いつだってミリタリアン!

このブログでは、私がコレクションした軍装品の細部を公開、特徴を分析、解説します。サバイバルゲーム、ヒストリカルゲーム(コスプレ)、野鳥観察、映画、アニメ、マンガ、イラスト、オークション、ファッションの参考になります。

イタリアの軍服 陸軍空挺迷彩スモックとは? 0167 🇮🇹

こんにちは!

今回は、希少なイタリア軍の空挺迷彩スモックを分析します。

今まで、プラモデルの箱絵(?)でしか見たことがありませんでしたが、今回偶然入手できました。

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   目次

1  イタリアの軍服  陸軍空挺迷彩スモックとは?

イタリアというと、第二次大戦の一件で裏切り者のイメージがあります。

同盟を結んでいたドイツを裏切り、連合軍へ寝返った挙句、ドイツに宣戦布告したのですから当然ですよね。

(その報復で宣戦布告後すぐに、ドイツの誘導爆弾によってイタリアの戦艦を沈められたのは有名な話ですよね。)

戦争においても「ノリと勢い」で最初は凄いですが、旗色が悪くなると武器をほっぽり出してすぐ降伏したりしましたね。

決定的なのは、イタリアが連合軍に降伏した時です。

驚くことに兵士たちは、勝手に自分の故郷へ帰ってしまったそうですよ。

あり得ないですよね。

(あり得ない、なんてあり得ない?)

そんな「ヘタリア」ですが、唯一と言って良いほど、精強かつ勇猛な部隊がありました。

フォルゴーレと呼ばれる空挺部隊です。

(映画「紅の豚」では、同名の架空エンジンが良い仕事をしていましたね。宮崎さんは、フォルゴーレ空挺部隊を知っていたのでしょうか?)

今回のモデルは、そのフォルゴーレを含む空挺部隊専用に開発・支給されたスモックになります。

どんなスモックなのでしょうか?

早速、確認していきましょう!

2  スモックの全体及び細部写真

前面

全体的なデザインは、ドイツ空軍空挺部隊が支給した1型スモックに似ています。

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背面

独特の迷彩が目を惹きますね。
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前面裏側
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背面裏側

迷彩は、裏側にかなり透けています。
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前合わせはボタンで、大きく開放できますが、完全開放ではありません。

脚の短いカバーオールとも言えます。
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襟はホックで詰めることができます。
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脇には通気孔があるのに、がっぽり開いています。
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袖口はダットファスナーで開閉  鉄製の銀メッキです。
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裾のポケット  大容量です。
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ポケットは、ダットファスナー3個で開閉します。
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裾はズボンタイプで、脚を一本ずつ通します。
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ホックはワイヤー製で、白い糸で別に縫い付けられています。
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ポケットのダットファスナー裏側
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股の複雑な裁断
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脇の通気孔には、ハトメが。鉄製です。錆びてます。
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  ダットファスナーの刻印
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3  その特徴とは?

まず迷彩です。

色調は、レッドブラウンをベースに、ダークグリーンとダークイエローで雲形や大きな斑点を描いています。

ダークイエローの面積が少ないですね。

このパターンは、1929年にイタリア陸軍が世界に先駆けて採用した有名な迷彩パターンです。

テント用の迷彩でしたが、量産された迷彩生地を用いた世界初のアイテムになります。

迷彩大国ドイツよりも早かったのですね。

生地は薄いコットンで、ドイツ武装親衛隊のスモックに用いられている生地に似ています。

(イタリア軍の迷彩生地は、リバーシブルではありません。)

デザインは、これも当時のドイツ空軍空挺部隊が採用していた初期の空挺スモック1型(単色、ズボン型)に似ています。

イタリアの空挺部隊創設は1941年なので、当時の同胞ドイツ軍を参考にしたのかもしれませんね。

しかし、左右の容量の大きいポケットやホックで留めることのできる襟など、イタリア独特のデザインもありますよ。

同時期のドイツ空軍空挺迷彩スモックの記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

4  製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度    1940年代

 ・製造場所                   イタリア

 ・契約会社                   イタリア

 ・製造会社                        〃

 ・材質                          コットン

 ・表記サイズ                不明

                                   (日本人のXXL)

 ・各部のサイズ(平置)  

                                    着丈  約88センチ

                                    肩幅  約60センチ

                                    身幅  約76センチ

                                    袖丈  約64センチ                                          

 ・状態                        中古極上品

 ・官民区分                 官給品

 ・入手場所                 ヤフオク

5  まとめ

やはりスモックだけあって、かなりサイズが大きいですね。

戦闘服(場合によっては装備も装着して)の上に着用するので、どうしても大きくなりますね。

この迷彩は、採用当時イタリアで酷評されました。

(しかも高級軍人からです!)

全体的に赤みの強い迷彩ですし、パターンも大雑把なので、わかる気もしますね。

(そもそも、コソコソ隠れるようなことは、イタリア軍に相応しくない…なんて考えていたのかも。)

でもドイツ軍はイタリア降伏後、多量にこの迷彩生地を接収して、各種迷彩服を製造・運用していましたよ。

大雑把な迷彩も、衣類に加工すると複雑になって効果があったのかもしれませんね。

それが証拠に、イタリア軍は戦争終了後も1980年代までこの迷彩生地を使用した迷彩服を製造していました。

(50年以上も使っていたことになります!)

今回のスモックは、海外のオークションでも見たことがありません。

数がとても少ないようです。

また、このスモックの存在を知っている方も少ないでしょう。

(フォルゴーレの活躍を考えると、もっと人気が出ても良い気がしますが…。)

日本では、さらに目にする機会がないかも知れません。

でも、もし見つけたら…必ず保護してあげましょう。

(絶滅危惧種ですよ!)

 

今回は、大戦中のイタリア陸軍空挺部隊の迷彩服を分析しました。

次回は、アメリカ軍の迷彩服を分析します。お楽しみに!

               ✳︎               ✳︎               ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。