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絶滅した装備品です!【アメリカの軍服】空軍パイロットトラウザーズ(E–1A・6285)とは? 0568 🇺🇸 ミリタリー USAF FLIGHT TROUSERS E-1A(INNER・BLUE・6285)1950

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今回は、1950年代のアメリカ空軍のフライトトラウザーズを分析します。

通常、以前分析したウールフライトジャケットA–1Aとペアで使用するトラウザーズですね。

www.military-spec-an.com

今ではすっかり使用されなくなったエアフォースブルーが懐かしい一品です。

今回のアイテムは中古品ですが、使用感の少ない極上品ですよ!

   目次

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1  アメリカ空軍パイロットトラウザーズ(E–1A)とは?

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あまり知られていませんが、太平洋戦争時のアメリカ軍に空軍はありませんでした。

 

その代わり陸軍および海軍に航空隊という部隊がありましたね。

(これは旧日本軍も同じでした。)

 

しかし1947年に、陸軍航空隊が「アメリカ空軍」として独立。

 

折しも航空機がそれまでのレシプロエンジンからジェットエンジンに移行しつつあった時期でもあり、心機一転、新しい組織として出発することになりました。

 

これに伴い、個人装備もそれまでの野戦を目的としたグリーン系のユニフォームカラーを、目も覚めるようなブルー(その名もエアフォースブルー)やセージグリーン(グレイ系)に変更されたのでした!

 

まさに新しい時代を迎えるに相応しい、今から思えば「お気楽、極楽、アメリカ空軍」という体制でしたね。

(夢と希望に満ち溢れていました!)

 

今回のモデルは、その頃に開発されたトラウザーズです。

 

品名にあるように、防寒目的のフライトジャケットやオーバーパンツの下に着用するもののようです。

 

とてもリッチな素材で来ていますよ!

  

さてさて、それはどんなトラウザーズなのでしょうか?

 

今回は、アメリカ空軍マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面f:id:akmuzifal6489:20201106150258j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側
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タグ
まだFSN(連邦物品番号)の時代ですね。f:id:akmuzifal6489:20201106150251j:image

 

ウエスト付近レイアウト
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前合わせはジッパーと2個のダットファスナーです。
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ウエスト背面にはサイズ調整用のストラップあり

金属製のバックル
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右側面レイアウト
ポケットは垂直のスラッシュポケットのみですね。
ウエストの水平ループは、汎用サスペンダー用です。
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裾はニットです。
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膝裏には中綿入りのソフトなパットあり。
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臀部も円形のソフトパット入り
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ジッパーは有名な「CONMAR」
レザー製のプルタブは、使用感の目安になります。
今回のモデルは、使用頻度が少ないようですね。
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3  その特徴とは?

生地は、エアフォースブルーに染められたウールギャバジン製です。

(リッチですね。)

 

肌触りはガサガサしていますが、保温力が高いですよ。

(冬、直接肌に触れても、コットンや化繊のようにヒヤッとしないのが良いですね💕)

 

ライニングはありませんが、膝と臀部にはパットがあります。

 

デザインは、左右の腰スラッシュポケット×2で、ウエスト背面にはサイズ調整用のストラップ、側面にはサスペンダー用のループが装備されていますよ。

 

全体的な縫製は、後の製品より丁寧かつ正確で、強度も十分です。

 

私見ですが、アメリカ軍衣料品の縫製技術は、この頃がピークのような気がします。

(この後は、雑ですがより頑丈を追求している印象です。) 

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1950年代

製造場所    アメリカ

契約会社    アメリカ

製造会社     〃

材  質    ウール

表記サイズ   36

      (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

     ウエスト 約38cm

       股上 約36cm

       股下 約68cm

       裾幅 約19cm

       着丈 約100cm

状  態   中古極上品

官民区分   官給品

入手場所   岐阜の専門店

入手難易度  3(困難)

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5  まとめ

結局このトラウザーズもジャケット同様、後に生地をセージグリーンに変更して使用されました。

 

しかし、パイロット装備が一連のCWU(コールドウェザーユニフォーム)シリーズによるレイヤード(重ね着)システムに移行していったため、短い期間で廃止されましたね。

 

どうやら、時代遅れの装備だったようです。

 

でもパイロットではない我々には使い道がありそうですよ。

 

ウールは水に濡れても保温力があり、火がついても炎をあげて燃え上がることもがないので、防寒素材としては最適です。

 

当初の用途どおり、防寒用のインナーとして使用するのが良いかもしれません。

 

サバイバルゲームでは嵩張って動きに影響がありそうですが、狩猟、野鳥観測、キャンプ、バイクなどには使えるかも。

 

でも、数がとても少ないですね。

(絶滅危惧種です。)

 

購入しても実用目的というよりは、将来のために大切に保管してくのが良いかもしれませんね。

(きっと助けてくれますよ!)

 

私は、引き続きデッドストックとサスペンダーを探してみたいと思います。

 

今回は、夢と希望に満ち溢れていた時代のアメリカ空軍フライトトラウザーズを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20231218更新)

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参考:同時期のウールフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

 1940年代〜1950年代のアメリカ空軍装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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