今回は、2000年代のロシア軍防寒迷彩パーカーを分析します。
イギリス発祥のデザインですね。
まさかロシアでも製造されているとは思いませんでした!
今回はデッドストックですよ!
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目次
1 ロシア陸軍防寒迷彩パーカー(デジタルフローラ迷彩)とは?
2000年頃からでしょうか?
イギリスのある有名SHOPが「SASスモック」と銘打ったスモック(ジャケット)を発売しました。
そのSHOPは、元々イギリス軍兵士向けの官給類似品を製造していましたが、より良い物を追求して開発したのが前述のスモックでしたね。
この形式のスモックは、そのネーミングも相まって、世界的にヒットしましたよ。
実際にこのスモックは各国に輸出されましたが、やがて各地で模倣し製造されるようになりました。
今回のモデルは、ロシアで模倣された、ロシア軍向けの民生品「SASパーカー」になります。
シベリアでも耐えられそうな最新の装備が魅力ですよ。
さてさて、それはどんなパーカーでしょうか?
今回は、ロシア軍マニアのみならず、極寒の地でも活動できる優秀な防寒着をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側(ライナー付)
背面裏側(ライナー付)
前合わせはボタンとジッパーです。
フードの前縁上部には硬いパットが入っていますね。
胸ポケット
カナディアンタイプのボタンで開閉
ポケット口は折り畳んでフラップを留めます。
胸ポケットの内側に、バーチカルのジッパーで開閉する隠しポケットが!
これは、一番新しいイギリス軍のスモックと同じデザインです。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと概ね同じです。
左袖ポケット
ボタンで開閉
袖口はマジックテープで開閉・調整
フードは頂部に調整ストラップあり。
バックルはプラスティック。
シェルは全面にライニングがあって、かつ分厚いライナーを装着
防寒能力は折り紙付き?
ドローコードもしっかり。
サイズタグ
データタグ
品名に「SAS」の文字が!
有名な防寒素材(人工羽毛)のマーク
ここにも採用されてました。
今や世界規模で採用されていますね。
メーカー名
発音が…😅
ライナーには内ポケットが!
日本ではカイロを入れる人がいるかも。
ジッパー刻印
見かけないメーカーです。
ライナーには脇に大きな通気孔が。
平置きで、この分厚さ。
防寒性能を確認したいですね。
ジャケットには内ポケット有り。
ジッパーで開閉
全面ストームフラップ(ウインドシールド)下端
丸く処理されているのが、市販品SASパーカーの特徴です。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ロシア軍官給品の最新デジタルフローラ迷彩と概ね同じです。
パターン大きく変わりませんが、全体的にやや明るい色調ですね。
生地は薄いですが緻密に織られたリップストップですよ。
裏側全面にODのライニングが張られています。
デザインは、フード付でエポレット無しの4ポケットですが、左右の胸ポケット内側にジッパーで開閉するポケットがあります。
また内ポケットが本体とライナーにあります。
フード内側はフリースで、袖も二重になっていますね。
ライナー内の防寒素材は、アメリカが開発した「プリマロフト」と呼ばれる人工羽毛です!
軽量ながら保温力があり、撥水性も備えているという夢の素材ですよ!
(リッチですね!)
ボタンは、ライナー関連以外は、全てカナディアンタイプ(糸ではなくテープでボタンを装着している仕様)です。
これも、本家を踏襲していますね。
全体的な縫製は、正確でかつてのソ連/ロシア軍装備から見たら、雲泥の差です。
サイズ感は、このサイズでライナーを装着したアメリカ軍M65フィールドジャケットに似ています。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2003年
製造場所 ロシア
契約会社 ロシア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 170/48–50
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約80cm
肩幅 約56cm
身幅 約70cm
袖丈 約61cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
旧ソ連時代から続くロシア軍の衣料品は、迷彩の効果はともかく、作りが少々雑で粗末な印象がありました。
しかし、このパーカーはまるで西側のメーカーが作ったように丁寧でリッチな感じを受けます。
民生品だからでしょうか?
サイズが奇跡的に私にピッタリで、とても気に入っています。
入手したのが春だったので、じつはまだ着倒していません。
真冬に効果を試したいですね。
迷彩は賛否両論ですが、冬のサバイバルゲームや野鳥観測にも十分使えそうですよね。
私はバイクにも使ってみようと思います。
早く冬にならないかなあ!
今回は、民生品ながらロシア軍最新迷彩の防寒パーカーを分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231125更新)
参考:ロシア軍デジタルフローラ迷彩服装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ロシア軍のその他の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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