今回は、韓国陸軍のフライトジャケットを分析します。
1990年頃は、空軍用として出回っていましたが、後に陸軍用という説も出てきました。
近くて遠い国なので、不明な点が多いですね。
中古品ですが、使用感のない極上品ですよ!
今回のテーマは、「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」です。
目次
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1 韓国陸軍フライトジャケットとは?
韓国軍はとても優秀な軍隊です。
他国にはない、装備に対する独特の考え方も魅力ですね。
有名なところでは、
- 戦闘艦に魚群探知機を付けていた。
- 戦車を採用する際に、実車性能が採用基準に達していなかったため、基準を下げて採用した。(加えて基準が高すぎるとメーカーが軍にクレームをつけた。)
- 自分たちの運用できる能力を超えて、アメリカ製の高級戦闘爆撃機F–15Eストライクイーグルを購入し、多数を事故で損耗させた。
いやー我々日本人には、とても真似のできないことですね。
この考え方でも敵に余裕で勝てるそうなので、兵士がいかに優秀かということですね。
(フランスの例を出すまでもなく、優秀な兵器を持つことが戦争に勝利する条件ではありませんからね!😎)
さて、そんな精強な韓国軍ですが、個人装備は概ねアメリカ軍のデザインを採用したり参考にしています。
ただ、そっくりそのまま採用するのではなく、こちらも独特のデザインを取り入れたりしていますよ。
さてさて、今回の陸軍フライジャケットはどんなデザインなのでしょうか?
今回は、韓国軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグとループ
ジッパースライダーとプルタブ
皮革製のタブ付き
ジッパーの刻印は「ROSE」
(韓国製モデル品迷彩服などによく使用されているメーカーですね。)
ネームタグ用と部隊パッチ(ワッペン)用マジックテープ
腰ポケット
一見アメリカ軍のCWU-45P、-36Pに似ていますが、パッチポケットではなくてスラッシュポケットです。
マジックテープで開閉
容量は小さいですね。
所属パッチ
左袖のシガレットポケット
表面にペンポケットがあって、丁寧にペンの脱落を防止する蓋が付いています。
これはFOD対策ですね。
メインジッパーと同じメーカーの刻印
袖はニットです。
おそらく同じ難燃繊維製だと思われますが、質感が少々違いますね。
腰ニット
縫製は丁寧で、レベルは高いですね。
背中には、アクションプリーツがあります。
左胸には内ポケットがあります。
これは助かりますね。
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3 その特徴とは?
生地はグリーングレイ又はセージグリーンの艶消し難燃ナイロンで、落ち着いた雰囲気です。
ノーメックス系だと思われますが、生地の感じはアメリカ軍のCVC装備やヘリクルージャケットに似ていますね。
デザインは、左右の腰ポケット、袖ポケットそれに内ポケットでとてもシンプルです。
しかし、背中にはアクションプリーツがあって腕の動きを良くしていますよ。
襟は通常タイプですが、先端はやや丸く縫製されていますね。
(そもそも、何故アメリカ軍のフライトジャケットの多くが丸い襟なのか、韓国軍はご存知なのでしょうか?)
ライニング(内張)はありますが、インナーライニング(中綿)は入っていないようです。
アメリカの基準では、ライトゾーン(10℃〜30℃)クラスの衣料でしょうか?
袖と腰にはニットがあって冷気を遮断しています。
やはり、全体的なデザインはアメリカ軍のフライトジャケットを参考にしているようですね。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で好感の持てる仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年
製造場所 韓国
契約会社 韓国
製造会社 〃
材 質 難燃ナイロン
表記サイズ 判読不明
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約66cm
肩幅 約47cm
身幅 約58cm
袖丈 約63cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 神奈川県のイベント
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
なかなかまとまっているジャケットで、不覚(?)にも「カッコいい!」と思ってしまいました。
いかにも表面的なカッコ良さを追求する韓国軍らしいデザインですね。
でもカラーもシックで、普段着に十分使用できそうですよ。
今回のモデルではありませんが、もう少し使用感のあるモデルを実際に着用したことがあります。
防風性能もあって中にセーターなどを着込むと、初冬までくらいなら街乗り(バイク)で使えそうでしたよ。
実用十分ですね。
惜しいことに、市場には殆ど出回っていません。
対カリアゲ君対策で、まだ禁輸処置が続いているのでしょうか?
(でも、陸軍や海兵隊の一般装備は、多数出回っていますよね。)
もしかしたら、陸軍パイロットの絶対数が少ないのでしょうか?
(そもそも今回のモデルはどうやって流れてきたのでしょうか?)
やはり謎の多い国です。
6 韓国に対する懸念事項
韓国に関して、とても心配している事があります。
それは列強に追いつき追い越せと、かなり無理をしているようなところが見られるからです。
例えば、各種兵器。
通常兵器は、長い研究の積み重ねの上に完成するものです。
ただ輸入した兵器を調べて同じものを作っても、物にならない場合が多いですね。
何故なら「何故こうなっているのか?」など、完成までの過程が理解できないからです。
拳銃や小銃はともかく、大きく精密な兵器にはそれが顕著に現れますね。
特に航空機のジェットエンジンとか戦車のパワーパック(エンジンや変速機が一体になった装置)は、長い研究期間が必要なのです。
それは、あたかもレンガ製の建物を一から作っていく事に似ています。
一段一段地道に正確に積んでいくような研究や作業が必要なんですね。
(二十階分のレンガを、一気に持ってきてくれる人は、どこにもいないのです。)
地道な研究や作業を完成させるためには、あらゆる面で現在の状況を素直に認識・分析し、今後進むべき方向を見つける必要があります。
それは、場合によってはそれまでの常識と180度違うもので、進むには大きな苦痛を伴うものかもしれません。
でも、それを体験することこそが第一歩なんですね。
韓国は、太古から我が国の安全保障上、重要な位置にあります。
是非、確かな技術を今からでも身につけて、独立を維持して欲しいものです。
(それに過去赤化統一した国に悲劇が待っているのは歴史が証明していますよね。)
いつか本当の意味でのウリジナルを追求してほしいですね。
(そして日本には頼らないでほしいです。)
今回は、近くて遠い国である韓国陸軍のフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしい(?)ですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240304更新)
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参考:他の韓国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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