今回は、2000年代のロシア軍トロピカル迷彩ユニフォームを分析します。
迷彩服の底なし沼と言われるロシア物の中でも、とても珍しいモデルですね。
入手するまで、こんなデザインの迷彩服があることを知りませんでした。
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 ロシア陸軍トロピカル迷彩ユニフォーム(旧ソ連大戦パターン類似迷彩・PX品?)とは?
旧ソ連時代もそうだったと思いますが、同盟国は必ずしも寒冷地にあるわけではないのですね。
例えば、かつてのベトナム。
ベトナム戦争時代は、旧北ベトナムに旧ソ連の軍事顧問が駐留していたことは、今では周知の事実ですよね。
(勿論旧南ベトナムにはアメリカ軍の軍事顧問が駐留していました。)
ベトナムみたいな熱帯では、シベリアで使用している軍装そのままでは、かなり不都合がありますね。
そのため、当然ですが現地に適応した装備が必要になるんですね。
今回のモデルは、ロシア軍が熱帯のどこかの国で使用(?)するために開発した、専用の迷彩ユニフォームになります。
でも、驚くことに迷彩パターンは第二次大戦中のソ連時代に開発されたものの改良版でしたよ!
現代に復活した迷彩と言えそうですね。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、ロシア軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
ロシア軍もので半袖は珍しいですね。
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
生地が薄いので、迷彩がやや透けていますね。
タグ表裏
前身頃裏側に会った手書きタグ
エポレット
階級章用の生地付きです。
ボタンで開閉
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケット本体にはプリーツ付き
(現時点ではボタンホールが小さすぎてボタンが掛けられませんでした。😞)
珍しく半袖です。
しかもとても短いですね。
裾は人民服タイプで、裾までボタンあり。
裾左右にゴムを内蔵。
トラウザーズ
前面
ロシア軍としては珍しく、膝ポケットがありませんね。
背面
左右非対称デザインです。
前面裏側
背面裏側
タグ
右側面レイアウト
ウエスト左右にはゴムを内蔵
腰スラッシュポケット
ヒップポケット
ボタンで開閉
前面にはアイロンを当てなくてもシュっとするように、細くライン状に縫われています。
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3 の特徴とは?
迷彩は、ダークイエローの生地に濃淡2色のグリーンで、輪郭が階段状の雲型を描き、所々にマホガニーブラウンで同じようなパターンを小さく描いています。
これは第二次大戦中のソ連軍が、一部の職種(狙撃兵とか)に支給した迷彩と、とてもよく似ていますね。
1940年代旧ソ連軍狙撃兵用スモックと戦闘服
Dennis Desmond著「CAMOUFLAGE UNIFORMS OF SOVIET UNION AND RUSSIA」より引用
大戦中のモデルの構成色は、ダークイエイローにグリーンとブラックグリーンでしたが、今回のモデルはグリーンの色調が明るく、ブラウンが足されていますね。
色調の鮮やかさが、なんとなく熱帯を連想させますよ。
生地は、コットンとポリエステルの混紡平織で、軽量で通気性があり、肌触りも良好です。
(サラサラですね。😃)
デザインは、ジャケットがこれも旧ソ連の人民服半袖版といった印象です。
一方、トラウザーズはとてもシンプルで、ロシア本国で使用しているものとは全くデザインが違いますね。
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2で袖にはボタンとタブが付いていますが、調整はできません。
トラウザーズは、左右腰スラッシュポケット×2、ヒップポケット×1で膝ポケットはありません。
全体的な縫製は、やや雑なところもあって、強度も足りないところがあるようです。
いろんな意味で、ロシアスタンダードですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 ロシア
契約会社 ロシア
製造会社 〃
材質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 50
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約70cm
肩幅 約43cm
身幅 約59cm
袖丈 約24cm
トラウザース
ウエスト 約37cm
股上 約33cm
股下 約82cm
裾幅 約24cm
着丈 約111cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品?
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルで少々疑問に思ったのは、半袖であるというところです。
薄い生地、鮮やかな迷彩で、熱帯雨林などでの使用を考慮していると思われるのですが、半袖なら害虫の侵入や攻撃を受けるのでは?
(ベトナム戦争時のアメリカ軍では、ジャングルファーティーグ袖の切り取りに罰金がありましたね。…それでも改造する者が後を絶たなかったとか?😎)
それに、ジャングル戦を想定するなら皮膚が露出して、せっかくの効果的な迷彩が台無しのような気がします。
優秀なロシア軍なので、何か代替手段があるのかもしれませんね。
さて今回のモデルですが、やはり全く見かけません。
ロシア軍専門店(…があるのかどうかはわかりませんが、その方面に強いお店)にはあるかもしれませんが、おそらく高価でしょう。
国内オークションやフリマでも、まず見掛けません。
(出品されるや否や、瞬時に売れている可能性もあります。)
探しているあなたは、海外のオークションを覗いてみましょう。
もしかしたら、出品されているかもしれませんよ。
私は、長袖(ロングスリーブ)と、存在しないとは思いますが、フィールドジャケットを探してみたいと思います。
今回は、古い迷彩を採用したロシア軍のトロピカル迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230318更新)
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参考:他のロシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見つけました!
ドライブしてたら隕石みたいなの落ちてきて、死んだと思った。
— nanae (@nanaria___778) 2020年11月28日
📍徳島県 板野インター付近 南東の空 pic.twitter.com/gIvaxjFGCP
比較的近くのように見えますね。
(被害のニュースはありません。)
隕石拾ってみたいですね。
(火球すら見たことがないです😞)
読んでいただき、ありがとうございました。
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