こんにちは!
今回は、イギリス軍の熱帯用迷彩服を分析します。
自衛隊風に言えば「防暑服」になるのでしょうか?
デザインも迷彩生地も、一般のDPMスモックとは違うものになっていますね。
今回のアイテムも極上品ですよ!
目次
- 1 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)とは?
- 2 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の特徴とは?
- 4 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)まとめ
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1 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)とは?
世界中に植民地があって「太陽の沈まない国」とまでいわれたイギリス。
凄いですね。
そんなイギリスの植民地は、必ずしも温帯ばかりの国ではなく、乾燥地帯(砂漠)、寒帯、そして熱帯の国がありましたね。
今回のモデルは、熱帯の植民地における活動用に、1960年代以降に製造された専用の迷彩服になります。
都合、同時期のジャケット2着と少し後のトラウザース一着を分析しますが、いずれも少しづつ違った箇所がありますよ!
さてさて、それはどんなトロピカルユニフォームなのでしょうか?
今回は、イギリス軍マニアまたはDPMのマニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の全体及び細部写真
ジャケット①(1970年代)
前面
ご存知DPMですが、色調が一般的なものより鮮やかになっています。
(ダークイエローとグリーンが明るいですね。)
パターンはP68系のようです。
背面
でも、今回のモデルはまだ大人しい色調です。
前面裏側
生地が薄いので、迷彩色が顕著に透けていますね。
背面裏側
タグ①
サイズ表記などが古いタイプですね。
前合わせはジッパーとボタンです。
襟周りレイアウト
襟はボタンで立てることができます。
エポレットはテーパーなしのラウンド型。
胸ポケット
角度がついていて、ボタンで開閉
袖
ややテーパーが付いています。
袖口はボタンで開閉・調整
左袖ポケット
ペンポケットです。
ジッパー
刻印は「OPTI」
ボタン
皿型でカーキのプラスティック製
以前のタイプですね。
ジャケット②(1970年代)
前面
デザインや迷彩パターンは同じですが、迷彩の色調がやや違うモデルです。
背面
タグ②
ジャケット①のタグと概ね共通していますね。
同時代のもののようです。
タグの上のスタンプ
でも数種類のスタンプが押されていました。
迷彩色調の違い(その1)
左:ジャケット②
右:ジャケット①
ジャケット①のグリーンがよりエメラルドグリーンに近いですね。
迷彩色調の違い(その2)
左:ジャケット②
右:ジャケット①
メーカーも同じですし、単なる製造誤差でしょうか?
(だとしたら、誤差が大きすぎ?)
トラウザーズ(1980年代)
前面
ジャケットより一般のDPMに近い色調ですね。
背面
パターンはP85です。
前面裏側
やはり生地が薄いので迷彩は殆ど透けていますね。
背面裏側
タグ(表裏)
表記方法が最近のものですね。
品名に「JUNGLE」の文字が!
前合わせはジッパーですが、ウエストにはコットン製の紐があります。
(紐はイギリス軍の伝統のようです。)
右側面レイアウト
ウエストのサイズ調整タブ
ボタンはデープグリーンのプラスティック製
1970年代モデルと全く違うボタンですね。
長いベルトループとスラントポケット
膝ポケット
ボタンで開閉
ちゃんと折り返しがあります。
裾のドローコードは裏側に出ています。
生地の違い
上:1980年代トラウザーズ
下:1970年代のジャケット
トラウザーズは目の粗い、より通気性を重視した織り方になっていますね。
一方ジャケットは、パイロットスーツなどと同じギャバジンのようです。
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3 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の特徴とは?
迷彩は、パターンこそDPMですが、各色の色調が一般的なDPMより鮮やかですね。
ホワイトの生地にダークイエロー(場合によってはオレンジイエイロー)グリーン(場合によってはエメラルドグリーン)、ダークブラウン、ブラックを用いて、刷毛で小さく丸く塗ったようなパターンを描いています。
そして各色の境界(一部)を、細かいダットでぼかしているところは、通常のDPMと変わりません。
ただし、今回はジャケットがP68系、トラウザーズがP85系パターンになっています。
生地は、ジャケットがパイロットスーツとよく似た、コットンギャバジンで、細い糸で緻密に編まれていますね。
一方トラウザーズは、目の粗い独特の織り方をした通気性の良いものになっていますよ。
(時代で進化してるのでしょうか?)
どちらも、軽量で丈夫そうです。
デザインは、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、袖ポケットのシャツタイプで、前合わせは、なんとジッパーとボタンの併用です。
(高温多湿なジャングルでの虫の侵入を想定しているのでしょうか?)
トラウザーズは、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2で、ウエストにはサイズ調整タブがあります。
イギリス軍伝統の、長いベルトループや腰紐も継承されています。
全体的な縫製は、とても丁寧で強度も十分ですね。
さすがイギリスです。
4 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
(トラウザーズは1980年代)
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 1
80/84/100
(トラウザース)
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約70センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約53センチ
トラウザーズ
ウエスト 約41センチ
股上 約34センチ
股下 約78センチ
裾幅 約21センチ
着丈 約105センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 沖縄の専門店
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5 イギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォーム(熱帯用DPM)まとめ
私の記憶が確かなら、1991年から始まった湾岸戦争で砂漠用迷彩服が不足していたイギリス軍は、一時今回のモデルのようなトロピカルユニフォームで参加していた部隊(後方部隊?)もあったような気がしました。
実は、湾岸戦争時に開発された砂漠用迷彩服は、トロピカルユニフォームが原型なんですよね。
(生地の種類は違っていましたが…。)
今回のモデルは、軽量で通気性の良いジャケットとトラウザーズであるため、真夏の活動に向いていますね。
(もしかしたら、モスキートプルーフかも?)
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプなどにはもちろんですが、真夏のファッションにもインパクトがあって面白いかもしれませんね。
実はこのトロピカルユニフォームは、生地や迷彩パターンを僅かに変更(マイナーチェンジ)しながら、つい最近まで使用されていました。
(現在ではMTPのモデルに移行して行ったようです。)
そのため最近のモデルは入手が容易ですが、今回のモデルのように1970年代のモデルは年々品薄になってきていますね。
探しているあなたは、イギリス系に強いSHOPかネットSHOPを探してみましょう。
また、稀にですが古着屋さんで見かけることがあります。
「まさかここにはないだろう!」と思われるところも、念のためチェックしてみましょう!
私は、もっとビビットなカラーの上下デッドストックを探してみたいと思います。
(下の広告のような色調のモデルです。)
今回は、イギリス軍熱帯用DPMのユニフォームを分析しました。
次回は、イギリス軍つながりで、比較的新しいパイロットスーツを分析します。
お楽しみに!
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参考:他のイギリス軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました。
プーさん率いる64中国人民解放軍海軍空母と艦載機の画像です。
PLA海軍、初期のゼロから養成された艦載戦闘機のパイロットが空母資質認証を取得した。今までのパイロットは、すべて元陸上戦闘機パイロットだった。 pic.twitter.com/rx4BGKnAFa
— OedoSoldier (@OedoSoldier) 2020年11月6日
なかなかやりますね。
注目したのは、艦載機のカナード翼、機体翼下や胴体下のハードポイント、着艦支援HUD、パイロットのヘルメット、パイロットスーツでした。
この空母がもたらす脅威は何か?
沈めるのにはどうすれば良いのか?
これらを真剣に考えていきたいですね。😎
読んでいただき、ありがとうございました。
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