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【アメリカの軍服】空軍ラインジャケット(4883C・OG)とは? 0436 🇺🇸ミリタリー

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今回は、1960年代のアメリカ軍ライン(列線)ジャケットを分析します。

最初のモデルは、生地がセージグリーンでしたね。

ベトナム戦争勃発と同じ頃に変更されました。

中古品ですが、程度は良好ですよ!

   目次

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1  アメリカ空軍ラインジャケット(4883C・OG)とは?

1947年に、それまでのアメリカ陸軍航空隊から新しく独立したアメリカ空軍。

 

陸軍の雰囲気を一新しようとしたのか、それまでのOD(オリーブドラブ)に変わる新しいシンボルカラーを採用しました。

 

「エアフォースブルー」と「セージグリーン」です。

 

パイロットのスーツやフライトジャケットは、目も醒めるような鮮やかな「エアフォースブルー」を採用。

地上勤務員の衣類には、セージグリーンを採用しました。

 

しかし朝鮮戦争に参加したときに、思わぬ問題が発生します。

 

エアフォースブルーの被服は、戦場では目立ちすぎたのです。

 

また最前線の基地では、敵のゲリラなどに襲撃される場合もあり、明るいセージグリーンも地上戦闘に不向きとされました。

 

結局、1950年代後半からは、「エアフォースブルー」に替えて「セージグリーン」や「オリーブグリーン」が採用。

 

地上勤務員は、「セージグリーン」から「オリーブグリーン」に変更されましたね。

 

今回のモデルは、そのオリーブグリーンに変更された時代のジャケットになります。

 

セージグリーンのモデルと、デザインは全く変わりませんが、生地色が変わっただけで大きく印象が変わりましたよ。

 

また、思わぬ効果もあったようです。

 

さてさて、それはどんなジャケットなのでしょうか?

 

今回は、アメリカ空軍マニアのみならず、ファッションで個性を追求したいあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  ラインジャケット(4883C・OGモデル)の全体及び細部写真

前面

通称「へちま襟」と呼ばれる丸い襟が特徴ですが、ここは賛否両論ですね。

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背面
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前面裏側

フルにライニング(内張)があります。

内ポケットはありません。

前身頃や袖口にはライナー取り付け用のボタンがあります。
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背面裏側
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前合わせはボタンのみ。
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タグ

1965年度契約品です。
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胸ポケット

ダットファスナーで開閉
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腰ポケット

こちらも  ダットファスナーで開閉

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ウエストのドローコード

出口にはブラックのレザーが縫い付けられています。
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ボタンは隠しボタンで、ボタンホール付近は、何故かODの生地が使用されています。
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襟の裏にはジッパーが!
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ジッパーの刻印は「CONMAR」
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中にはフードが入っていました。

フード背面
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フード前面

左胸ポケットは、フラップにスリットがあってペンが差せます。

(写真撮るのを忘れていました。)
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3  その特徴とは?

生地はOG(オリーブグリーン)のコットンサテンで、タグに「OG–107」と記入されている通り、陸軍のユーティリティユニフォームと同じ生地ですね。

 

やや厚く、緻密に織られていて、防風性能が高いです。

(しかし、やや重いです。)

 

デザインは、「へちま襟」と呼ばれる丸い襟(フード内蔵)、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2のコートタイプで、セージグリーンのモデルと全く変わっていません。

 

アメリカ軍特有の、見た目より頑丈さを追求した縫製になっていますね。 

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1965年

・製造場所     アメリカ

・契約会社     アメリカ

・製造会社      〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    S–R

         (日本人のM〜L)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約76センチ

          肩幅 約45センチ

          身幅 約56センチ

          袖丈 約58センチ

・状  態     中古並品

・官民区分     官給品

・入手場所     愛知県の専門店

・入手難易度    3(困難)

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5  まとめ

前のセージグリーンモデルは、実は大きな欠点がありました。

 

生地自体が薄いカラーなので、汚れが目立ってくるんですよね。

 

特に、襟、袖などの肌が直接接する箇所は、セージグリーンがカーキに変色する場合が多かったですね。

 

また、洗濯によって各部が白っぽくなってみすぼらしく見えるのも問題でした。

(現在残っているセージグリーンモデルは、殆ど汚れが酷いものが残っていますよね。悪いことに最新の洗剤やクリーニングでも落ちません。)

 

その点OGモデルは、汚れが目立たないようです。

 

今回準備はできませんでしたが、このジャケットには、専用のライナーが存在しています。

このライナーを装着したら、冬でも着用できますよ。

 

単色で、程度の良いものはとても綺麗にエイジングがなされていて、風格をも感じるものもありますよ。

 

男性のファッション誌でも、多く取り上げられていて、アレンジやコーディネートが紹介されています。

 

プレーン(パッチや記章が付いていないモデル)は、ファッションに最適かもしれませんね。

 

一方コアなミリタリーマニアは、ぜひフルパッチのモデルを探してみましょう。

 

残念ながら、今回のジャケットは時代とともに減ってきていて、価格も数に反比例しています。

 

中古でも程度の良いものは高価になってきていますよ。

 

でも最近各地でモデル品が製造されていて、出来も良好です。

 

未使用品を着用したい方は、モデル品購入という手もありますので安心ですね。

 

梅雨明けもまだ遠いですが、今年の秋に今から入手してみてはいかがでしょうか?

 

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今回は、生地をOGに変更したアメリカ空軍ラインジャケットを分析しました。

 

次回は、アメリカ空軍つながりで、有名なフライトジャケット…のモデル品を分析します。

お楽しみに!

(20210903更新)

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参考:今回のモデルの前に採用されていたセージグリーンのモデルはこちらです。⬇︎ 

www.military-spec-an.com

 今回のモデルと同時期のアメリカ空軍フライトジャケットはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

     ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

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