今回は、2000年代の中国共産党武装警察迷彩ユニフォームを分析します。
武装警察としては、最初に採用したデジタル迷彩装備ですね。
人民解放軍陸軍とは一線を画した迷彩が特徴です。
問題点もありますがデッドストックですよ！
目次
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１ 中国共産党武装警察迷彩ユニフォーム（05式？）とは？
今も記憶に残る2008年5月12日の「四川地震」。
マグニチュード8の地震で、信じられない被害が出ていました。
地震の規模もさることながら、低い耐震基準で建設された家屋、いつもの手抜き工事が被害の拡大に拍車をかけていましたね。
加えて中国全土で横行した募金詐欺！
図らずも「中国人を裏切るのは中国人」という図式が確認された地震でもありました。
そんな中、救助にあたる人民解放軍兵士の中で、見慣れた迷彩服の他に違う迷彩服を着用している兵士がいました。
彼らは、中国共産党の人民武装警察でしたね。
今回のモデルは、まさに四川地震当時に中国共産党人民武装警察で使用されていた迷彩ユニフォームになります。
人民武装警察に関しては以下をご覧ください。↓
当初、人民解放軍陸軍と同じ迷彩ユニフォーム（94式、97式）を使用していた人民武装警察でしたが、2000年頃から独自の迷彩ユニフォームを装備するようになりましたね。
（05式という型式番号という説があります。）
人民解放軍陸軍装備よりも良い仕立て…と思いきや、思わぬ落とし穴もありましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか？
今回は、中国共産党装備マニアのみならず、比較的安価な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう！
２ 全体及び細部写真です！
ジャケット
前面
やはり丈の短いタイプですね。
エポレットについては後述します。😅
背面
前面裏側
ん？ポケット内側生地の角度が左右で違っているように見えますね？🤔
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナー
ジッパーの刻印
データスタンプ
2006年度契約品です。
エポレット
ボタンで開閉…するのですが、なんとボタンホールが開いていませんでした！
中共装備あるあるですね。
胸ポケット
ジッパーで開閉。
右袖ポケット
マジックテープで開閉
左袖のループ
ペン用ですね。
襟章
支給前に予め縫い付けられています。
袖
テーパー付き。
袖の楕円形補強生地
パットは入っていません。
袖口はマチなし。
ダットファスナーで開閉調整。
ウエスト左右にはゴムを内蔵
ダットファスナー表面の刻印
エポレットのボタン
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
データスタンプ
前合わせはボタンのみ。
前合わせ頂部のボタンは大きいタイプ。
右側面レイアウト
腰スラッシュポケット
マジックテープで開閉。
ただし位置がズレていますね。😅
背面中央のベルトループはやはり２本。
裾にはサイズ調整タブ付き。
ボタンで調整。
こちらもボタンホールは開いていませんでした。😅
着用例
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３ その特徴とは？
迷彩は、ホワイトの生地に、ライトグリーン、グリーン、ブラウン、ブラックを用いて大小様々な雲型を描き、各色の境目を四角いダットランダムに配置しています。
（全般的には小さな雲型ですね。）
そのため近距離では、各色の境目に暈かしが入っているように見えるのが特徴です。
生地は薄いコットンとポリエステルのリップストップで、頑丈かつ通気性が良好ですね。
（今回のモデルはデッドストックなので、ややゴワゴワ感がありますが…。）
デザインは、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、右袖ポケット、左袖ループ２本
丈が短い人民服タイプ。
トラウザーズは、腰スラッシュポケット×2で、裾付近にはサイズ調整タブがあります。
面白い（？）のは、エポレットや裾のサイズ調整タブのボタンホールが開いていなかったところですね。
支給後に受領した兵士が自分で開けるのでしょうか？
（そんな訳ないですよね。😅）
全体的な仕立ては、人民解放軍陸軍の各種迷彩ユニフォームより上質です。
４ 製造とサイズのデータです。
製造・契約年度 2006年
製造場所 中国
契約会社 中国共産党
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 2
（日本人のL）
各部のサイズ（平置）
ジャケット
着丈 約65cm
肩幅 約48cm
身幅 約61cm
袖丈 約61cm
トラウザーズ
ウエスト 約45cm
身丈 約93cm
股上 約31cm
股下 約73cm
裾幅 約24cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 2（やや困難）
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５ まとめ
今回のモデルは、迷彩パターンやデザインはともかく、色味は陸上自衛隊の１型迷彩に似ていますね。
明暗がはっきりしているので分裂効果も期待できそうです。
日本でも効果的な迷彩服と言えるでしょう！
サバイバルゲーム、狩猟、リエナクト（コスプレ）などに使用できそうです。
（リエナクト以外では、襟章を外した方が良いかも。）
ところで現在の人民武装警察は、新型迷彩服（07式？）が導入されていますね。
これらの迷彩服は、残縁ながら大手通販郷では取り扱われていません。
でも東京の老舗ショップがネット通販しているので、今回のモデルや新型も入手可能ですよ。
（しかも欧米諸国の迷彩服より比較的安価なのが助かりますね。）
販売されているのは勿論デッドストックなのですが、今回のモデルのように一部不備がある場合があります。
通販で購入する場合でも、細かい箇所まで質問して確認しましょう。
私は、同迷彩のキャップや他の装備品を探してみたいと思います。
今回は、中国人民武装警察の迷彩ユニフォームを分析しました。
それではまた、次回をお楽しみに！
（20240114更新）
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参考：他の中国共産党装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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