
今回は、1950年代の国籍不明軍空挺迷彩スモックを分析します。
これもベルギー軍型迷彩が採用されていますね。
でもタグはベルギー軍のものではありませんでした。
もし特定できる方がいらしたら、ぜひ教えていただきたいですね。
中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
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1 国籍不明ベルギー軍型空挺迷彩スモック(ブラッシュストロークパターン)とは?

どんなコレクションでもそうだと思いますが、手を広げてコレクションを進めていくと、どうしても「識別不能」なアイテムに出会しますね。
今回のモデルは、ネットオークションで入手しました。
出品者の説明ではベルギー軍ということでしたが、疑問点がいくつもあったので未だに特定はできていません。
(なぜ買った?…という奥(神)様の目が怖い…。独身時代の話ですよ!)
もしかしたらベルギー軍にもこんなバージョンもあったかもしれませんが…。
でも独特の迷彩は、なかなか素敵ですよ!
さてさて、それはどんな空挺迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、ベルギー軍装備マニアのみならず、世界の空挺装備コレクターあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
迷彩生地は、1950年代のベルギー軍用ですね。
下部のテイルピース用ダットファスナーが目立ちます。

背面
テイルピースが裾を飛び出しているのは、ベルギー軍スモックによく見られる特徴ですね。

前面裏側
内ポケットもイギリス軍デニソンスモックのデザインを基に製造されています。

背面裏側

前合わせはジッパーのみです。
オリジナルデニソンスモックより、ジッパーが長いのもベルギー軍スモックの特徴ですね。

タグ
ブロードアロー(?)があるということは…イギリス連邦国の装備品でしょうか?
文字はスタンプですね。
(同じ時代ベルギー軍は刺繍のタグでした。)
サイズ表記方法もベルギー軍とは異なっていますね。

内ポケットも左右にあります。

裏側肩付近 肩まで裏地があります。
これもデニソンスモックにそっくりですね。

胸ポケット
1個のダットファスナーで開閉。
下隅がカットされていますね。
これは1950年代のベルギー軍スモックにも見られる特徴です。
しかしポケットフラップは蒲鉾型で、あまり例がないですね。


腰ポケットも同様です。


裾のサイズ調整タブ

袖口は3個のボタンで調整

襟 ジッパーは頂部まであります。

ジッパー
プルタブの刻印は「RITZ」 見かけないメーカーです。
(美味しそう?)
テイルピース

エポレット
テーパー付きで先端はラウンドです。

袖裏側の力布

裾裏側

脇の補強生地と通気孔
通気孔は刺繍で片側6個

ボタンは1950年代のベルギー官給品にそっくりです。

ダットファスナーもベルギー軍に近いものですが、カラーがライトグリーンに塗られていました。
(殆ど剥がれていましたが。)
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグリーンの生地にダークブラウンとダークグリーンで雲形を描き、空白に刷毛目を描いています。
でも以前分析した、ベルギー軍ブラッシュパターンとは異なるものでした。
ベルギー軍ブラッシュパターンスモックの記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルに使用されている迷彩生地は、少数ですが1950年代のベルギー軍装備に見られるものです。
デザインは一見ベルギー風です。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2で、前見頃のジッパーは胸元までのプルオーバーですね。
もちろんテイルピースもありますよ。
面白いのはポケットフラップの形状で、あまり見ないタイプですね。
他の小さなパーツはベルギー軍とそっくりのものも含まれていますよ。
特筆すべきはタグで、当時のベルギー軍のものとは表記方法が全く異なっています。
タグの中には上を向く矢印が記されていました。
これは、イギリス連邦国の所有を表すブロードアローと呼ばれるものです。
…とするなら、これはベルギーが他国向けに製造したものかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1954年
製造場所 ベルギー?
契約会社 不明
製造会社 〃
材質 コットン
表記サイズ 4
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約58cm
身幅 約74cm
袖丈 約60cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品と推定
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
チョコレートとフランダースの犬で有名なベルギーですが、じつは優秀な武器(主に小火器)を開発・輸出しています。
(映画「ジャッカルの日」でも、主人公がフランス大統領を暗殺するための特殊な武器の製作を依頼・購入したのもベルギーの闇会社でしたね。そんな環境にあるのでしょうか?)
また現在のベルギーは、多種の迷彩服を製造し、他国へ輸出している有名なメーカーもあります。
今回のモデルは、そんなベルギーが他国からの注文を受けて、製造したスモックでしょうか?
或いは、ベルギー軍の特殊な作戦のために、スポット的に開発されたスモックなのでしょうか?
謎だらけのスモックです。
いったいどこの国の装備なのでしょう?
謎が謎を呼び、解決できないままではありますが、今後もサンプル入手と使用国の特定のための調査を「ケイゾク」していきたいと思います!
今回は、ベルギー製と思われる謎の空挺迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20260402更新)
参考:他の国籍不明軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の空挺装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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