今回は、1940年代のアメリカ軍海兵隊のKA–BARナイフを分析します。
海兵隊員に支給されていた定番のナイフですね。
残念ながら近年のアメリカ製モデル品になります。
でも雰囲気は抜群ですね。
かなり使用感がありますが、程度は良い方ですよ!
目次
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1 アメリカ軍海兵隊員用KA–BARユーティリティーナイフ(アメリカ製モデル品)とは?
アメリカ軍のみならず、世界の海兵隊員は、多くの場合過酷な作戦や任務に投入される場合が多いですね。
特に、島嶼における作戦には、まず海兵隊が上陸して橋頭堡を確保しつつ、後続の陸軍を待つ…などという場合が日常茶飯事です。
そのため、より屈強な精神力が求められるようですね。
ただしアメリカ軍の場合は、陸軍の装備よりもやや劣る場合が多く、かつての湾岸戦争では陸軍が最新のM1戦車であったのに、海兵隊は一時代前のM60戦車でしたね。
(それでもイラク軍のT–72戦車を撃破したりしていました!)
そんなアメリカ軍海兵隊員の個人装備ですが、ベトナム戦争くらいまでは、やや古い(例えば第二次大戦中の)装備が支給されたりしていました。
でも海兵隊お得意の「創意工夫」「臨機応変」で、グリーンリーフ迷彩ユニフォームの支給率は、陸軍を上回っていたとか?
また大戦中からは、兵士個人に、ほぼ同じ規格の官給品のナイフを支給していましたよ。
素晴らしいですね。
(まさに戦う集団です。)
今回のモデルは、その第二次大戦中に海兵隊員に支給されていたナイフを再現しています。
KA–BARという愛称があって、現在もなお多くの兵士やマニアに愛されていますね。
さてさて、それはどんなナイフなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍海兵隊装備マニアのみならず、キャンプなどにも使用できるユーティリティーナイフをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
右側面
左側面
ブレード
やはりブィーイ型ですね。
ブレードの刻印
右側はUSMC
左側はKA–BARと会社名
あまり聞かないメーカーですが、このメーカーの製品は、ハンドルとブレードに段差があるのが特徴です。
ブレード峰と刃
ハンドル
溝は5本です。
いつものレザー積層ですが…
クロスガードとポンメルの間にはブラックのプラスティックのスペーサーが。
ブレード付け根の防水処理はなし。
ポンメル
ねじ込みやカシメではなく、ピンで止まっています。
シース下部
リベットとステッチ
先端にコードを通す穴があります。
シース上部
ハンドルを抑えるループ付き
ダットファスナーで開閉
❇︎今回のシースは、ベトナム戦争以降のモデルで、時代が違っています。
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3 その特徴とは?
ブレードはカーボンスティールで、上品な梨地のパーカライジング(リン酸塩処理)がされています。
やはりブゥーイ型ですね。
ブレードの両面に刻印があります。
ハンドルはレザーワッシャーの積層ですが、クロスガードとポンメルとの間には、ブラックのプラスティックスペーサーが挟まれています。
(一部のKA–BARナイフでも採用されていますね。)
シースは、元々このナイフのものではなく、ベトナム戦争中のタイプ(官給品)になります。
本来なら、ブラウンのレザー製で、クリップ(またはリベット)とステッチで縫製されているシースになります。
(今回は、あくまで参考ということで…。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 カーボンスティール
レザー
各部のサイズ ナイフ
全長 約300mm
全幅 約61mm
ブレード長 約174mm
ブレード厚 約4mm
ハンドル長 約125mm
ハンドル太さ 約34mm
シース
全長 約328mm
全幅 約60mm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
全体的なデザインは、アメリカ海軍が支給していたMARK2ナイフにそっくりです。
(違いは刻印だけでしょうか?)
個人的には、このブレード(7インチ)は長すぎて、少々持て余してしまいます。
(やはりアメリカンサイズですね。)
おそらくキャンプなどでも、少々使いづらいのではないでしょうか?
ただし、イザと言う時には自信を与えてくれるナイフですね。
モデル品なので、ガンガン使用できるのも魅力です。
ただし現代の製品なので、スティールの質などは少々落としてあるかもしれません。
ハードな使用は、様子を見ながらにしましょう。
(ヒストリカルゲームで、大戦中のアメリカ軍海兵隊再現にはベストなナイフですね。)
ところで、このモデル品ナイフは、現在でも入手可能です。
(ただし近年の新しい製品です。)
1990年代の製品なら、奇跡的に本日現在オークションに安価で出品されていますよ。
ヤフオク! - KA-BAR ケーバー USMC1217 シースナイフ
ヤフオク! - KA-BAR U.S.M.C FIGHTING KNIFE1217
昔の製品を探していたあなたは、チェックしてみましょう。
私は大戦当時の官給品を探してみたいと思います。
なおナイフを購入した場合、使用する予定もないのにナイフを携行したり、シチュエーションに合わない場所(車のダッシュボードコンテナとか)へ保管しないでください。
場合によっては警察に逮捕されることがあります。
また、キャンプでも警察官の所持品検査等を受けて、ナイフが発見されると長時間にわたる事情聴取などを受ける場合があります。
ナイフの携帯と保管には、十分注意してくださいね!
(李下に冠を正さず…公僕から言いがかりをつけられないようにしましょう!)
今回は、海兵隊員に支給されていたKA–BARナイフを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221213更新)
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参考:他のミリタリーナイフはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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Kabar USMC ファイティング/最大7インチ シース付き
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