今回は、2000年代のイタリア軍迷彩ジャケットを分析します。
精強で有名な、サン・マルコ海兵団専用の迷彩服ですよ。
(よく似た名前のカフェとは、全く関係ないようです!)
中古品で破損もありますが、程度はまずまずです。
目次
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1 イタリア陸軍サン・マルコ海兵団迷彩ジャケットとは?
最近陸上自衛隊にも「水陸機動団」が新編されましたが、他国では以前から「海兵隊」という部隊がありました。
真先に敵地に乗り込んで戦う厳しい任務からか、並大抵の兵士では務まらないとされていますね。
そんな海兵隊には、兵士の士気を上げるために、独特の装備を支給する場合がありますよ。
イタリア軍も同様で、サン・マルコ海兵団のみで使用する装備を支給していますね。
今回のモデルは、そんなサン・マルコ専用の迷彩服になります。
やはり独特の迷彩とデザインが魅力の一品です!
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、イタリア軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
表側は日射による退色がないので、色調が濃いですね。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
半分消失しています。
イタリア語…難しいですね。勉強しておきます。
襟の星がイタリア軍を主張していますね。
胸ポケット
2本のハの字にタックが入っています。
ボタンで開閉
ポケットの外側隅には水抜き穴が。
金属製のハトメ。
前身頃のランクスライド(階級章用タブ)
右胸ポケット
右側にペンポケットがあります。
ポケットフラップには、翼を持ったライオンのパッチ(ワッペン)が!
左袖ポケット
ポケットフラップなしで、内部の マジックテープで開閉
袖口
ボタンで開閉・調整
裾は再度は生地が追加されて補強されています。
襟はチンストラップでスタンドカラーになります。
でも、三角形の隙間ができます。
何とアクションプリーツが、身体の内側に向いています。
これなら、引っかかって破損する確率が下がりますね。
ウエストには、調整用タブがあります。
肘の補強生地
面積が広いです。
肩から鎖骨付近までの裁断が変わっています。
補強も兼ねているようです。
脇には放射状にボタンホールが!
通気孔のようです。
東側の製品に多い処理ですね。
裏側からのプリーツは、当然外に向けて開いています。
珍しく左ポケット裏側内ポケットがあります。
中のマジックテープで開閉
袖の裏側には、袖をロールアップした時に留めるストラップあり。
ヨーロッパ物には多い装備ですね。
3 その特徴とは?
迷彩は、ライトレッドブラウンをベースに、ダークイエロー、グリーン、ホワイト、ブラックの雲型を不規則に描いています。
また、各カラーの境界がボカされていますね。
まるで、エアブラシで迷彩を塗装したようなイメージです。
(初めて見たとき、ペンキ屋さんの作業つなぎを連想しました。)
全体的に赤みが強いのも、イタリア軍迷彩の特色でしたね。
生地は薄く軽量ですが、緻密に織られたもので、ギャバジンに近いです。
(高級そうです!)
デザインは、一般的な2ポケット+袖ポケットのシャツタイプですが、細部は独特ですね。
肩や肘には大面積の補強生地が縫い付けられていますよ。
かつてのようなゴムパットは内蔵されていません。
ポケットには二本のタックがあって、、いつもシワが寄ってるように見えますね。
特筆すべきはプリーツで、通常身体の外側に開いている場合が多いのですが、このジャケットは内側に開いています。
これで機材や施設に引っ掛けて、破損するなどの確率が減りますね。
全体的な縫製は、イタリア軍スタンダードで、少々雑なところがある仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 イタリア
契約会社 イタリア
製造会社 〃
材 質 コットン
難燃繊維?
表記サイズ 不明
(印字消失)
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約52cm
身幅 約64cm
袖丈 約62cm
状 態 中古並品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
この迷彩服も、近くで見たらインパクトがありますね。
でも着用してみると身体にフィットしていて、動きやすいです。
見た目、違和感のある背中のアクションプリーツも、腕の動きに連動していますよ。
レベルの高い、戦闘服と言えそうです。
見た目のカッコ良さを重視してきたイタリア軍も、本質に目覚めたのでしょうか?
好感の持てるモデルに仕上がっていますね。
ただ、迷彩は日本のフィールドでは、少々浮いてしまうかもしれません。
またサバイバルゲームでは、使用場所や季節が限定されそうです。
(イタリア軍のウェポンや装備が少ないのが難点ですね。)
一方野鳥観測では、比較的小さなパターンで構成されている迷彩ですので、効果がありそうですよ!
(私見)
残念なのは、現在払い下げられて市中に出回っているモデルの程度です。
払い出されるものは使用感がたっぷりな、悪く言えはボロボロのものが多く、特にトラウザースは、ほぼ全滅ですね。
未使用品が欲しいところです。
本国ではモデルチェンジされたという情報もありますので、本当ならそのうち入荷するかもしれませんね。
欲しい方は寝て待ちましょう!
今回は、イタリア海軍所属サン・マルコ海兵団専用の特殊な迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231117更新)
参考:他のイタリア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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