今回は、国籍不明の迷彩パーカーを分析します。
前のオーナーからは、ベルギー軍迷彩服ということで入手しました。
でも、違うような気がしますね。
(ご存知の方、ご教示お願いします。)
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 国籍不明軍雲型迷彩パーカーとは?
ミリタリーコレクションを進めていくうちに、いくつか製造国のわからないアイテムに出会すことがあります。
それは時に、現地で製造されたローカルメイド品だったり、兵士が持ち込んだ私物だったりします。
あるいは、特殊な作戦専用に製造されたものもありますね。
今回のモデルは、迷彩パターンはフランスに使用例が見られます。
(あくまでよく似てるというレベルですが…。)
でもその他の特徴は、フランスらしさがなく、悩ましいアイテムと言えます。
こんな製品が見つかるのも、永いコレクションならでは…のことですね。
さてさて、それはどんな迷彩パーカーなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
色調がなんとなく自衛隊の1型迷彩(通称:熊笹迷彩)に似ていますね。
背面
パターンは、雲型ですが、垂直に流れるのは珍しいです。
前面裏側
上部にベージュのライニングがあります。
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
エポレットはテーパー無しの短いクサビ型です。
珍しいタイプでねす。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットフラップにはODの裏地が。
そこには数字が記入されていました。これの意味するところは?
腰ポケットも同様です。
ポケットはいずれも下端がカットされているタイプです。
ライニングは、裏側がピンク色のゴムでコーティングしてありました。
これなら少々の雨でも大丈夫です。
ジッパー差込口やスライダーのプルタブは、イタリア軍物に似た刻印です。
(ジッパーの歯が噛み合ってないですね。)
ダットファスナー裏側の刻印は英語?
ボタンは、パンツァーグラウ(!)のプラスティック製です。
袖のタブ
調整機能はなくて、ただの飾りです。
航空自衛隊の雨衣みたいですね。
フード
シンプルです。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
まず迷彩ですが、ライトグレイグリーン(明灰緑色?)をベースに、レッドブラウン、ディープグリーン(濃緑色?)とブラックで雲型を描いています。
通常この迷彩は、横に流れる場合が多い(ベルギーのジグソーパターン参照)のですが、縦に流れていますよ。
(ベトナム戦争当時のタイガーストライプや、それをコピーした東京老舗SHOPの迷彩服に僅かな例がありますね。)
でもこの縦迷彩は、着用しての移動間にはむしろ目立つという説があります。
生地は、ごく普通の薄手コットンですが、やや緻密に織られています。
デザインは、4ポケットでフード付のコートタイプ。
特筆すべきは肩から胸そして背中上部まで、防水のライニングがあることです。
屋外で機能的に使えるパーカーという印象を持ちました。
しかし、タグやスタンプは一切ありません。
全体的な縫製は、丁寧な部分と雑な部分が混在する面白い仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 不明
製造場所 不明
契約会社 不明
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 不明
(サイズ感は日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約74cm
肩幅 約48cm
身幅 約61cm
袖丈 約55cm
状 態 中古上品
官民区分 不明
入手場所 ヤフオク
入手難易度 4(極めて困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
細部を見ると、ますますわからなってきましたね。
どこの国の特徴も見当たりません。
これは…とても面白いです!
あるいは民生品の狩猟用パーカーしれません。
でも、それならしっかりしたタグがあったりしますよね。
(今回のモデルには、タグを取り去った跡もないです!)
私が過去に見たこのパターンの迷彩服は、1970年代のフランス軍で、バイクの乗った兵士が着用していたものです。
ナイロン製の防寒パーカーでした。
(これはトライアル(試験)パターンということでしたが…。)
またこのパターンを横にしたものは、クロアチアの兵士が着ていたとの記憶があります。
謎が謎を呼び、解明できないままではありますが、これからも調査を続けたいと思います。
今回は、国籍不明の迷彩パーカーを分析しました。
(皆々様からの情報をお待ちしております。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231223更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他の国籍不明迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク