今回は、1990年代のハンガリー軍空挺迷彩ジャケットを分析します。
最近見かけることが多くなりましたね。
…ということは、お役御免になったのでしょうか?
今回はデッドストックですよ!
目次
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1 ハンガリー陸軍空挺迷彩ジャケット(ハリケーンパターン)とは?
ハンガリーの政情に関わらず、迷彩服は比較的安定(?)しています。
この迷彩生地は、第二次大戦中には完成していたようですね。
というのも、大戦中のドイツ軍がこの迷彩生地のテントを使用している写真がありました。
しかし、今回ご紹介するモデルは、近年の製品になります。
(物品票(?)にはバーコードあり。)
この状態で放出されたということは、本国ではモデルチェンジされたのでしょうか?
ところで海外の書籍では、この迷彩は「ハリケーン迷彩」と呼ばれていますね。
マニアにとっても文字通り「ハリケーン」を起こすことができるかも?
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、世界の空挺マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
この迷彩も、インパクトがありますね。
背面
前面裏側
向かって左にホルスター兼用のポケットが見えます。
背面裏側
襟裏にはチンストラップあり。
前合わせはボタンとホックです。
ストームフラップ(ウインドシールド)はありません。
前合わせ下端のホック
刻印は英語?
専用ボタン
グリーンのプラスティック製で二穴タイプ。
サイズタグと物品票(?)
前合わせ裏面のスタンプ
1993年度契約品です。
前面裏側のホルスター
マカロフやPPKサイズです。
右胸ポケット内側には、拳銃のマガジン(弾倉)用の小ポケットがあります。
腰ポケット内部生地はラウンドタイプです。
前合わせ一番上のボタンは、金属製で独特のボタン(大)
ボタンのモールドが渋いですね。
エポレット
長方形で細身 独特なボタン(小)
胸ポケット
ジッパーで開閉。
スライダーはメタリックブルーグリーン(青竹色?)
腰のスラッシュポケット
ポケットの内側は、見るからに暖かそうな生地が。
やはりハンドウォーマーも兼ねているようです。
袖口
ストラップとボタンで調整
袖の力布
独特のエレガントな裁断
肩裏側
迷彩生地の番号でしょうか?
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3 その特徴とは?
まず目に付くのは、やはり迷彩パターンでしょう。
赤味がかったライトブラウンに、ダークブラウンとダークグリーンで雲形の迷彩が描かれていますね。
しかもライトブラウンとの境目には、イギリス軍のDPMよろしく小さな斑点でボカシを入れています。
とても凝った迷彩ですね。
明暗がはっきりとしているので、森の中の日なたで効果を発揮しそうですよ。
デザインは、オーソドックスなフィールドジャケットタイプではなく、小粋なウインドブレイカーに近いですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、胸ポケットはジッパーで開閉。
左胸ポケットには、ホルスター(拳銃入れ)を兼務、右胸ポケットには拳銃のマガジン(弾倉)を入れるポケットが準備されています。
まごうかたなき軍装品ですね。
おそらくサイドアーム(補助武器)のマカロフ拳銃用ではないでしょうか?
(トカレフ拳銃も入りそうですよ。)
また、腰ポケット内部は、アメリカ軍MA–1などのフライトジャケットのように起毛させた暖かい生地になっており、ハンドウォーマーも兼務した作りになっています。
人に優しい設計ですね。
素晴らしいです。
変わったところでは、前合わせ裾にホックがあって、裾のバタつきを抑えることができます。
また、裾にはゴムが内蔵されており、これも裾のバタつきを抑えることに貢献していますね。
この辺りの処理は、イギリス軍デニソンスモック系とは全く違う考え方です。
興味深いですね。
縫製は丁寧で、技術の高さを感じますよ。
さすが刺繍で有名な国だけあります。
同じデザインでオリーブグリーンの単色モデルも存在しています。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 ハンガリー
契約会社 ハンガリー
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 48
各部のサイズ(平置)
着丈 約71cm
肩幅 約48cm
身幅 約62cm
袖丈 約57cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手方法 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
ヨーロッパの軍服は、本当に兵士の事を考えて作られている物が多いですね。
今回の迷彩服でも、如実にそれを感じました。
(素晴らしいですね。)
迷彩パターンは、日本のフィールドでも充分に使用できそうです。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプなどには十分使えますね。
ただし、シティユースは、その独特の迷彩から、ちょっと勇気が必要かもしれません。
(上級者向けでしょう。)
ハンガリー本国では、新しい迷彩パターンの戦闘服も配備されているようですね。
現在はともかく、今後減ってくる前に入手しておくべき迷彩服なのかもしれません。
幸いなことに、現在大手通販サイトでもデッドストックが販売されています。
(しかも比較的お安く!)
探しているあなたは、なくなる前に入手しておきましょう!
私は、同じ迷彩の空挺トラウザーズ(デッドストック)を探してみたいと思います!
今回は、伝統的な迷彩生地を用いたハンガリー軍空挺迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240720更新)
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参考:その他のハンガリー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
世界の空挺装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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