今回は、2000年代のイタリア陸軍迷彩ユニフォームを分析します。
アメリカ軍ウッドランドに似た迷彩の後継モデルですね。
残念ながらモデル品ですが、とても良くできています。
勿論デッドストックですよ!
目次
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1 イタリア陸軍最新迷彩ユニフォーム(モデル品)とは?
第二次大戦前の1929年に採用した迷彩パターンを、戦後も長らく使用していたイタリア軍。
その後は虎の威を借る狐のごとく、アメリカ軍のウッドランドに似た迷彩服を採用していましたが、2000年くらいから新しい迷彩服を採用しました。
これは、全くのイタリア・オリジナルで、デザインもファッションの国イタリアの面目躍如…といった素晴らしい迷彩服になっていますよ。
イタリアに何があったのでしょうか?
そもそも、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、イタリア軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
背面
この迷彩もパターン繰り返しの長さが長いですね。
前面裏側
背面裏側
裏側に迷彩は透けていません。
タグ
モデル品なので、アメリカ的表示になっています。
しかし、この実寸でL–Rとは?
データタグ
襟はスタンドカラーを意識した造りです。
襟の先端に星のパッチがなく、モデル品を表しています。
胸ポケット
左右にあります。
角度が付いていて、2個のボタンで開閉。
階級章取り付けタブ
ダットファスナーで開閉。
袖ポケット
2個のボタンで開閉
よく見るとポケットフラップが、胴体のパーツで縫い付けられています。
合理的ですね。
袖口
タブとボタンで開閉・調整
ボタンは市販品でしょうか?
肘の補強生地
平行四辺形は珍しいですね。
襟裏にはチンストラップがあってスタンドカラーにできます。
左胸ポケット裏側には、ポケットの形に合わせて内ポケットが。
ジッパーで開閉。
ウエストは、ストラップとボタンで絞りを調整できます。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
裾にはドローコード内蔵です。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
臀部にも2ポケット
臀部の補強生地が独特な形ですね。
左側面レイアウト
前面にスラッシュポケット、臀部にパッチポケット、膝にプリーツ付きポケットがそれぞれ2個ずつ付いている6ポケットタイプです。
ヒップポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケットは、後縁にアールが付いています。
何故でしょう?
膝ポケット
角度が付いていて、2個のボタンで開閉。
ポケットフラップ前側は縫い付けられています。
ポケットのプリーツは二重です。
タグ
ジャケットと同じですね。
迷彩パターン
複雑です。
苔のようですね。
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3 その特徴とは?
迷彩はタンに近いライトグリーン(明灰緑色?)の生地に、グリーン、ブラウン、マホガニーブラウンで緻密な苔のようなパターンを描いています。
全体的には、やはり赤味の強い迷彩ですね。
生地は、タグどおりならコットン/ナイロンの薄いリップストップで、かなり丈夫だと言えます。
デザインは、ポケット等に急な角度がついていて、スパルタンな印象がありますよ。
機能よりカッコ良さを追求きたのでしょうか?
…とすれば、イタリアらしいですね。
構成は、ジャケットがエポレットなし、胸ポケット×2、袖ポケット×2、内ポケット。
トラウザーズが、腰ポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2です。
全体的な縫製は、可もなく不可もなくというごく普通の仕立てですね。
ジャケット表面に縫い付けられているマジックテープは、イタリア陸軍の標準的な配置で、予め縫い付けられていました。
もしかしたら、今回のモデル品は軍のPXで販売されているものかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 不明
・契約会社 イタリア
・製造会社 不明
・材 質 コットン
ナイロン
・表記サイズ L–R
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約73センチ
肩幅 約52センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約57センチ
トラウザース
ウエスト 約44センチ
股上 約30センチ
股下 約76センチ
着丈 約104センチ
裾幅 約20センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
第二次大戦初期のイタリア軍装備(特に衣類)は、ムッソリーニの指導で「カッコ良さ」をデザインに取り入れていました。
何か思惑や効果があったのかもしれませんが、本質を見失っていますね。
だからイタリア軍は弱い…いえ、強くないのかもしれませんね。
今回のモデルも、そんな所が見え隠れします。
でも…迷彩もデザインも本当にカッコ良いです!
(しっかりハマってますね!…所詮、第三者!)
これはぜひ官給品を入手したいですね。
緻密な迷彩ですが、明暗のメリハリが効いているので、分裂効果も期待できます。
サバイバルゲーム、野鳥観察、狩猟にはうってつけではないでしょうか?
また、モデル品なのでガンガン使えるところも魅力ですね。
未使用品を販売しているSHOPもまだありますので、入手は可能ですよ!
(そろそろ、官給品も沢山放出されているのでは?)
今回は、モデル品ながらイタリア軍の新しい迷彩ユニフォームを分析しました。
いやーモデル品も、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221120更新)
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参考:第二次大戦中のイタリア軍迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
その他のイタリア軍装備に関する記事はもちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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