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アフガン侵攻の主役!【旧ソ連の軍服】ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ・カーキ単色バージョン)とは? 1013 USSR ミリタリー SOVIET UNION UTILITY UNIFORM(AFGHANKA)1991 DEAD STOCK

今回は、1990年代の旧ソ連軍ユーティリティーユニフォームを分析します。

旧ソ連時代のアフガニスタン侵攻で一躍有名になりましたね。

それまでの伝統的なデザインを変更したモデルです。

部分的に褪色がありますが、デッドストックですよ!

   目次

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1  旧ソ連陸軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ・カーキ単色バージョン)とは?

1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)
f:id:akmuzifal6489:20220716194618j:image

第二次政界大戦以降、旧ソ連陸軍は「ルパシカ」と呼ばれるプルオーバーのジャケットを採用していました。

 

これは前合わせがなく、防寒防風に適した衣類でしたね。

 

ルパシカについては以下をご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルバシカ

ja.wikipedia.org

ルパシカ着用例

pin.it

https://pin.it/2s4iWRS

1979年の旧ソ連軍のアフガン侵攻の一報が入ってきた時、私はてっきり「兵の戦闘服はルパシカだろう…」と想像していました。

 

ところが当時流れてくるニュース映像では、兵士の多くが全く観たことの無い戦闘服を着用していましたよ。

(勿論、有名なブタン迷彩もありました。)

 

それが今回のモデルです。

 

この当時は、敵対するアメリカ軍が全軍統一のウッドランドBDUが普及し始めた頃でした。

 

今回のモデルも、一部その影響を受けているのではないかと思われます。

 

戦闘時の他、あらゆる場面で使用されましたよ!

 

さてさて、それはどんなユーティリティーユニフォームなのでしょうか?

 

今回は、旧ソ連軍装備マニアのみならず、アメリカ系BDUに飽きたあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

ジャケット
前面1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)

 

背面1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)

 

前面裏側
胸部にライニング
左右の内ポケットに注意!
1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)

 

背面裏側
1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)

 

襟周りレイアウト
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前合わせはボタンのみ。
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データ及びサイズスタンプ
1991年度契約品。
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内ポケット
ボタンで開閉
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エポレット
テーパーなしのクサビ型
ボタンで開閉
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胸ポケット
ボタンで開閉
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腰ポケット
こちらもボタンで開閉
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緩やかなテーパー付き1990年代旧ソ連軍ユーティリティーユニフォーム(アフガンカ)f:id:akmuzifal6489:20220716194519j:image

 

肘の補強生地
小判型なのですが、少々いびつですね。😅
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袖口もボタンで開閉
マチ付きですね。
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背中には浅いアクションプリーツ付き。
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やはり内側の左側には、ナイロン製とコットン製のループや紐が!
上のループはウエストの、下は裾のドローコードなのですが、中間の平紐の用途がわかりません。🤔
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脇の通気孔
ボタンループ型で4個
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トラウザーズ
前面
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背面
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前面裏側
ポケット裏側の生地はブラウンのコットンツイル。
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背面裏側
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前合わせはボタンとホックです。
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ウエスト右前面に小ポケットあり。
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サイズ及びデータスタンプ
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左側面レイアウト
ヒップポケットはありません。
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ウエストのサイズ調整タブ
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腰スラントポケット
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膝ポケット
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裾のドローコードとブーツ用ループ
ループはボタンで開閉
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普段ループは内側のボタンに留めておきます。
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ボタンはODのプラスティック製
同心円上に一本の溝。
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生地の番号が所々にスタンプされています。
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トラウザーズ前面中央には縦に細いステッチが。
これでアイロンを当てなくても「当てている」ように見えますね。
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おまけ
(20221010追記)

同じモデルですが生地色がやや暗いタイプ
(デッドストック)
前面
1990年代旧ソビエト軍アフガンカダークカーキーモデル前面

 

今回のモデル
僅かに色調が違っていますね。f:id:akmuzifal6489:20220716194648j:image

 

おまけモデル背面1990年代旧ソビエト軍アフガンカダークカーキーモデル背面

 

データスタンプ
1990年度契約品です。
1990年代旧ソビエト軍アフガンカダークカーキーモデルデータスタンプ

 

右側面裏側の各種ループ1990年代旧ソビエト軍アフガンカダークカーキーモデル右裏側の各種ループ

 

アフガニスタンにおける着用例

pin.it

https://pin.it/4kaLITb

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3  その特徴とは?

生地は、黄色味の強いカーキのコットン平織で、やや厚く丈夫です。

(逆に通気性は少々悪いかも。)

 

コレクションしていませんが、もっと薄い生地で製造されたモデルも確認しています。

(PX品かもしれません。)

 

デザインは、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2で、左腰内側には例のテープがあり、背中には浅いながらもアクションプリーツ付きです。

 

トラウザーズは、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2、右ウエスト小ポケットで、裾にはブーツ用のループと、裾にはドローコードがあります。

 

これはいわゆる「アフガンカ」と呼ばれるモデルで、これ以降の旧ソ連軍、ロシア軍の標準的なデザインですね。

 

でも製造時期や製造工場によっていくつかバリエーションがあります。

(今回のモデルは、ソ連時代の末期に製造されたモデルのようですよ。)

 

全体的な縫製は、少々雑なところと、丁寧なところが混在している面白い仕立てですね。

 

また、パーツは全体的に粗末な感じで、耐久性はなさそうです。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1991年

製造場所    旧ソ連

契約会社    旧ソ連

製造会社     〃

材  質    コットン

        ナイロン

        麻

表記サイズ   50-3

      (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

        ジャケット

       着丈 約77cm

       肩幅 約48cm

       身幅 約58cm

       袖丈 約60cm

        トラウザーズ 

     ウエスト 約41cm

       着丈 約104cm

       股上 約30cm

       股下 約75cm

       裾幅 約22cm

状  態   デッドストック

官民区分   官給品

入手場所   大阪の専門店

入手難易度  3(困難)

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5  まとめ

2022年現在では、とても懐かしく感じますね。

いかにも乾燥したアフガニスタンで使えそうなカラーも魅力です。

 

そういえばベトナム戦争では、多くの軍事顧問を派遣していた旧ソ連軍。

 

そこで目覚ましい活躍をするアメリカ軍を脅威と感じていました。

 

この戦争や以降の戦闘で得たアメリカ軍装備は、つぶさに研究され今回のモデルにも生かされているようですね。

(4ポケット+αというのが、それまでのジャケットと違っています。)

 

エポレットはともかく、他は多くの部分でアメリカ軍BDUとの共通点がありますね。

 

実際に着用してみると、ルパシカよりも使い勝手は大幅に向上していますよ。

(カラーもお洒落?)

 

でも、アメリカ軍系のBDUとは、一味も二味も違った雰囲気がなんとも言えないですね。

 

残念なことに、旧ソ連崩壊前後には、どこのSHOPでもデッドストックを在庫してたこのユニフォームも、現在では数がとても少なくなってしまいました。

 

それでもかろうじて大手通販サイトで取り扱われていますね。

(ただし、とてもお高いです。😅)

 

また未確認ながら、海外でモデル品も発売されているという情報もあります。

 

安価に住ませようと考えているあなたは、ぜひ探してみましょう!

 

今回は、旧ソ連軍がアフガン侵攻時に使用した、単色のユーティリティーユニフォームを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それではまた、次回をお楽しみに!
(20231226更新)

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参考:旧ソ連軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

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