今回は、1980年代の旧ソ連軍KGBの迷彩ユニフォームを分析します。
残念ながらモデル品ですが、ある理由で当初から品薄でした。
今や当時の官給品と同じくらい希少なものとなっていますね。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 旧ソ連KGB国境警備隊迷彩ユニフォーム(P79初期型・モデル品)とは?
1980年代に、東京の上野にある老舗ミリタリーショップが、突如としてソ連軍の迷彩服(今回のモデル品)を発売しました。
いやー驚きました。
当時は、冷戦真っ盛りだったので、まさかこんな製品が発売されるとは夢にも思いませんでしたね。
当時のソ連軍迷彩服は、中古でボロボロのものでも10万円くらいしていました。
私の安月給ではとても買えなかったので、いつも文字通りのウインドーショッピングに徹していましたよ。
そんな中、待望のアイテムが発売されたので、マニアは狂喜乱舞…したのかどうかはわかりませんが、ある程度売れたようです。
(製品としても、とても良くできていた…というのも売れた原因のようです。)
そうそう、今回のモデルには面白いエピソードがあります。
あまりに忠実に再現されていたため、当時のアメリカ軍が、演習などで使用する仮想敵部隊(アグレッサー)用にまとまった数量を購入したそうです。
(そのため、比較的大きいサイズは殆どなくなってしまったとか?)
なかなか、そんなモデル品は例がないですよね。
さてさて、それはどんな迷彩服だったのでしょうか?
今回は、ソ連軍マニアのみならず、将来を考えているミリタリーマニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
デザインは少々古風なものですね。
背面
前面裏側
ライニングや内ポケットはありません。
背面裏側
胸ポケット
ボタンで開閉
中央にプリーツと思いきや…
2つのコンパートメントに分かれていました。
何を入れるのでしょうね?
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
袖ポケット
長いマジックテープで開閉。
閉めるとなかなか開けられません。
袖
テーパーとプリーツ付
袖口はマチなしのボタンで開閉
ウエストにはベルトループが。
その内側には、ゴムを内蔵
ボタンにも、旧ソ連軍のマークが!
(まさか、官給品?)
トラウザーズ
前面
膝のホームベース型補強生地に注意
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
(官給品はホックもあったのでしょうか?)
右側面のレイアウト
左右の腰ポケット
マガジンパウチも兼ねているのでしょうか?
ポケットの下部は縫い付けられていません。
迷彩パターン
よく再現していますね。
東京上野の老舗SHOP製
官給品着用例
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3 その特徴とは?
迷彩はオリーブにライトグリーンで雲型を描いていますが、雲型の輪郭は小さな四角でギザギザに表現してあります。
その模様が、あたかも当時流行したゲーム(インベーダー)に似ていた為、「インベーダー」迷彩と呼ばれていますね。
いわゆる「デジタル迷彩」の走り…だともされています。
生地は一般的なツイルで、やや厚いですが肌触りは良いです。
デザインは、ジャケットが胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2。
トラウザーズが、左右の細長い腰ポケット×2です。
胸ポケットは、一個のポケットが小さく二つの区画に分かれているのが面白いですね。
ジャケットのボタンは、すべて表出しで、戦闘服というより制服に近いデザインですよ。
(少々レトロなデザインですね。)
全体的な縫製は、さすが日本製で、丁寧かつ確実ですが、ややステッチが曲がっているところも散見されます。
(着用には問題ありませんが。)
ジャケットに使用されているボタンは、まるで当時の官給品のような仕上がりです。
(力が入っていますね。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ ジャケット:不明
トラウザーズ:L
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約76cm
肩幅 約44cm
身幅 約59cm
袖丈 約58cm
トラウザーズ
ウエスト 約36cm
着丈 約105cm
股上 約30cm
股下 約76cm
裾幅 約21cm
状 態 中古上品
官民区分 民生品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
当時の官給品と比べてみると(写真しかないのですが…)迷彩の色調が、やや違うように思えますが、誤差の範囲でしょう。
本当によくできたモデル品です。
(なるほど、これはアメリカ軍が採用するわけですね。)
日本製なので安心して着用できるのもありがたいですね…という気分でいたら、いつの間にか見掛けなくなっていました。
それどころか、ちょっと前のネットオークションでは、ジャケットが数万円で落札されていましたよ。
モデル品としては異例の事態ですね。
(反面それだけ官給品の入手が難しいというのもあるのかもしれませんが…。)
今ではネットオークションですら見掛けません。
モデル品ながら、絶滅危惧種になっているようです。
もし見つけたら、とりあえず万難を排して保護してあげましょう。
また、将来を考えている方は、ぜひデッドストックを探してみてください。
(将来きっと助けてくれますよ。)
海外のオークションには、まだ出品される可能性が高いです。
私は、サイズの大きいトラウザーズを探してみます!
今回は、モデル品ながら忠実に再現された旧ソ連軍の迷彩服を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品でも素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240304更新)
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参考:他の旧ソ連装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍装備のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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