多かったことですね。
今回のモデルは、そんな旧東ドイツ軍が支給していたバックパックになります。
バッグにショルダーストラップが付いていませんが、それには秘密がありましたよ。
さてさて、それはどんなバックパックなのでしょうか?
今回は、旧東ドイツ軍装備品マニアのみならず、日常生活でも使用できる安価な軍用バッグをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 迷彩バックパックの全体及び細部写真
全体形
上部にハンドルがあって、ハンドバッグに見えますね。
前面
背面
上面
下面
左側面
右側面
上面のハンドル
その下に迷彩生地のループがありますね。
ハンドルを固定しているグレイの生地はナイロン製
上面のフック
(アルミニウムとステンレススティール)
上蓋のストラップとバックル
ストラップ先端は金具で補強。
(全てアルミニウム)
バックルには鋸刄があって、ストラップを差し込むだけでも、ある程度のストッパーの役割を持たせています。
下面のDリングとフック
全てアルミニウム
上蓋に付いているネイムケース
(透明プラスティックのカバー付き)
中蓋
ストラップとバックルで開閉
内部にはODのナイロンシートが敷き詰められています。
イメージ的にはブルーシートの丈夫なタイプですね。
側面は二重になっていて、引き出して口を閉めることで、防水性を高めることができますよ。
バッグ内側のナイロンシート拡大
表面が立体的な加工が。
これにどんな効果があるのでしょう?
(糸がコーティングされていて、強度を高めているのでしょうか?)
中蓋のスタンプ
こちらは検査スタンプでしょうか?
やはり単体ではハンドバッグですね。
兵用サスペンダー
前面(身体側)
金具は全てアルミニウム製
背面
背面から見ると、ちょうど「Y」の字に見えるので「Y型サスペンダー」と呼ばれます。
背面のDリング
左右に2個、合計4個あります。
背面端末のフック
ウエストのベルト背面に引っ掛けます。
前面端ストラップ①
Dリングとサイズ調整用バックル
こちらをバッグ下部のフックに取り付けます。
前部ストラップ②
こちらはウエストのベルトに引っ掛けます。
スクエアリングの用途は?
サスペンダーをハンドバッグに取り付けた状態
バッグのフックやDリングに連結してバックパックのショルダーストラップとして使用可能
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3 その特徴とは?
迷彩生地は、カーキブラウンをベースに、ブラウンでやや長い破線を縦にプリントしてあります。
いつものレインドロップ(雨垂れ)迷彩ですね。
一見奇妙な迷彩に見えますが、フィールドでは迷彩効果が高いという情報もありますよ。
(末期の東ドイツ陸軍は、個人装備は全てこの迷彩でした。)
生地はやや厚いコットン製でサテンに似た織り方がされていますね。
これは、同時期のツェルトバーン(テント)やマガジンパウチに使用されている生地と同じものです。
デザインは蓋付き直方体でとてもシンプルですが、上面にハンドル、各部に各種リングやフックが取り付けられていますね。
これは、兵用のサスペンダーに取り付けてバックパック(背のう)として使用するための装備です。
単体ではハンドバッグとして、サスペンダーに装着するとバックパックとして使用が可能です。
(因みに、サスペンダーは専用のベルトでなくても装着可能ですよ。)
面白いのは内部構造で、容量を超えるサイズのナイロン袋風になっているところですね。
通常の状態では、上蓋の左右から雨などの侵入(中蓋がありますが完全に水は防げません。)が懸念されます。
でもこの袋の引き出して中に内容物を入れ、袋を閉じることでかなりの防水が期待できますね。
よく考えて造られています。
全体的な縫製は、ドイツ製ながら少々雑で、荒らしいところがありますが、強度は十分です。
(サスペンダーは少々粗末な造りです。)
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代?
・製造場所 旧東ドイツ
・契約会社 旧東ドイツ
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ナイロン
・各部のサイズ 縦 約32センチ
横 約31センチ
厚さ 約14センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 名古屋の専門店
・入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
優秀な化学素材全盛の現在では、コットン製の厚い生地は少々時代遅れに見えます。
(水を吸うと重くなりますしね。)
でも戦闘やキャンプを考えると、ナイロンなどより遥かに火に強いのが利点ですね。
バックパックにする分には、専用のサスペンダーが必要ですが、そのままでもハンドバッグとして使用できますね。
迷彩パターンも迷彩に見えないところが汎用性があります。
パックの容量は大きくありませんが、逆に普段使いにはピッタリかもしれませんね。
使えるバッグなのでは?
ただし今回のモデルも、デッドストックは数が減ってきました。
2021年現在では、限られたSHOPでしか入手できないようです。
(中古品なら大手通販サイトで入手可能。)
もしあなたがまだ入手していないなら、少々急いだ方が良いかもしれません。
私もまだ2個しか入手できていないので、追加で購入したいです。
(東京の老舗なら、まだデッドストックがあるでしょうか?)
今回は、亡国旧東ドイツ陸軍の便利なバックパックを分析しました。
次回は、自衛隊の装備品を分析します。
お楽しみに!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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