こんにちは!
今回は、どこの国の装備品か不明ですが、よくできたM65フィールドジャケットを分析します。
おそらく、ローカルメイド(官給品ではなく、官給品に準じて作られた現地生産)品ではないかと推測しています。
目次
- 1 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)とは?
- 2 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の全体及び細部写真
- 3 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の特徴とは?
- 4 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の製造とサイズのデータ
- 5 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)まとめ
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1 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)とは?
各国の兵士は、その国の官給品装備品を身につけるのが普通です。
でも、中には官給品が気に入らない兵士もいるようですね。
そんな兵士は、なんとかして官給品より機能性などを追求した装備を私費で購入したりします。
戦闘での使いやすさは、生存性に直結してるんですね。
そこで活躍するのは、地元の小さなテーラーだったりします。
ベトナム戦争中のアメリカ兵も、小さくて着用できない旧南ベトナム軍のタイガーストライプ迷彩服を私費で数着購入して、後方のテーラーに持ち込み一着を仕立てたりしてました。
こんな状況をみたテーラーサイドも、これを商機と捉え、自分で迷彩生地を入手して、大きサイズのタイガーストライプ迷彩服を製造したりしていました。
これらの現地生産品は、官給品にない魅力があって、コレクターズアイテムとされています。
今回のモデルも、官給品に存在しない迷彩生地でできたジャケットになります。
どんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の全体及び細部写真
前面
リバースブルのダックハンター迷彩生地ですが、なんと秋冬側が表になっています。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
襟は勿論スタンドカラーに。
エポレット
テーパー付きのラウンドタイプ
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖口
マジックテープで開閉・調整
マチ付きで、M65フィールドジャケットの初期型に対応
裾のドローコードも再現
襟裏にはジッパーが!
しかし、中には何もありませんでした。
一種のポケットのような感じです。
裏側のアクションプリーツにはゴムテープでテンションをかけていた形跡が。
(現在ゴムは劣化しています。)
タグ
ジッパーは「YKK」
ポケット生地は、迷彩とホワイト
ウエストのドローコード
ライナー用のボタンも付いていますね。
ダットファスナー裏側の黒衣
使用されているアメリカ軍型ボタン
ヘインボーンの生地
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3 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の特徴とは?
迷彩生地は、アメリカ軍が第二次大戦中に採用した、通称「ダックハンター」のリバーシブル迷彩に似ています。
アメリカ軍ダックハンター迷彩の関連記事はこちらです。⬇︎
しかし生地はヘリンボーンです。珍しいですね。
(腰ポケット内の生地(ホワイト)もヘリンボーン!)
表側は、タンをベースに濃淡4種類のブラウンで大小様々の斑点を描いています。
生地の厚さは、平均的なM65ジャケットと大きく変わりません。
デザインは、忠実にM65ジャケットを再現していますが、袖の三角生地、襟中の簡易フード及びライニングは省略されています。
また、背中のアクションプリーツは、裏側で左右がゴムテープで繋がれていますよ。
これなら、いつもテンションが掛かっていて、背中が見苦しくならないですね。
全体的には、単にお手軽なコピー品という感じではなく、力の加わる部分には強度を増した造りがなされています。
製造者は、どうやら只者では無いようです。
4 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1960〜70年代
・製造場所 不明
・契約会社 不明
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約46センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約58センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
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5 国籍不明M65タイプフィールドジャケット(ダックハンターパターン①)まとめ
今回のモデルとは別に、ダックハンター迷彩のM65ジャケットは存在しています。
私も見たことがありますが、そのモデルとは全く違いますね。
今回のモデルは、海外のオークションなんかでも見たことがないですよ。
仮に、何処かのファッション衣料メーカーが製造したなら、もっと数が出ているはずですし、メーカーのちゃんとしたタグがあるでしょう。
また、一国の官給品なら、然るべきタグがあってもおかしくありません。
全く面白いジャケットです。
さて、今回の迷彩(秋冬パターン)は、数色のブラウンの斑点迷彩で構成されています。
日本のフィールドでこの色調は、使用できる季節が限られてきますね。
(むしろ砂漠用といっても通用するような感じです。)
春夏の緑の季節は、使いにくそうな感じでしょうか?
(でもリバーシブルではないんですよね。)
ライニングがないので、真冬はともかく、これからの季節には迷彩共々ちょうど良いかもしれませんね。
今回は、おそらくローカルメイドと思われるダックハンターのM65を分析しました。
次回は、珍しいイタリアの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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各国のM65ジャケット系迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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